ニガ城山 483m 〜 松笠山 375m
2009年12月6日


菰口憩いの森(蝦蟇ガ峠)から見るニガ城山

地図とコンパスのイラストデータ
行程

8:25岩の上バス停…8:50上岩の上橋…9:05ニツ城山登山口(衣服調節)9:10…9:30鉄塔9:35…9:40男天狗9:45…10:00小ピーク…10:03憩いの森分岐…10:05二ガ城山山頂10:20…10:30鉄塔…10:33千人塚分岐…10:55惣の谷バス停分岐…11:05蝦蟇ガ峠(菰口憩いの森)11:55…12:13分岐…12:15松笠山山頂12:20…12:40 331.5mピーク…12:43八畳岩分岐…12:50八畳岩13:15…13:25松笠観音…13:45琴比羅神社13:55…14:00龍泉寺…14:05JR戸坂駅

コースタイム(歩行時間) 3時間40分
同行者
その他

JR向洋駅〜広島駅  180円/1人
広島交通バス 広島駅〜岩の上  370円/1人
JR戸坂駅〜向洋駅  230円/1人


登山靴のイラスト 12月最初の金曜日の帰宅時、買い物でもして帰ろうと猿猴川の支流にかかる某社内の橋を渡っていると、川の上流方向(北側)に、夕陽に照らされて名残の紅葉が鮮やかに輝く山々が、周囲から浮き立つように見えていた。その中にあったのが松笠山と二ガ城山。この橋からは、それまでにも数度、霧の中からそこだけ突然現れたり、雪をかぶって朝日に輝いていたりする山の姿を見てハッとしたことがある。そんなことで気にかかっていたこともあり、近くにあるのになぜか未踏だったこのエリアを歩いてみることにした。

今日は珍しくバスで行く山。福屋広島駅前店の前にあるバス停から、高陽団地行きバスで「岩の上」バス停に移動。

岩の上バス停からはどの道をとればいいのかちょっとわかりにくい。南側を見ると鎮守の森らしきこんもりしたものが見えているので、2.5万図の神社マークを頼りに、少し広島側に戻り、その森が自分の右手になるような道路に入った。ちなみにこの道路の入り口がそれぞれのガイドブックでどう説明してあるかというと・・・、

   『ふるさとの山歩き』では、「改善社電器店の横の道を南へ向かう」、
   分県ガイド『広島県の山』(旧版)では、「結城接骨院とパナプラザかいぜんの間の道を入り・・・」、
   『ひろしま百山』では、「ファミリーレストランの横を左(南)へ向かう」、

これではわけがわかりません(笑)。

住宅街に入った後は分岐を無視して道なりに上を目指す。写真は田園地帯から見上げるニガ城山。

山陽自動車道に架かる「上岩の上橋」を渡って右斜め前に見えている霊園を過ぎると、谷川に沿った道となる。

こんなものがありました。明治時代のもののようです。

右手に大きな谷を過ぎると、すぐに分岐があり、右にとってニガ城山への登山道に入る。

谷筋の道。ガイドブックにある「滑滝」はとても小規模なかわいらしい流れだった。

滑滝を過ぎると登山道は突然右折し、とても急な登りとなる。これを登ると尾根に乗り、左折して、さらに花崗岩の急な登りが続く。この急登部分はとても楽しかった。

登りきったところが鉄塔の立つ331m地点。目の前に阿武山、北東にかけて堂床山や可部冠山など。

南西側は武田山〜火山に始まる広島南アルプス、奥の方には大峰山まで見える。市街地と山が隣接する広島市の様子がよくわかります。

鉄塔からはずっと稜線上の道。写真は男岩からの展望。

歩きやすく快適な登山道。ときどきこんな岩場が現れてアクセントになる。

山頂手前の広場から見る宮島。霞んでいて残念〜。

山頂が近づくと三叉路がある。左が山頂。右は蝦蟇ガ峠への道。あとでここに戻ります。

ニガ城山山頂から、南側の大展望。元宇品や江田島も見える。

これから行く松笠山(右のピークが山頂)。遠いですね。

三叉路に戻り、しっかりした尾根を下り始める。左手に大きな呉娑々宇山〜岩谷観音(いちばん右)。

行く手に松笠山。鉄塔を過ぎ、どんどん下っていく。

蝦蟇ガ峠までの尾根道は、鉄塔を過ぎると展望はほとんどなくなるが、「尾根道」というものを堪能できる。両側の木々には名前を書いたプレートがつけられ、ひとつひとつ見て歩くのも楽しい。4〜5回に1回は「こなら」が現れ、木に疎い人でも「こなら」は絶対覚えられます(笑)。

延々と尾根を下り、蝦蟇ガ峠に下りてくる。

車道を渡ると菰口憩いの森に入る。ここでニガ城山を眺めながらランチタイム。写真左手のメタセコイヤの木は、ニが城山山頂からもよく見えていました。

憩いの森からふたたび山道に入る。短いが急な尾根道。この道は2.5万図には記載がない。このまま松笠山の主稜線まで突き上げるのかと予想していると・・・、

登山道は突然右折し、連続して4つの谷を渡る。写真は4つめの谷。このトラバースの間に、松笠山の山頂を左上に通り過ぎてしまっている。

4つめの谷を渡ったところで左折し、主稜線に出る。松笠山は写真手前の方向。

分岐からわずかに登ると、反射板のある松笠山山頂。写真はさっき歩いたニガ城山と、右後方に高鉢山。

分岐まで戻り、こんどは戸坂方面へ直進。管理道と登山道とが並行する。

331.5m三角点を越えると、分岐が現れる。今日は八畳岩へ行きたいのでここを直進。

次の分岐は右にとって八畳岩へ。あとでここに戻ってくる。

八畳岩からの眺め。右奥が荒谷山。手前に武田山〜火山。北東から南西にかけて180度の眺めが広がる。奥の方には龍頭山らしき姿も見えた。

分岐に戻り、戸坂駅方面へ下っていくと、すぐに松笠観音寺に着いた。お堂巡りもしてみたかったが、今日は日曜日なのでそのまま下山。

参道をしばらく下ると小田方面との分岐があり、そこから谷筋の道となる。だらだらと下った後、急降下すると・・・、

突然、こんな場所に出た。大岩の間に滝の行場がある琴比羅神社。散り敷いたカエデはすっかり色褪せてしまっていたが、紅葉の時期はきっと素晴らしいだろう。もっと有名にならないのが不思議なくらい、雰囲気のある場所だった。

琴比羅神社からひと下りで、龍泉寺に飛び出す。ここからは戸坂の家並みがすぐ下に見え、戸坂駅も近い。

赤い鳥居をくぐるとすぐに戸坂駅。

阿武山を背景に滑り込んでくる芸備線に乗って、プチ旅気分を味わいながら広島駅へと戻った。

今日の山は、バスやJRでの移動、長けれど歩きやすい尾根道、展望の山頂、そして数々の信仰の場所、と、近場にありながら新鮮な驚きが連続し、とても楽しく充実していた。広島市とその周辺の山を見直すきっかけになりそうだ。ところで・・・、

ニガ城山と松笠山で検索すると、修行僧さんのページが山のようにヒットする(現時点の最新バージョンはこちら)。裏山としてあらゆるルートを踏破されている様子で、さすが!と感心しきりなのでした。

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