厳島弥山 (24)
(厳島神社〜大聖院〜仁王門跡鞍部〜奥の院〜御山神社〜
弥山本堂(不消霊火堂)〜榧谷ピーク〜大砂利地蔵〜博打尾)
2009年1月3日


帰り道で振り返る弥山

地図とコンパスのイラストデータ
行程

7:20宮島桟橋…7:30厳島神社7:45…7:50大聖院8:00…8:05白糸の滝…8:15あずまや…8:22ベンチ…8:40第一堰堤…8:46遊女の石畳…8:55仁王門跡鞍部8:58…9:10奥の院9:17…9:25下の御山神社分岐…9:35御山神社9:50…9:55弥山本堂(不消霊火堂)10:20…10:30紅葉谷分岐…10:35獅子岩駅…10:50榧谷駅…11:00榧谷ピーク…11:05遊歩道…11:10大砂利地蔵11:15…11:35展望地…11:44包ガ浦分岐…11:50博打尾12:00…12:23陸軍歩道…12:25うぐいす歩道…12:30桟橋

コースタイム(歩行時間) 3時間40分
同行者 単独
その他 JR向洋駅〜宮島往復 1,300円/1人


登山靴のイラスト 年末年始の実家巡りも終わった三日、夫は家で仕事をすると言うので、休暇中に仕事をする気など一切持ち合わせないツマ(←その程度ですむ立場だとも言う;;)は1人で宮島に向かうことにした。初詣客の混雑を避けるため、真っ暗なうちから家を出て、東の空が明るくなった頃、7:10発のフェリーに乗った。今日は厳島神社はもちろんのこと、フルコースであちこちの神様や仏様やお大師様やお地蔵様にご挨拶をする予定。


厳島神社参道
今日はまず白糸谷を登って仁王門跡(弥山と駒ガ林の鞍部、写真中央)に出ます。

厳島神社回廊に入ってすぐ左手にある客人社。

本殿はこちら。

神社を出て、大聖院へ。ここの鐘はとてもいい音がする。今日は撞かせていただきました。

大聖院山門の横から、白糸谷の大聖院コースに入る。

第二堰堤を過ぎた付近。写真奥の岩壁に白糸の滝が流れている。

お大師様の岩屋。

石仏が並ぶ登山道脇。

見下ろすとわかる谷の険しさ。

第一堰堤が見えてきた。ここで右岸に渡る。

堰堤を越えて遊歩道から見下ろす白髭大明神。

右手奥から手前へ、左岸に渡り返す。遊女寄進を記す石碑から左手に続いているように見えるのが以前の道。

仁王門鞍部を直進。奥の院へ向かう途中のお大師様。とても穏やかなお顔をしておられます。

オメデトウゴザイマス〜。

奥の院の建物。中にはお大師様。裏手からは弥山を見上げることができる。

引き返して遊歩道をそれ、山道を御山神社へ向かう。

御山神社から振り返る奥の院。

御山神社付近から見る羅漢山と法華山。だいぶ白くなっています。

不消霊火堂と弥山本堂にお参りして、今日は山頂はパス。

お正月大サービス(?)で獅子岩から弥山へ遠征した猿たちが大騒ぎをしていた。

獅子岩で観光客の視線を集めていた鹿クンたち。

獅子岩駅裏手から眺める榧谷駅と榧谷ピーク。

尾根道から見る大峰山〜西大峰山。

榧谷ピークを経て、今日最後の目的地、大砂利地蔵へ。

地蔵から引き返すトラバース道から。大奈佐美島、江田島、野呂山、野呂山に重なった灰ガ峰など。

博打尾付近から見る宮島市街。今日は紅葉谷公園に下りず、そのまま桟橋へと向かった。

神社と仏閣をごっちゃにお詣りすることをもって、「日本人には宗教心がない」と言う人がいる。私も若い頃は「そうなのかな」と思ったこともあった。しかし今では、あらゆるものに人知を越えた存在を感じ、心の中に神だ仏だと境界を設けないその融通無碍さこそが日本人の宗教心だと信じている。それは、豊かで奥深い自然に恵まれたこの国だからこそはぐくまれたものだ。折々山に登って、豊穣で繊細な自然に触れていると、そのことが肌感覚でわかる。そして、砂漠と太陽しかない中東で暮らしてみて、かの地で一神教が生まれた理由も理解できるような気がするのだ。であれば、その一神教をスタンダードにして日本人に「宗教心がない」などと自己否定する必要はどこにもない。むしろ他のすべてを排斥する一部の「宗教」よりよほど平和的で魅力的だと、自信を持っていいのではないだろうか。

と、肩肘はって考えることが恥ずかしくなるほど、宮島では神様も仏様も民間信仰も、ごく自然に同居している。外国の人が宮島に spiritual な魅力を感じるというのも、きっとそんなところに理由があるのだろう。


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