富士山
2011年9月9日
(富士宮ルート〜剣ガ峰〜プリンスルート
<御殿場ルート〜走り六合〜宝永山〜富士宮ルート六合目>)



マウスポインタを置くと写真が変わります。
(1) 宝永山第二火口底から第一火口ごしに見上げる富士山         
(2) 鳳凰三山薬師岳から見る富士山(山頂部の右側の突起が最高点剣ガ峰)

山のイラスト 今年1月に東京出張に出かけたとき、朝食をとった某ホテル32階のダイニングから、連日、素晴らしく秀麗な富士山が見えた。「こんなによく見えるのは、今年はおいでと富士山が呼んでいるからに違いない!」と、ありがちな解釈をした私。

夫に声をかけてみると、「オレはあんな、観光客で渋滞する山は興味がないよ。イヤな思いをするのがわかっているじゃないか」と言う。その懸念は100%理解できる。確かに7, 8月に出かけて、ツアーのにわか登山者で大渋滞の中、自分のペースで登れずにイライラするのは私も絶対にイヤだ。そもそも自然の中に入るために山に登るのに、渋谷や新宿の雑踏を超える(ように写真では見える)人群に飲み込まれるのではまったく意味がない。

けれど「興味がない」とまでは言い切れないツマ。山小屋が閉鎖され、登山道も公式には通行禁止となるオフシーズンなら観光気分の群衆も消えるだろうと、9月中旬を念頭に計画を始めた。

選んだルートは、登りが関西からアクセスのいい富士宮ルート、下りは現皇太子が(登りで)使ったプリンスルート(=御殿場ルート〜宝永山〜富士宮ルート六合目)。富士宮ルートは山頂までの標高差は最も小さいが、傾斜度はもっとも大きく、急登が嫌いではない私の好みに合っている。ルート上の山小屋は9月第二週には六合目の2軒以外すべて閉鎖となっているので、六合目に前泊し、翌日日帰り登山をすることにした。


電車のイラスト 9月8日 移動日: 宝永山周辺散策 切符のイラスト

地図とコンパスのイラストデータ
行程

13:45富士宮新五合目…14:00雲海荘14:20…14:35宝永山分岐…14:50第二火口底15:00…15:25分岐…15:30第一火口底15:45…15:50分岐…16:05雲海荘

コースタイム
(歩行時間)
1時間35分
同行者 単独
その他 富士急バス新富士駅〜新五合目 3000円(往復)
雲海荘 6,000円(1泊夕食のみ)


JR新富士駅から2時間ほどバスに揺られて、富士宮ルート新五合目に到着。





登山口を入ると、こんな眺めが広がる。
ほんとうはかなり傾斜があるが、
あまりに巨大なため、のっぺりとして見える富士山。







ブルドーザー道を横目に、(写真左から右へ)徒歩15分で・・・、

今日の宿泊地、六合目雲海荘に到着。
風は強いが晴天。今日は午後、宝永山方面を散策します。




雲海荘の隣、宝永山荘を過ぎると、こんな標識がある。
今日は直進。向こうにぽこんと見えているのが宝永山。



右前方に、愛鷹山を見下ろす。なんとなく伯耆大山から見る孝霊山を思い出す。

宝永山への分岐を過ぎたところ。火口壁に見える白い筋が登山道。明日はあれを下ってくる予定。

分岐からザレザレのクレーターリムを下る。(写真左奥から手前へ。)

上の写真の付近から宝永山を見る。左側が第一火口、目の前の窪みが第二火口。

そして第二火口の下が第三火口。




第二火口と第三火口の境目を下り、第二火口底までやってきた。
左が富士山、右が宝永山。
誰もがイメージする富士山とはまったく違う姿がここにある。



手前の窪みが第二火口。上半分が第一火口。
これからこの写真の中央、第一火口底に行きます。

来た道を登り返し、クレーターリムを歩いて、宝永山分岐までさらに登り返す。人が歩いた後は砂埃が風にあおられ、靴もズボンの裾も真っ白になる・・・。

宝永山分岐から5分ほど下ると第一火口底に至る。火口壁から落ちてきた大きな岩がごろごろ転がっている。(雲海荘のおやじさんに落石の危険について確認したところ、ロープの内側にいれば大丈夫ということでした。)

火口壁の上の方。この造形が出来上がるのに、どんな激しい動きがあったのか・・・。

フジアザミの花が咲いていた。
なんというか、ごっつい花ですね(笑)。

宝永山分岐へ登り返し、右上に富士山を見上げつつ、雲海荘までの水平道を帰る。

夕方、影富士ができた。

飛行機雲はすぐに途切れ、上空の湿度は高くなさそうだが、風がいつまでもやまないのが気になる。

富士宮の夜景。
このまま晴れていてくれることを期待したのですが・・・。

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