【雪倉岳から白馬岳(左)、旭岳を見る】 |
3日間で歩いた山々 白馬乗鞍岳 2436m 小蓮華山 2769m 白馬岳 2932m 鉢ガ岳(巻き) 2563m 雪倉岳 2610m 赤男山(巻き) 朝日岳 2418m イブリ山 1791m |
アメリカ駐在から帰国してすでに5年。昨年ぐらいから家でもちらほら出るようになってきた次の駐在先の話が、今年4月の予算確定と共に一挙に具体化、 「次はドバイ(アラブ首長国連邦、UAE)に3年間」と決まった。 「えーっっっ?! ドバイぃぃぃ〜?! なんでドイツじゃないのよ(アルプス近いのに)、なんでスペインじゃないのよ〜(ピレネー近いのに)」と、最初は渋っていた私。けれどドバイ情報を調べるうちに意外に魅力的な場所だということがわかってきて(お隣オマーンには山もあるし(^o^)、だんだんと楽しみになってきた。ただ寂しいのは日本の山に当分登れないこと。「いつ行くの?」とサッカー狂の夫に聞くと、「ワールドカップが終わってから」だと言う。 「ええーっ、じゃあ夏山は?」 「行く前に行けばええじゃないか」・・・、というわけで、去年行けなかった白峰三山を計画したのに、(詳しく語る気にならないほどの紆余曲折の末)矢筈ガ山に化けてしまった。矢筈ガ山はもちろん雨でも楽しかったし、帰りに蒜山高原にも泊まれて満足ではあった。けれど、ひと足先に現地へ行く夫の出発が間近に迫り、もうこの夏は山なしかな〜と思うと、梅雨明け後好天が続いているだけにもったいない気がする。 |
「どこか私1人でも行けそうな山はないかな」と思いながら数日過ごすうち、ふと居間のカレンダーが目に入った。写っているのは白馬大雪渓。「おー!白馬があるじゃないか」と、その瞬間、私の計画好きに火がついた。まずは夫の了解を得ようと「1人で行こうかと思うんだけど」ときり出すと、「そんなに行きたいんなら、心配だけど行ってくればいいよ。その代わりちゃんと計画書を出して、いつどの辺にいるかわかるようにしておくこと」と、これはまあ当たり前の要求。そんなのはいつもやっていることだから、ちっとも苦にはならない。「はいはーい!」と調子よく返事をして、夫を福岡空港まで見送った。 |
白馬岳にはいろいろルートがある。大雪渓に固執はしないし(雪渓歩きはアメリカで体験済なので)、単独だから不安のないルートを、と選んだのが、栂池から入山し花の縦走路を経て朝日岳まで行き、北又に下りるコース。このコースは山の先輩である両親が昨年秋に経験ずみ。そこで母に電話をして、またまた「1人で行こうかと思うんだけど」と伝えると、2日め(白馬山荘から朝日小屋)が7時間というロングコースなだけに最初は渋〜い反応。しかしこれまた「携帯電話を持って行って連絡を入れること。計画書を出すこと」という条件でめでたくOKが出た。これでよし。山岳保険には加入しているし、机上登山はコースガイドを読み込みつつ2.5万図で何度も繰り返したし、あとは歩き出すばかり! |