佐木島アルペンルート
(鷺港〜狗山〜太平山〜向田港)
2013年12月21日


太平山から見る狗山

狗山から見る太平山


地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:55鷺港…10:03狗山登山口…10:05大師堂10:10…10:25行者山…10:36皿松…10:42アルペンルート展望台10:45…10:55明神山…11:05焼山分岐…11:10小ピーク…11:14三古志峠…11:07小ピーク…11:30狗山12:05…12:34幸神分岐…12:40太平山12:45…12:55向田分岐…13:10農道…13:40向田港

コースタイム(歩行時間) 3時間
同行者
その他 JR向洋駅〜三原駅 1,110円/1人/片道
フェリー三原港〜鷺港 500円/1人
フェリー向田港〜三原港 650円/1人


登山靴のイラスト 12月に入るといきなり寒くなって、高い山には雪が積もった模様。しかし毎年のことだけれど、なんとなく12月のうちは雪の山よりも島の山が気になる。

今日の目的地は、みかんの時期に行こうと冬を待っていた佐木島。島の最高峰太平山(たいへいざん)と狗山(いぬやま)とを結ぶ「佐木島アルペンルート」が、何年か前に整備されたと聞く。鷺港から向田港に南下するか、逆に向田港から鷺港へ北上するか悩んだが、フェリーの時間を調べた結果、早起きしなくてもいい南下コースを選んだ。

三原港発9:25のフェリーに乗船。冬型が強まり、とても冷たい朝。

千切れ飛んできた雪雲の下、瀬戸内海を進む。奥が佐木島の島影。

手前に見える小さな島は、新藤兼人監督の「裸の島」が撮影された宿禰島のようです。

鷺港に到着。フェリーを降りて、目の前にある比較的広い道路を道なりに歩いていく。

登山口の標識を頼りに左折。

上の写真の奥の方でもう一度左折(標識あり)。
すると柑橘の香り漂う畑を抜けて、山に入る。

ほんの少し登ったところに大師堂。

大師堂のすぐ上に行者堂。

行者堂を過ぎると、本格的な山道となる。

実は昨晩、オット&ツマの間では、こんな会話が交わされていた。
(オット)「明日行く島って、登山靴?」
(ツマ)「えー、遊歩道でしょ。ウォーキングシューズでいいよ」
(オット)「よっしゃわかった!」

そして今日、
(オット)「どう見ても遊歩道じゃないぞ」
(ツマ)「あらぁ〜、ほんとじゃねー」 (←勝手に遊歩道があるのだろうと想像していたヒト。)

というわけで、できれば登山靴で行くことをお勧めします。

最初のピーク行者山を過ぎると、狗山が案外遠くに見える。

ちゃんとした山道(笑)が続く。
ここを登りきと平坦な尾根に乗る。その最高点が次のピーク(皿松)。

海を眺めつつ、尾根道を進みます。

大きな岩のある三つ目のピークには「アルペンルート展望台」の標識あり。ここからは・・・、

狗山と太平山を両方眺めることができる。

次のピークは明神山。ここで尾根の向きが西へと変わる。

登山道は全般的にはしっかりしているし、要所には標識もある。しかしところどころわかりにくいところもあり。初心者だけで行くのはやめた方がいいでしょう。

水たまりのある鞍部に下り、登り返して焼山への分岐を左に見送ると、尾根は今度は北へと向きを変え、さっきまで南下していた尾根を右に見るようになる。なんだか頭の体操をしているようでおもしろい。


次の小ピークでこんどは南西に向きを変え、鞍部の三古志峠(写真)に下る。

峠から急な道を登り返すと、とてもきれいな木々が立つ小ピークに出た。

小ピークを下り、左に焼山を見ながら歩いていくと、狗山へのとても急な登りにさしかかる。足元は悪いけれど展望は良し。

島の山らしく大展望の狗山。
この写真は北西〜北側の展望。左側が筆影山と竜王山、右側は三原市街。

朝から歩いてきた尾根と、その向こうの瀬戸内海(尾道方面や、しまなみ海道の広島県側)。

こちらはしまなみ海道の愛媛県側。
島と島の間には、いくつもの橋を見ることができる。

狗山を出発。太平山(いちばん高く見えているところ)を目指す。最初はものすごく急で滑りやすい下り。

(オット)「やっぱり登山靴だったなぁ」
(ツマ)「す、すまぬ」(笑)

ようやく傾斜が緩んだ。前方に太平山。

と思ったらこんどは急な登り。

幸神(さいのかみ)登山口への分岐を右に見送って直進。

尾根道は荒れ気味のところがあるものの、展望良く気持ちはいい。

振り返ると狗山と三原方面が見える。

太平山に到着。狗山には及ばないけれど、ここも展望良し。

こちらは因島。

太平山から南東へ、急な道を下る。

鞍部(二本松)で右折。トラバース道を下る。

ここを直進すると、「観音さん」のピークに行ける。しかしとても寒くて、コーヒーを楽しむどころではなさそうなので、下山を選んだ。

下山路が一瞬尾根に乗る場所。すぐにまた左に尾根を外れる。

そしてみかん畑に下りてきます。

冬の瀬戸内らしい眺め(^ ^)
奥に見えているのは隣の高根島。その手前の小さなピークは、向田港近くで千本桜が有名な塔の丘。

農道に下りて右折。柑橘類の畑の中をのんびりと下りていく。

ここはハッサク畑。


ハッサク

レモン


デコポン

ナントカ柑
(みかんにしては大きい?)

農道から車道に出て、小学校跡や八幡神社を通過。太平山を背に歩いていくと、この交差点に出る。

向田港に到着。

冬の冷たい海に肩までつかり、とても寒そうな磨崖和霊地蔵。(マウスポインタを写真に置いてみてください。)

殺風景な向田港の待合室で、寒さを避けてコーヒータイム。みかんの直売所くらいあるかと思っていたのですが、見事にな〜んにもありませんでした。

「テロ注意」 暖かいフェリーの客室にて。

島の山というのはどこもそうだけれど、標高は低くても大展望が得られるところが多い。佐木島アルペンルートも、遊歩道はなかったものの(笑)、アップダウンの多い本格的な登山道で結ばれた2つの山を歩くのはとても楽しかった。


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