臥龍山 1223m (5) スノーシュー
2007年2月3日


千町原から見上げる臥龍山

地図とコンパスのイラストデータ
行程

10:45八幡原入口…10:55登山口11:0012:40主稜線(ランチ)13:2514:00臥龍山山頂14:0514:50五叉路…15:05菅原林道…16:00雪霊水16:3017:30登山口…17:40八幡原入口

コースタイム(歩行時間) 5時間30分 (25,400歩) 
同行者 夫、Fさん
その他


登山靴のイラスト 今日は久しぶりにFさんとの山行。四駆だがノーマルタイヤしか はいていない我が家の車の代わりに、フル装備のF号に乗せてもらえることになった。しかも送迎つき。相談役にそんなことをさせて、恐縮です〜。

八幡高原191スキー場を背に、千町原へと平坦な道を行く。ここは夏なら車で行くところ。

千町原の登山口からトレースをたどっていると、谷に入る夏道には今日のトレースはなく(積もった雪が 少し窪んで見えただけ)、樹林帯に入る場所からして、すでに夏道とは違っていた。林の中に入って斜面を登ると、 すぐに尾根に乗った。

尾根の周囲の眺め

「これって、夏とは違うよね」とFさん。「ええ、いつもの谷の隣の尾根ですよね」とこたえる私。 だからと言って不安を覚えるわけでもなく、逆に夏と違うところを歩けるのがちょっとばかりうれしくて、 地図も見ずに登っていく。

ところどころ急な坂を黙々と登っていくうち、顕著なピークにたどり着いた。目指す山頂は、谷を隔ててはるか右前方に見えている。 ここで初めて「おやおや〜」と顔を見合わせる3人。下りが出てくるとは思わなかった。尾根をはずさすに登っていけばそのうち山頂からそう遠くない地点で主稜線に当たるはずだから、そうしたら右に曲がればいいと軽く考えていたのだ。 それでもまだ「トレースもあるしもうちょっと行ってみよう」と先に進む。その次に小さなピークに乗ったところでようやく地図を出してみる気になった。その結果、さっきの小ピークが954峰だったことがわかった。

天候が荒れていればさっさと引き返すところだが、もともと夏道と違うルートに入ったのはわかっていたことだし、現在位置も把握できたので、誰も引き返そうとは言わない。いったん谷に下りて、また登り返すと、 こんどこそ主稜線につながる尾根に乗った。

尾根から北方面には大佐山の展望。


それにしても不思議なのは、夏とは違うルートに入っていることは 頭では充分わかっているのに、周囲が白いせいだろうか、ときどき頭が混乱して、なんだか行き当たるブナのそれぞれに見覚えがあるような気がすることだった。コワイコワイ・・・。

なんだか夏に見たようなブナがたくさん
(もちろんそんなはずはありません。)

主稜線に当たったところで、この光景の中、大休止。F相談役に冬期大山の話や冬山装備のウンチク(?)などを聞き・・・、


H子さんから送られてきたハイネマン(デュッセルドルフ)のチョコレートでランチタイムを締めくくった。(写真ボケてしまいました。)

南に向きを変えて、臥龍山山頂に至る尾根を歩きはじめるとさらに雪が深くなる。 雪雲の中に入り、周囲の眺望もなくなった。本当に真っ白な世界。夢に出てきそうな光景が広がっている。


急な登りではないが、スノーシューをはいていても20cmぐらいは沈み、すくい上げる雪の重みに筋肉がしっかり働いているのがわかる。頭の中で、映画「八甲田山」の音楽がぐるぐるし始めた。と、夫が、「『八甲田山』 みたいだよなー」とひと言。

「うーん、同じことを考えるとは、やはり夫婦であったか」と感慨を覚えていると、彼の口から出てきたのは、 あの暗く重苦しいテーマ音楽ではなくて、「♪ゆっきーのしんぐん、こおりをふんで、 (中略)、うっまーはたお〜れる、すててもゆけぬ」という、妙に明るい旋律の軍歌なのだった。 この景色の中でそっちを思い出すとは、たいしたヤツだ(笑)。

あれ、どこかでお会いしましたっけ?
あー、太ったニョロニョロさんですね!

山頂は雪が降っていた。
「やっぱり冬の山頂はこういう天気じゃないとね」とFさん。
そういうものでしょうか・・・。

山頂から南西へ向かうルート。Fさん撮影。なんとなくFさんの美意識が感じられる写真です。

どこを見ても夏とは違って新鮮。

展望岩もこの通り。夏よりもずいぶん背が低くなっている。

聖湖を見下ろす。

ブナが美しい菅原林道へのルート。何度か穴にはまって抜けなくなった(のは私だけですf(^-^;; いったんはまると、スノーシューが邪魔でぬけ出すのにひと苦労。

菅原林道に出た。ここで再び登り始めるヒトたち(笑)。

林道脇の大ブナの冬姿。

夏期のコースタイムを覚えておらず、20分ぐらいで雪霊水にたどりつけると思っていたが、予想以上に長く続く林道の登りに疲れてきた。

ようやく雪霊水。水はこんな雪の中でも凍らず流れていた。ここで下山前の力をつけるためコーヒー休憩。すでに4時。

ウマゴヤ谷コースを下山。ふたたび太陽の光が射してきた。周囲が美しいのと、疲れてきたのとで、みんな無口のままどんどん下りていく。

最後に沢を渡って・・・、

千町原に戻り山頂(右奥)を振り返る。左の矢印が朝たどったトレース。右の矢印が戻って来たルート。スノーシューで軽〜く歩くつもりが、思いがけずロングコースとなり、下山完了したのはもう薄暗くなる頃。子どもの頃のように雪を堪能して大満足の1日だった。


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