大万木山(4) 1218m 軽アイゼン+ワカン
2008年3月22日


雪の登山道から見る大万木山山頂部

地図とコンパスのイラストデータ
行程

10:20駐車場所…10:25門坂駐車場(衣服調節)10:30…10:55権現滝左岸(軽アイゼン装着)11:00…11:15車道11:20…11:40等検境分岐…11:55門坂地蔵尊周辺12:15…13:05山頂避難小屋…13:10大万木山山頂14:15…14:30(ワカン装着)14:40…14:50鞍部(引き返す)…15:10山頂15:15…16:00休憩16:10…16:30権現滝左岸16:35…17:00門坂駐車場17:05…17:10門坂駐車場

コースタイム(歩行時間) 4時間35分
同行者 Sさん、夫
その他 頓原ラムネおんせん(入浴) 300円/1人


登山靴のイラスト 2月に三瓶山に行ったとき、行きがけに大万木山に登ろうとして登山口近くまで入った。しかし、ちょうど押し寄せた寒波のただ中だったその日、ようやくたどり着いた門坂駐車場と位出谷駐車場との分岐には2m近い雪の壁ができ、そこで行き止まりになっていた。さらに、雨かと思うぐらい激しく降りしきる雪を見て、「たとえここに車を停めて登っても、今度は出られなくなるぞ」と夫が言う。それでそのときはあきらめてそのまま三瓶山に向かったのだった。あれからわずかに1ヶ月余り、3月に入って暖かい日が続き、里の雪はもうすっかり溶けてしまった。これなら大万木山にも登れるだろうと、ふたたび頓原に向かった。

二つの駐車場の分岐に車を停める。なぜなら門坂駐車場への道路上にはまだこれだけ雪があったから。

駐車場そのものには雪はまったくなかった。ここから山道へ。

雪解け水が豊かに流れる沢を左手に見ながら、緩く登っていく。

次第に登山道が雪に覆われてくる。

木の間隠れに見る権現滝。

滝の上部で尾根を回り込むと、すぐに避難小屋が見えてくる。

避難小屋を過ぎ、沢を渡って登っていくと、評判最悪のこの林道に飛び出す。標識にしたがってふたたび山の中へ。

雪の量が増えてきた。

しばらくトラバースした後、急な尾根を登っていくと・・・、

門坂地蔵尊のある展望所に出る。

二人の視線の先にあるのは・・・、

もちろん三瓶山。女三瓶は雄三瓶にすっぽり重なって見えている。スキー場にはもうまったく雪がない。

展望所から山頂につながる尾根までは、夏道はつづら折れになっているが、雪の上なら真っ直ぐ登れる。その分、とても急な登り。

稜線に乗って右折すると、素晴らしいブナ林となる。ここからしばらくは傾斜も緩い。まだ70〜80cmは残る雪の中、暖かい日ざしを浴びて、ブナに感嘆の声をあげつつ歩くのはとても幸せ。

左手(東側)には猿政山(左)から高野毛無山にかけての稜線がずっと見えている。

ふたたび傾斜が急になってくる。

木々に葉がないこの季節はとても明るい。振り返ると・・・、

大山まで見えた。(肉眼ではもっとはっきり見えました。)

傾斜が緩み、風格のあるブナが増えてくると、そろそろ山頂の一画。

山頂避難小屋が見えてきた。

避難小屋の窓に映るブナ林と青空。中に入ってこれを見上げているのもきっと幸せだろう。

向こうに見えるあの広場が山頂。

周囲を木々に囲まれた山頂広場でランチをとる。日ざしは暖かいが、さすがにじっと座っていると寒くなってきたので、タコブナ見学へ。

いつもながら驚くべき姿のタコブナ。

別の角度から見てみましょう。

幹の下の方はこんな感じ。

山頂に戻り、渓谷コースを下山するつもりで、電波塔を過ぎて下っていく。

しかし、山頂と1144mピークとの鞍部まで下ってそのピークを見上げると、見るからに不安定そうな雪が積もった尾根筋(写真)が見えている。また、地図を見ると渓谷コースは急傾斜の谷を2回トラバースすることになっていて、不安がぬぐいきれない。それで思い切って山頂まで戻り、権現コースの途中から尾根筋を滝見コースに向けて下りることにした

山頂へ登り返す途中のブナ林。このあたりも幸せを感じる場所です。

山頂からタコブナを過ぎてまずは権現コースへ。

途中から権現コースをはずれ、等検境(写真)を横目に見つつ、北へ尾根筋を下る。

滝見コースに向けて本格的に下りはじめると、予想したよりも急な斜面を下ることになった。Sさんと夫が交代でつけてくれたステップをたどって、おっかなびっくり(←私だけですが)下っていく。

沖の郷山が見えてくる頃、ようやく傾斜が緩む。

沢の水音が大きくなり、権現滝が見えてきた。本当は避難小屋を目指して下ってきたのだが・・・。権現コースをそれたところは間違いなかった(と思う)が、途中で違う尾根に乗ってしまったようだ。滝の少し下手で登山道に戻った。

登山口まで下りながら権現滝を眺めると(写真)、朝よりずっと水量が増えているように見える。今日一日で一体どれほどの雪が溶けたのか・・・。

登山口まではあっという間だった。最後に雪解け水で靴やワカンや軽アイゼンを洗って、下山完了。


風呂桶のイラスト 今日のおフロは、もちろん頓原ラムネ温泉。炭酸泉と言いながら、炭酸を感じるのは入った瞬間だけなのだが、のんびりした雰囲気で落ち着ける。おフロの後はもちろん一福。おなかも満足したところで、まんまるいお月様の下を広島まで帰った。


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