成就山 仁和寺八十八箇所
2015年2月20日


第一番霊山寺の大師像
この先、御大師様とそれぞれのお寺のご本尊に
見守られながら歩きます。

地図とコンパスのイラストデータ
行程 13:25仁和寺西門…13:28阿波の国…13:48土佐の国…14:06伊予の国…14:53讃岐の国…15:15仁和寺西門
コースタイム
(歩行時間)
1時間50分(短時間の立ち止まり時間を含む)
同行者 単独
その他 京都市バス1日券 500円
北野天満宮梅園 600円
嵐電 北野白梅町〜御室仁和寺
仁和寺拝観料 500円


登山靴のイラスト 研究室の先生の受勲祝賀会に出席するため、夫が名古屋に行くと言う。それを聞いたツマ、同じ日程で京都一人旅を即決。1年前に古本屋で買ったガイドブックに載っていた「仁和寺八十八箇所巡り」というハイキングコースが気になっていたので、そこを歩くのを主目的に、仏像にも会える旅程を計画した。

1日め、京都駅に10時前に到着。ちょうど梅が咲く時期でもあり、まずは北野天満宮へ。

しかし今日は寒い(> <). 空には雪雲が流れ、洛北ではときおり冷たい雨が降る。

梅園の梅は1〜3分咲きといったところ。寒いのでお茶の接待がありがたい。

「豊太閤築造 史跡御土居」の看板 天満宮の敷地の端に、少し前にテレビでも紹介されていた御土居(おどい)があった。この堤防の中が洛中、外が洛外になる。

尾根状になった御土居の上。

北野白梅町から嵐電に乗り、御室仁和寺へ移動。

巨大な仁王門を入り、仁和寺御所や庭園を見て、境内を散策。そうこうしているうちに、ありがたいことに空に晴れ間が増えてきた。

境内をどんどん奥へ進み、金堂の前で左折して鐘楼を過ぎると、西門がある。この門を出て直進。(帰りは門の外の右側の道から戻ってくる。)

発心の道場阿波の国。
第一番札所霊山寺より、いよいよ八十八箇所巡りに出発。

最初はなだらかな遊歩道。20〜30mほどの間隔で、次々にお堂が現れる。傷んでいるものもあるが、それぞれ人が籠もれるほど立派な造り。

杉林の中をトラバースで折り返し、緩く登っていくと、石段が現れ、十五番国分寺(だったと思う)へ。このお堂の左側をさらに登り、またトラバース。

尾根に乗る。二十三番薬王寺近くで、南側の展望が開ける。左端に少し見えるこんもりしたところが双ヶ丘(ならびがおか)。

尾根を外れ、トラバース道を下っていくと、二十四番最御崎寺で、修行の道場土佐の国に入る。

ふたたび登り。石段あり、修行ですよ(笑)。二十五番津照寺。

やがて明るく気持ちのいい尾根に乗る。尾根上に次々にお堂が現れる。

石塀まである立派なお堂。三十六番青龍寺。

菩提の道場伊予の国に入る。

珍しい六角堂は四十一番龍光寺。
この辺りから順路は右側の谷を回り込むようになる。

四十三番明石寺の脇に、「愛宕方面展望1分」の手書き板あり。裏手に回ってみると、雪をかぶった山々が見えた。いちばん高いところが愛宕山。

四十八番西林寺。ここが成就山山頂とされているようだ。

山頂から南西方面の展望。

写真中央を横切る尾根を左から右へと歩き、右側から目の前の谷を回り込んで、山頂にいます。


山頂から尾根上を歩いていくと、
左に曲がってトラバース道となる付近で、
南に大きく展望が開ける。
右端が双ヶ丘。その手前には仁和寺の堂宇が見えている。

こちらは比叡山。山頂付近からずっと木々の枝の間に見え隠れするが、すっきり見えるところはない。

トラバース道を下っていく・・・はずが、突然、岩場の上にお堂が見えて驚く。ここを登ると五十三番円明寺。

岩場には鎖場もある。
次の五十四番へは、建物の右側をすり抜けるようにして進む。

道は次第に下りとなり、やがて池を右に見て谷底に下る。左に曲がると六十五番三角寺。ここから引き返し、池の手前で左手の斜面を登っていく。

涅槃の道場讃岐の国に入りました。六十六番雲辺寺。

道順表示にしたがって下る。六十八番神恵院は池の中。

最後の方はなんだか道とお堂が錯綜。順番を飛ばさないように、順路表示をよく見て進み・・・、

八十八番大窪寺で結願。お堂ではなく立派なお寺なので驚く。境内でおじいさんと猫が和んでいて、ほっこり(^ ^).

大窪寺から道なりに歩いていくと、出発点の仁和寺西門に戻る。

2時間足らずの行程ながら、すべてのお堂で立ち止まりお参りをして歩くと、思った以上に達成感が得られる八十八箇所巡りだった。

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