石鎚山 1982m 土小屋コース往復
2014年5月1日


弥山から見る天狗岳
天狗岳東側の斜面を通る土小屋コースには
雪渓がたくさん残っている。

地図とコンパスのイラストデータ
行程

10:20国民宿舎石鎚下駐車場…10:55鶴の子の頭北西側鞍部…12:05二の鎖下12:30…12:55弥山山頂13:00…13:15天狗岳13:25…13:40弥山山頂14:10…14:30二の鎖下…16:10駐車場

コースタイム(歩行時間) 4時間40分
同行者
その他


登山靴のイラスト 天狗荘を8時に出発。2時間余りで土小屋に到着した。今回は下道の運転が多いので、オット大活躍。ツマ、ナビ役をしつつも寛ぐ。

土小屋駐車場から眺める石鎚山。高気圧が張ってきているので、午後には晴れることを期待。

時間節約のため、遥拝所前の駐車場ではなく、国民宿舎下の駐車スペースに移動。そこから歩き始める。行く手に鶴の子の頭(写真)。あれはトラバースで通過します。

国民宿舎からトラバース道を進んでいくと、いったん尾根に乗り、遥拝所からの登山道と合流する。

続いて鶴の子の頭のトラバースへ。

雪渓を横切る。

鶴の子の頭の東斜面は、ブナ林が美しい。

尾根に乗った。

すぐに今度は西斜面のトラバースとなる。

上の写真のピークを過ぎると、続いて似たような感じの登りが待ち受ける。

山頂部が見えてきた。残雪が多そうなのが見てとれる。

やがて尾根を乗り越し、東側斜面のトラバースとなる。

大きな雪渓が、

次々に、

現れる。
雪渓上には落石の跡があり、上部を見上げて警戒しつつ・・・。

二の鎖小屋下の雪渓。なんだかガスが濃くなってきました(- -;;

二の鎖小屋跡。ここでランチをとってから、上を目指すことにする。

鎖場とトラバース道(桟道)との分岐。ガスで鎖場上部は全然見えず。9割の人がトラバース道をとっているので、我々も右側へ。

こんな道?です。

桟道の階段を登っていくと、急斜面の直登箇所があった。登りはいいけれど下りが怖そう・・・。

三の鎖下からさらに急な階段を登ると・・・、

山頂の祠と、青空が見えてきた。素晴らしくうれしいタイミング!

石鎚山弥山山頂にて。











コーヒーの前に天狗岳を往復します。









まずは鎖場を下る。

短いけれどけっこうな高度感。南岳側から大キレットに下るところを思い出した。












モデル男性の後方が弥山山頂。
左下からこの岩に登るのですが、
登った瞬間、東側(写真では右側)の千尋の谷が目に入り、
血管がきゅっとなります(笑)。










天狗岳に到着。












矢印が二の鎖小屋跡。
尾根上に見える登山道は成就からの正面コース。












さて、弥山に戻ってコーヒータイムにしましょう。












弥山から見る東側の眺め。
面河の谷がものすごく大きい。
笹原のトラバース道に誘われているような気もします(笑)。










高度感たっぷりの階段を下り・・・、

二の鎖小屋跡まで戻ってきた。












土小屋へのトラバース道に戻る。
見上げると、さっき登った天狗岳(右から2つめ)から矢筈岩へと続く岩の稜線。












瓶ガ森もよく見える。
ここに来たら、やはりあちらにも行きたくなりますね。












帰り道も雪渓横断の連続。
高校生ぐらいの男子5人のパーティが、おそろしくへっぴり腰で滑りながら、
ものすごく時間をかけてここを渡っていた。
足元を見ると、まがりなりにも登山靴と言えそうなものをはいているのはただ1人。
あとはホームセンターで売っているような、底が平らなぺらぺらのスニーカー。
これでは滑るのは当たり前。

土小屋コースは全般にとても歩きやすく、雪のない時期はごく初心者向けと思う。
しかし残雪期に軽い気持ちで来るのはとても危険なところだ。










来るときにはガスで見えなかった矢筈岩の下。

すっかり晴天。

振り返ると、弥山(右端)から天狗岳、そして矢筈岩まですべて見える。

西側斜面のトラバースまで戻ってきた。鶴の子の頭や土小屋、その向こうの岩黒山〜筒上山を眺めながら下る。

最後に振り返る逆光の中の石鎚山。

鶴の子の頭のトラバース。

国民宿舎が近くなった。上のピークは岩黒山。

下山後、遥拝所に参拝し、瓶ガ森経由で林道をR194へと下る。この林道は名峰の横腹を次々に通過していく道で、アルプスにも劣らない山岳景観が展開する。山々にはアケノボツツジが色を添え、四国の旅を締めくくるに相応しいエピローグとなった。

今回は、渓谷、春を告げる花、展望の開けたカルスト台地、そして西日本一の高峰と、四国の山の良さを凝縮したような4日間だった。この島にはもっと頻繁に訪れたいとは思う。しかし・・・、





不便なのです(-。-;;





たとえば今回、4日間も日程があったのだから、縦走することもできた。しかし、山の近くには鉄道もバス便もないに等しく、縦走すると出発地点に戻る手段がない。それで毎日違う場所を歩く計画になったわけだが、それでも、大きな山がぼん、ぼん、と行く手を遮り、直線距離ではとても近い場所に行くのに、深く、くねくねとした谷筋をたどって大きく迂回しなくてはならない。次の場所に移動するのに2〜3時間の運転が当たり前の状況に、むかし、四国の1/2の面積を持つというイエロースト−ン国立公園をドライブしたときのことを思い出していた。


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