テーブルマウンテン 1087m (南アフリカ共和国ケープタウン)
2003年11月8日

海上から見る夕暮れのテーブルマウンテン北面
海上から見るテーブルマウンテン
左側の山はデビルスピーク1001m
(V&Aウォーターフロントから出るサンセットクルーズにて撮影)

地図とコンパスのイラストデータ
行程 8:45駐車場…9:10トレイルヘッド9:15…9:30トラバース道と合流…10:00休憩10:10…10:35ゴルジュマウス…11:05コル11:15…11:55山頂12:20…12:50コル…13:05ケーブル上駅     
コースタイム(歩行時間) 3時間30分 (17,000歩)  
同行者
その他 ケーブルカー下り 55ランド(約800円)/1人


登山靴のイラスト 南アフリカ共和国・・・。日本で考えるとものすごく遠いこの国も、ドバイにいて夫が出張に行ったりしていると、それほどでもない気がしてくる。ラマダン中のドバイを抜け出して昼間っから飲み食いできるイスラム圏以外の国へ!と考えたとき、自然に浮かんできたのが南アフリカだった。

そうは言っても実際飛んでみると、ドバイからヨハネスブルグまでが8時間、ケープタウンへはさらに飛行機を乗り継いで2時間。やはりアフリカ大陸の南端の国へ行こうと思うと、それなりに時間はかかる。ドバイの空港を午前3時半に出て、ケープタウン国際空港に着いたのは現地時間の午後3時頃だった。

レンタカーを借りてケープタウンの街に向かうと、目の前にテーブルマウンテンが迫ってくる。まずは地図を手に入れなくては、ということで、ホテルにチェックイン後、観光案内所に出かけてトレイルの詳細な地図を購入。それぞれのコースの簡単な説明もついていて、読んでいるだけでも面白い。計画段階で行こうかどうしようかと迷っていたケーブルカーの下を通るコースには危険マークもあり、"should NOT be attempted unless you are in the company of an experienced guide"(経験豊かなガイドと一緒でないかぎり行こうとしてはならない)と書いてある。素直な私たちはすぐにそのコースをあきらめ、プラットクリップゴルジュという谷をさかのぼるコースをとることに決めた。



こちらが購入した1/20,000地図、
35ランド(約500円)。
中身は英語と、一部アフリカーンス語。


朝日が当たってきれいなテーブルマウンテン翌朝目覚めると、テーブルマウンテンが青空の下すっきりと見えている。しばらくしてデビルズピークとの間の谷に雲が出てきたのを気にしながらも、のんびり朝ごはんを食べてしまった。「外で」朝ごはんを食べられるなんて、ラマダン中のドバイを出てきて良かった〜(笑)。


白い矢印が登った谷
青い矢印が山頂
緑の矢印がケーブルカーの上駅


特徴あるライオンズヘッドケープタウンは、海に面して坂が多いところがサンフランシスコに似ている。その街を抜け、ケーブルカーの下駅付近に車を停める。ここからゴルジュコース登山口までは車道歩き。ジョギングをしている人、自転車に乗っている人、みんなそれぞれに楽しんでいる様子。

【車道から見るライオンズヘッド669m】


トレイルヘッドの看板登山口(トレイルヘッド)の立派な看板には、「強風の場合ケーブルカーはすぐに運転を停止します。ケーブルカーを当てにせず、歩いて下山するのに充分な時間をみて登ってください」と書いてある。私たちも今日の下りで使うつもりのケーブルカー、よほどよく止まるらしい・・・。


テーブルマウンテンの上部は岩壁
【夫が着ているのは、南アのラグビーチーム
「スプリングボックス」のユニフォーム】
このコースの山頂までの標高差は700m強。登山道に入るとすぐに登りが始まる。沢筋を右手に見て、ところどころジグザグを繰り返しつつ高度を上げる。見上げると沢の上部にはガスが立ち込め、なかなか迫力ある眺め。 ガスが立ち込めて少しばかりおどろおどろしい沢の上部
【ルートは上部で
岩壁の間に入っていく】


岩の間に入るのが近づいてきた
【だいぶ登ってきたね〜】
沢の上部に至ると、背後に広がっていたケープタウンの眺めが両側の岩壁で狭められていく。30分ほど暗く湿っぽいゴルジュの中を歩いて、セントラルテーブルとウェスタンテーブルとのコルに出た。 そそり立つ岩壁


山頂大地はほんとに真っ平コルからは左に進路をとり、セントラルテーブルの上に出て山頂へと進む。山頂台地の上はだだっ広く、ほんとうに真っ平。この地形ではガスにでも巻かれたら右も左もわからなくなる。幸い今日は天気が良くて遠くまで見渡せるので、目指す山頂が見えて助かった。ところどころ木道になったトレイルをのんびり歩いて、コルから40分ほどで山頂三角点。

【ぴょんと飛び出たところ(矢印)が山頂】


山頂より南東の眺め
【山頂よりフォルス湾方向の眺め
この写真のずっと奥の方が喜望峰】


山頂からはコルまで引き返した後、少し登り返してケーブルカーの上駅へ向かう。コルを過ぎるとケーブルカーで往復して散策する人が増えるので、急に賑やかになる。私たちが避けたコースを登って来たのか、ザイルを持っている若者パーティを見かけた。



山頂より北側の眺め
【山頂よりテーブル湾方向の眺め
矢印はロベン島
(ネルソン・マンデラ氏も投獄されて
いたことのある刑務所島)】


テーブルマウンテンのケーブルカーは360度回転するのが特徴で、乗っている間にすべての方角を見ることができる。上駅を滑り出したケーブルカーが、上部のほとんど垂直にも思える箇所を下るときはどきどきした。5分間で下駅に着き、車のところまで歩いて下山完了。


花盛りのピンクッションを前景に
ピンクッションの花とテーブルマウンテン


「ケープ半島の花」へ

「ケープ半島あっちこっち」へ

リンクバー

inserted by FC2 system