3年ぶり、3度めとなる南アルプスの今年のターゲットは、甲斐駒ガ岳と仙丈ガ岳。 北沢峠に2泊して両方の山をピストンするプランが一般的だが、夫と私は以前から「甲斐駒に登るなら絶対黒戸尾根」と話していた。そんなわけで登路は山梨県尾白渓谷からとあっさり決定。
下山路はどうしたものかと思案するうち、仙丈ガ岳から長野県伊那谷へと高度を下げる長大な地蔵尾根を思いついた。こうして、黒戸尾根→甲斐駒ガ岳→北沢峠→仙丈ガ岳→地蔵尾根とたどって山梨から長野へ抜ける、「南アルプス北部大横断」計画ができあがった。南アルプスの下にトンネルを掘る(らしい)リニア新幹線とは逆に山の上を行くアップダウンの大きいルートだけれど、その方が意欲がわくというもの。 |
今回の前泊地はここ。駅舎を出ると八ヶ岳が目の前に見える。 到着したときの気温は37℃。ドバイで暮らしていたときは普通だったこの気温も、日本の生活に戻りきったいまではものすごく消耗する。明日からの食料や水を調達するために旅館から徒歩で買い物に行ったけれど、15分ほどのその道のりでぐったりし、帰りはタクシーに乗ってしまった。 |