10年以上前の『ヤマケイJOY』で、めったに取り上げられることのない中央アルプスが特集された。その記事で越百小屋のことを知って以来、ずっと訪ねてみたい思いを募らせていた。北アルプスのメジャールートはほとんど歩いた気がするこの頃、夏山第二弾としてようやくまた中央アルプスへ。越百山を起点に北へと縦走する計画だったが、毎日、翌日分の予報だけを少しずつ悪い方に修正する気象占い師のいい加減な仕事ぶりに はめられ、小屋そのものが目的地となってしまった。 |
雨の予報だった8月12日は予想外の晴天。前泊地の中津川も晴れていた。明日の予報は曇りときどき雨。稜線に出る前なら降ってもかまわないし、その後は雲がちながらも晴れの予報。ただ大気は異常に暑く、季節は違うけれど、なんとなくこのときと様子が似ていて不安になる。 | |
中津川は今日明日が夏祭りらしい。 | |
中仙道を歩いてみる。しかしこの写真の一画をのぞいてはビルばかりで、どうにも味気ない通りだった。 前泊した旅館では、窓いっぱいに展開する夏祭りの花火を寝転んで見物。横目ではテレビでロンドンオリンピックの男子マラソンを応援するという、なんとも贅沢な夜を過ごした。 |