立岩山 1135m 〜 市間山 1108m
2015年10月31日


立岩山山頂から見る市間山
三つピークがあるのがわかる
左奥には臥龍山、掛頭山、深入山が見えています

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:35駐車場所…9:40立岩山登山口…10:00渡渉地点…10:10休憩10:15…11:00尾根11:05…11:15稜線分岐…10:45立岩…11:50立岩山12:30…13:30市間山14:00…14:08ハチガ谷の頭…14:35市間山登山口

コースタイム(歩行時間) 3時間40分
同行者 ヒロさん、夫
その他 入浴@グリーンスパつつが 600円/1人


登山靴のイラスト 深入山や臥龍山から下山して戸河内方面に戻るとき、虫木トンネルを抜けると、真正面に立派な山容の山が見える。地形図を調べてそれが市間山だと知ったのは、10年以上も前の話。その頃から立岩山〜市間山を登る対象として意識してきた。しかし、当時の数少ない記録やガイドブックの記述では、立岩山への登路がわかりにくかった。それに笹の海だという稜線で熊に遭遇するもの怖くて、長いこと敬遠していた。

2013年に中国新聞に松島さんの記事が載り、そのわかりやすい記述に、ようやく登路の概要がつかめた。その後次第にこのエリアに入る登山者が増え、記録も出回り始める。「西中国山地トレッキングマップ」の第二版までは黒線(踏跡不明瞭)で描かれていた縦走路も、第三版では一般登山道を示す赤線に変わっているのにも気づいた。

それでもまだ夫と2人で歩くには熊が不安で、人の多そうな紅葉時期にしようと思っていたところ、ヒロさんの参加で車2台が確保できることになり、ようやく念願のエリアに入ることになった。

1台を下山場所となる市間山登山口に回送。もう1台を坂原集落に近いR186の道路脇スペースに駐車。無人野菜市の名残の建物から、左側の谷筋に入る。

この建物が見えてきたら左折。続いて建物脇を通ります。

トチの大木に見下ろされる道。

やがて右側がガケになり、尾根を回り込む。
中国新聞の記事に、「沢の右俣に入ってから流れを渡って斜面に取り付く」とある通り、この尾根を回り込むことで右俣に入る。

すると渡渉地点が現れる。

ところが歩いているときは右俣に入ったことに気づかず、この地点をもっと下流だと思っていた。そのせいで、この後しばらく地形図上で自分たちの位置を見失い、混乱してしまった。

沢を渉ると対岸の斜面の登りとなる。

相当な急斜面についたつづら折れの登路。つづら折れの間隔が短いので、小気味良く高度が上がる。

トラバース道になった。この時点で道を間違ってはいないことが判明。困惑状態から解放される。

植林帯に入り尾根を乗り越すと・・・、

4本連続する沢の1本めを渡る。

2本めの沢。

3本めの沢。

倒木帯を乗り越え・・・、

4本めの沢を渡ると、

支尾根に向けて登りとなる。団体さんに追いつきました。

支尾根から稜線までは、またまたものすごい急斜面。しかもひたすら直登。

稜線分岐に出た。左側の日の平山(地形図上の立岩山)は展望がないというので行かず、右折して立岩山を目指す。

これまでの急な登りのご褒美のような、気持ちのいい縦走路。

紅葉がいい感じになってきました。

やせ尾根上の小ピークを通過。

鞍部から登り返すと、立岩(観音)が見えてくる。

立岩から先はロープ場もある懸崖の登り。この岩を回り込むと・・・、











十方山と立岩ダムの、胸のすくような眺めが視界に飛び込んでくる。











南側には、安芸冠山、安蔵寺山、大神ガ岳など。
こちら側は立岩山山頂からは見えないので、ここでしっかり楽しんでおきましょう。










立岩からは5分ほどで立岩山山頂に到着。

山頂はとても狭く、ランチをとる場所も限られる。後から来た団体さんは常識のある方々で、順番に写真を撮るとさっさと縦走路を先に進んでくれたので助かった。リーダーがいいのですね。











山頂から、西側の展望











北西側の展望
内黒峠から左へ、伝統の縦走路を見渡すには最高の場所です。










ランチ後、立岩山から急降下し、縦走路を先へ。
(写真は山頂を振り返ったところ。)

小ピークを絡むように越える。

そしてまた急降下。

その後はなだらかな縦走路となり、紅葉の中を進む。

葉っぱ鑑賞会(笑)。
ヒロさん撮影











別世界に入ったかのようなブナ林が続く。





















ハウチワカエデの紅葉も美しい。

しかも青空。

気づかないほどのアップダウンを繰り返し、市間山が近づく。

樹林の中の市間山に到着。コーヒータイム。

パティシエールグレイシャー製かぼちゃのパウンドケーキ。本日ハロウィーンです(^ ^)

市間山から、もうしばらくなだらかな道が続く。

ハチガ谷の頭付近。

やがて左側が植林帯となる。(写真は振り返ったところ。)

この辺りで、ヒロさんが前回に続いて昆虫観察の話をし始めた。こんどは栃尾温泉で見た「スズメバチ対クモ」の話。これがまた臨場感あふれる面白い話でした。次も期待(笑)。

植林帯の中の、短いけれどものすごい下り。

朝停めた車が見えてきましたー! 

今日は長年思い続けてきた縦走路を、晴天かつ紅葉の中歩けて満足。市間山の南側のブナ林の広がりは、臥龍山とも比婆山とも違い、奥山の隔絶感を感じさせるものだった。笹の海を懐かしいと思うベテランの人もいるかもしれないけれど、普通に歩ける登山道にしてくれた人たちに感謝したい。それでももちろん、歩いている間は熊エリアにいるという緊張感がぬぐえないのですが・・・。

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