尾道三山
千光寺山(大宝山)136m 〜 西国寺山(愛宕山・摩尼山)116m 〜 浄土寺山(瑠璃山)178m
2006年2月25日


天寧寺三重塔と浄土寺山

地図とコンパスのイラストデータ
行程

10:55尾道駅…11:05持光寺11:10…11:20宝土寺11:28…11:32志賀直哉旧居跡…11:50千光寺(西側入口)…11:55千光寺山12:35…12:45千光寺12:55…13:05天寧寺13:10…13:25大山寺13:35…13:45西国寺14:00…14:03三重塔…14:10西国寺山…14:18三重塔…14:20西国寺…14:50尾道バイパス下…14:55ため池下15:00…15:03のぞみ食堂15:20…15:40浄土寺山16:10…16:30海龍寺(16:35)浄土寺16:50…17:35尾道駅

コースタイム(歩行時間) (尾道三山のみ)4時間15分 (21,040歩)

*頻繁に立ち止まりつつのんびり歩いたので、
所要時間はあまり参考にならないと思います。
同行者
その他

JR向洋駅〜尾道駅     1,280円/片道/1人
駅前渡船(尾道〜向島)   100円/片道/1人
「男たちの大和」ロケセット  500円/1人
七仏巡り            2,400円 (300×7+朱印帳)


登山靴のイラスト 昨年から行こうと話していた「男たちの大和」ロケセット。春休みに入ると混雑しそうなので、その前に見に行くことにした。せっかく尾道に行くのにそれだけではもったいないので、ロケセット見学の後で、七佛巡りをしながら尾道三山に登るという計画で、出発〜。(「七佛巡り」についてはこのサイトをご覧ください。)

駅前桟橋からかわいらしいこの船に乗って向島へ。「渡し船」然とした雰囲気が、ドバイのクリークで人々の足となっている「アブラ」にそっくり。意外なところでドバイを思い出した。

船を下りて、造船所の敷地内に入り、シャトルバスに乗る。

「ドバイって、一体どんなところなのだ?」
「そのアブラというのはどんなもの?」
と疑問に思った方は、こちらをご覧ください。
(実はトップページのアクセスカウンタ左にある
葉っぱのアイコンからもリンクしています。)
気が向いたら感想もお寄せくださいね。



←ロケセットの船首部分
主砲の部分→
水兵さん(海自の人たちですが)がいてそれなりの雰囲気。

この人たちは江田島にある術科学校の卒業記念で来たそうだが、夫は、ロケセットに華を添えるためいつもエキストラでうろうろしているのだと思い込んでいた。

本土に戻り、駅前から東にわずかに歩いたところで、「古寺巡り」の標識に従って山陽線を渡る。陰山メソッドで一躍有名になった土堂小学校の下を右折。路地に入っていく。

「七佛巡り」最初のお寺は石の門が珍しい持光寺。ここで朱印帳を購入。


持光寺境内の紅梅

「古寺巡り」の標識に導かれ、次々とお寺の境内を通る。扇形の窓が素敵なこのお寺は・・・、どこだったか忘れました(汗;;)


濡れ縁がいい感じ
宝土寺を出ると、山に向かって上っていく道の途中に豆売りの頑固おやじさんが立ちはだかる。挨拶をして、買わない。(だって、最近は夢ぷらざでも買えるもん。) 少し登ると左手に志賀直哉旧居跡への分岐がある。夫が初めてだと言うので、回り道をして外から覗いてみた。

元の道に戻ると階段が上へと続く。

高度が上がると、尾道水道を隔てて大和のロケセットが見えてくる。はりぼてなのがよくわかるが、これでも制作費は6億円。解体には1億円かかるらしい。

(写真は10倍ズーム。建物に向かった奥側が船首。甲板上に人がたくさんいます。)

千光寺のご朱印は後でもらうことにして、美術館前を通り、先に千光寺山山頂へ。ここでランチ。

山頂三角点の位置がわかりにくいが、2.5万図を頼りに探してみると・・・、
展望台近くの掃除用具門(のようなもの)をくぐると、お稲荷さんの右手奥に八畳岩がある。その岩の中に埋まるようにして三角点があった(写真の矢印の箇所)。

八畳岩から、尾道三山の残りの二つ、西国寺山と浄土寺山を見る。西国寺山の山頂直下にぼんやり見えている岩がタンク岩。


千光寺の鐘楼
ロープウェーの駅を右に通り過ぎ、二つめのご朱印をもらいに千光寺へと下る。

続いて下って行くと、天寧寺の三重塔を前景に、浄土寺山を見渡せる(トップの写真)。さらに下り、天寧寺で三つめのご朱印をもらう。

←いい雰囲気の道を下り、ロープウェイの駅を過ぎて再び路地へと入る。
尾道はなんでもない通りも
魅力的→

ここまで順調に来ていたが、大山寺(たいさんじ)へと登る道の途中で、タイル小路へと迷い込んでしまった。と言ってもすぐリカバリーでき、御袖(みそで)天満宮の階段下から大山寺に至る。


節分の名残?
実際にこんなことをしている家を初めて見た。

四つめのご朱印をもらいに大山寺の境内に入ってみると、天満宮とお寺とは敷地続きだった。お寺と神社が同じ場所にあるというのは別に珍しいことではなく、明治以前(=廃仏毀釈以前)には神仏習合が当たり前だったのだ。このゆるゆる感、排他的な一神教の人たちには絶対理解できないだろうが・・・。


御袖天満宮は梅の意匠がとてもおしゃれ
ここの階段が映画(「転校生」?)に出てきたとかで、「写真を撮って行け」と
親切なのかおせっかいなのかわからないオジサンにしつこく迫られた。


屋根の向こうに
見えてきた西国寺の伽藍
大山寺を出てすぐに左折すると、自然に西国寺への近道に入る。西国寺は寺域がとても広く、見応えがある。五つめのご朱印をもらった後、写真の三重塔の下から西国寺山に登る。

三重塔から西国寺山までは今日初めての山道。しばらくトラバース道を進み、尾根に当たって右折すると・・・、

急に道が荒れ気味となる。直進方向にも踏み跡があるが、やや右上の樹間にこのタンク岩が見え隠れしているので、そちらを目指して進んで行く。(写真は山頂側からタンク岩を見たところ。)

タンク岩からは2〜3分で西国寺山山頂。石の祠と、手書きの「西国寺山」という標識があるだけで、展望はない。

下りは三重塔まで同じ道をとったが、トラバース道への分岐をパスして尾根上を直進し、西国寺の摩尼堂(?)に下りることもできるようだった。

西国寺の仁王門。大きなワラジが語る通り、ここは健脚祈願のお寺。

西国寺を出てしばらく路地を歩くと、車道に当たる(正面に尾道東高校)。 「古寺巡り」の標識通りに進めば、ここからわずかで次の浄土寺に着くが、今日はこの車道を左折し、道なりに西国寺山と浄土寺山との間の谷を歩く。町を抜け、いつの間にか山里風景となった中を約30分歩くと、尾道バイパスの下のトンネルをくぐる。そこから浄土寺山の尾根上を走る道路を目指して進む。車道歩きが長く疲れてきたので、ため池の上にあった福祉施設の食堂で休憩した。

さらに車道を進むと、道路の左側にようやく「浄土寺山展望台」の標識が見える。その標識のところから道路上にかかる橋が見えるので、それを渡ると、小さな梅林を経て、写真のような林道となる。この先の建物の右側から山道に入ると、わずかな登りで浄土寺山展望台に至る。

浄土寺山の三角点は、展望台の裏側にひっそりとあった。

展望台下の大岩から尾道水道を見下ろす。写真右に見えている屋根は浄土寺奥の院のもの。

奥の院から下山にかかると、いくつもの大岩の中に、不動明王を彫ったものがあった。下山路は今日三度目の山道。大岩を巻くような道から、次第に谷筋に下りていく。

山道を下りきったところが海龍寺。ここで六つめのご朱印をもらう。

海龍寺を出るとすぐに浄土寺。最後のご朱印をもらう。多宝塔の横に写っているのが浄土寺山。


夫が妙に気に入っていた標語。
でも「ひきこもり」って・・・ (-_-;;

浄土寺から山陽線の下をくぐり、右折して商店街へと入って行く。尾道駅まで店先をひやかしながらのんびり歩いて45分。横丁にかかる裸電球の光に、オマーンのマトラスークを思い出した。海辺の市場の雰囲気が似ていたからだろうか。


銭湯の建物を利用した商店街のお店

最後は(朱○園ではないけど)尾道ラーメンで締めくくり。七物巡りという目的があると、漫然と古寺をつないで歩くよりずっと楽しめる。ただ、西国寺から浄土寺山までの車道歩きは長くてつまらなかった。海龍寺から浄土寺山ピストンでも良かったかもしれない。

☆ 尾道三山を歩くには、2.5万図はほとんど役にたちません。
尾道駅に置いてある「おのみち」というパンフレットの
裏側に地図があるので、それを見ながら歩くのがいちばん
わかりやすいと思います。


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