E-44でドバイを出てオマーン方面へ
11月30日、再びハッタへと向かう。夫は南アフリカ出張から昨日帰ったばかりだし、今回はホテルに泊まるつもりなので、夕方になってからドバイを出た。砂漠に夕陽が当たってとても美しい。 |
夕方4時過ぎ、ハッタフォートホテルに到着。コテージ風の部屋に荷物を置き、すぐに周辺の散策へ。小さな丘を登ってみると、少し高くなっただけなのにとても眺めがいい。周囲は山、また山。次第に暮れていく空の下、「山峡(やまかい)の村」という言葉がぴったりの集落が遠くに見える。近くのモスクからはちょうどマグリブ(夕方)のアザーン(お祈りへの誘い)が聞こえてきて、異国の音なのに妙に郷愁をかきたてられる。 |
昼間は暑いので明日の朝早く起きてジョギングコースを歩こうと決め、日本の山小屋にいるのとあまり変わらない時間にベッドに入る。山の中だから夜は静かに違いないと思っていたら、ラマダン中の特別の行事でもあったのか、夜中の12時すぎから3時前まで延々と「アッラーフ アクバル〜、なんたらかんたら〜」というお祈りが聞こえていた。夢うつつでそれを聞き、ようやく静かになったと思っていたら、すぐにハジル(夜明け)のアザーンで目が覚めてしまった。 |
翌朝、朝食前に1周5kmのジョギングコースへ。ホテルの周囲はぐるりと山なので、ジョギングコースと言っても意外に起伏があって楽しい。早朝というのに日ざしはすでにとんでもなくきついけれど、久しぶりの登り坂の感覚にうれしくなる。 |
トレイルの途中にあるピークに登ると、ハッタ村の向こうの山々にちょうど朝日が当たっているのが見えた。 うーん、あの頂上に行きたい! しかし、ふもとまで行くための四駆はないし、日ざしはきつい。山には陰となる木の一本も生えていない。まず四駆を手に入れて、時期を選んで・・・と考えていると、行くにしても当分先かも知れないな〜、と弱気になってきた。 |
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【いちばん左のピークがハッタ山】 | 【ヨーロッパの村だと錯覚しそうな眺め。 尖塔は教会ではなく、モスクのミナレット】 |
とにかく今日は久しぶりの山道の感触だけでもいいや、と、先へ進む。岩のひだが斜光に浮き立って、とてもきれい。 | ||
【どこもぜ〜んぶ岩山です】 | 【トレイルはこんな感じ】 |
ホテルからかなり離れて進んでいたトレイルは、ワディ(かれ川)を数回渡ってふたたびホテルに近づく。ゴルフコースを抜け、従業員宿舎の前を通って1周約1時間の散歩は終わった。あっという間。もの足りなーい! 思わずもう1周しようかと思ったけれど、気温がぐんぐん上がっているのがわかるのでやめておいた。12月というのにこの暑さ。ほんとに「山登り」ができる時期がくるのだろうか・・・。 |
おまけ 「ハッタヘリテージビレッジ」へ