マウスポインタを置くと写真が変わります。
(1) 宝永山第二火口底から第一火口ごしに見上げる富士山
(2) 鳳凰三山薬師岳から見る富士山(山頂部の右側の突起が最高点剣ガ峰)
今年1月に東京出張に出かけたとき、朝食をとった某ホテル32階のダイニングから、連日、素晴らしく秀麗な富士山が見えた。「こんなによく見えるのは、今年はおいでと富士山が呼んでいるからに違いない!」と、ありがちな解釈をした私。 夫に声をかけてみると、「オレはあんな、観光客で渋滞する山は興味がないよ。イヤな思いをするのがわかっているじゃないか」と言う。その懸念は100%理解できる。確かに7, 8月に出かけて、ツアーのにわか登山者で大渋滞の中、自分のペースで登れずにイライラするのは私も絶対にイヤだ。そもそも自然の中に入るために山に登るのに、渋谷や新宿の雑踏を超える(ように写真では見える)人群に飲み込まれるのではまったく意味がない。 けれど「興味がない」とまでは言い切れないツマ。山小屋が閉鎖され、登山道も公式には通行禁止となるオフシーズンなら観光気分の群衆も消えるだろうと、9月中旬を念頭に計画を始めた。 選んだルートは、登りが関西からアクセスのいい富士宮ルート、下りは現皇太子が(登りで)使ったプリンスルート(=御殿場ルート〜宝永山〜富士宮ルート六合目)。富士宮ルートは山頂までの標高差は最も小さいが、傾斜度はもっとも大きく、急登が嫌いではない私の好みに合っている。ルート上の山小屋は9月第二週には六合目の2軒以外すべて閉鎖となっているので、六合目に前泊し、翌日日帰り登山をすることにした。 |
データ | |
行程 |
13:45富士宮新五合目…14:00雲海荘14:20…14:35宝永山分岐…14:50第二火口底15:00…15:25分岐…15:30第一火口底15:45…15:50分岐…16:05雲海荘 |
コースタイム (歩行時間) |
1時間35分 |
同行者 | 単独 |
その他 | 富士急バス新富士駅〜新五合目 3000円(往復) 雲海荘 6,000円(1泊夕食のみ) |
JR新富士駅から2時間ほどバスに揺られて、富士宮ルート新五合目に到着。 |
登山口を入ると、こんな眺めが広がる。
ほんとうはかなり傾斜があるが、
あまりに巨大なため、のっぺりとして見える富士山。
ブルドーザー道を横目に、(写真左から右へ)徒歩15分で・・・、 | |
今日の宿泊地、六合目雲海荘に到着。 風は強いが晴天。今日は午後、宝永山方面を散策します。 |
右前方に、愛鷹山を見下ろす。なんとなく伯耆大山から見る孝霊山を思い出す。 | |
宝永山への分岐を過ぎたところ。火口壁に見える白い筋が登山道。明日はあれを下ってくる予定。 | |
分岐からザレザレのクレーターリムを下る。(写真左奥から手前へ。) | |
上の写真の付近から宝永山を見る。左側が第一火口、目の前の窪みが第二火口。 | |
そして第二火口の下が第三火口。 |
手前の窪みが第二火口。上半分が第一火口。 これからこの写真の中央、第一火口底に行きます。 |
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来た道を登り返し、クレーターリムを歩いて、宝永山分岐までさらに登り返す。人が歩いた後は砂埃が風にあおられ、靴もズボンの裾も真っ白になる・・・。 | |
宝永山分岐から5分ほど下ると第一火口底に至る。火口壁から落ちてきた大きな岩がごろごろ転がっている。(雲海荘のおやじさんに落石の危険について確認したところ、ロープの内側にいれば大丈夫ということでした。) | |
火口壁の上の方。この造形が出来上がるのに、どんな激しい動きがあったのか・・・。 | |
フジアザミの花が咲いていた。 なんというか、ごっつい花ですね(笑)。 |
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宝永山分岐へ登り返し、右上に富士山を見上げつつ、雲海荘までの水平道を帰る。 | |
夕方、影富士ができた。 飛行機雲はすぐに途切れ、上空の湿度は高くなさそうだが、風がいつまでもやまないのが気になる。 |
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富士宮の夜景。 このまま晴れていてくれることを期待したのですが・・・。 |