象山から見る擬宝珠山
データ | |
行程 |
12:55鏡ガ成レストハウス前駐車場…13:30擬宝珠山13:35…14:15鞍部…14:50象山14:55…15:25駐車場 |
コースタイム(歩行時間) | 2時間20分 |
同行者 | 単独(夫スキー中) |
その他 | 大山ロイヤルホテル(1泊朝食のみ) 6700円(割引あり)+入湯税150円/1人 |
先週、無慈悲な生き物のような津波の映像に大きなショックを受けた心が、体にも制約をかけ、どうしても向かうことができなかった大山に、有休を利用して1泊で出かけることになった。日が経つに連れて深刻さを増していく事態に、決してうきうきした気分ではいられないけれど、誕生日が近い私たちのバースデー有休なんです。許してください・・・。 1日目は早起きはしたものの、前日降った雪が道路に残っているのを心配して遅い出発となり、大山寺に着いたのは10時半。その時間から登り始めるには遅いので、2日めの予定とスイッチ。鏡ガ成へ移動し、擬宝珠山〜象山を歩くことにした。 |
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冬期は大山環状道路が閉鎖されているので、大山寺から鏡ガ成へは遠回りになる。国道の周辺では梅が盛りを過ぎているというのに、鏡ガ成が近くなると道路脇の雪がどんどん高さを増していく。 | |
駐車場もこの通り。すごい雪の量です。 | |
レストハウスでランチをすませ、スノーシューをはいて歩き出す。ちなみに夫は「オレは今日はスキーにする」と言うので、私1人。まずはこの小さな丘を目指します。午前中のものと思われるトレースあり。昨日降ったばかりの雪は真っ白でとても美しい。 | |
丘に登りきると、これから登る尾根が見える。 | |
案外急な登り。左手に象山を見て登っていく。 | |
先行者はかなり山に慣れた人のようで、迷いのないジグザグのトレースにずいぶん楽をさせてもらった。 | |
高度が上がるとブナ林となる。そして振り返ると・・・、 |
山陰のマッターホルン、烏ガ山(からすがせん)の素晴らしい眺め。
これを登りきると稜線に出ます。 | |
そして右に曲がり、擬宝珠山の山頂(写真のいちばん高いところ)へ。 立派な雪庇ができていますね。 |
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山頂標識。トレースの主が掘り出したようです。 | |
山頂から皆ガ山方面。 トレースは象山へは向かわず、山頂から西へと下っていた。 |
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稜線に出たところまで引き返すと、その先(写真)は誰も歩いていない。昨日降ったばかりのバージンスノーの上。 | |
こちら側もずいふん立派な雪庇ができている。なるべく木の生えているところを歩く。ドキドキします(笑)。 | |
なだらかな尾根筋を歩いていくと、前方に象山へとつながる尾根が見えてくる。写真は左折してその尾根に乗ったところ。 | |
尾根を下っていくと、オフピステの斜面を見下ろす場所に出た。ここで右に寄り、ひき続き尾根を下るのが普通のルートどり(たぶん)。 けれど気がつくと、その斜面をシリセードで下っていた(笑)。ちょうどいい感じに制動がかかる雪の具合で、急傾斜も怖くない。こんなところを「点の記」のマタギの人たちのようにグリセードで下れたら最高でしょうね。 |
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あっという間に象山との鞍部まで下りてきた。そこから見る烏ガ山。 | |
象山はこんな様子。中央右寄りの尾根を登り、上の尾根を歩いて、左側の尾根を下りるつもり。 | |
最初はこんな気持ちのいい登りだった。しかし登っていくとどんどん急になってくる。ヒールリフターを上げていても滑って少しずつしか登れない。たまらず左側に少しトラバースしていくと・・・、 | |
夏道に合流した。そこから見る烏ガ山。 手前に見える尾根が、後で歩く象山の西尾根。雪庇がこちら側に張り出しています。 |
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山頂へと続く稜線にぶつかるところにも、手前に向けて雪庇が張り出していた。急斜面に立ち、体ごとぶつかっては少しずつ崩すのに、ずいぶん時間がかかった。まったく誕生日にこんな1人ラッセルをしているって、なんなのでしょう(笑)。 ←崩した雪庇を上から見たところ。 |
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尾根に乗って右折。いちばん高いところを目指す。 | |
この写真の盛り上がりが象山山頂。どこまで地面があるのやらわかりません(汗;; 山頂からの展望は・・・、 |
左から烏ガ山、大山、矢筈ガ山、甲ガ山
擬宝珠山からはこの眺めは得られない。これを見たくて象山まで来たようなもの。
大山東壁
左から矢筈ガ山、子矢筈、甲ガ山
矢筈ガ山、なんだか気持ち良さそうです。
山頂を引き返し、西へ尾根を歩く。 | |
下山路に選んだ尾根の張り出し地点まで来ると、登ってくる人が見えた。話をしてみると、擬宝珠山にトレースをつけたご夫婦でした(^ ^) | |
無雪期には登山道のない尾根。ここの下りは最高だった。スノーシューをはいて来て良かった。 | |
あっと言う間にこんなに下りてきてしまった。 下山した鏡ガ成湿原も一面の大雪原。 |