掛頭山 1126m (6)  2015年5月30日


霧ガ谷湿原から見る掛頭山
(2015年8月、YMD特設Blog所のYamadaさんよりご指摘をいただき、
写真を差し替えました。
以前の写真は霧ガ谷湿原から見た998.2m峰でした。)

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:55かりお茶屋前駐車場…10:00水口谷湿原…10:08登山口…10:18渡渉…10:26渡渉…10:50猿木峠10:55…10:58林道…11:35掛頭山山頂12:30…13:10土草峠…13:20二河キャンプ場13:25…13:35霧ガ谷湿原…水口谷湿原…14:00駐車場

コースタイム
(歩行時間)
3時間+尾崎沼1時間
同行者
その他


登山靴のイラスト 車を替えることになった。いま乗っている車は、ドバイ駐在から帰国後(2005年)に中古(走行距離35,000km)で買ったもので、山に行くために狭く荒れた林道を通ることがままある我々の生活スタイルに合わせて、コンパクトなサイズの4WD車(マツダバッジ)。古い車なので燃費は悪く、燃費基準達成のステッカーも、排ガス規制値過達のステッカーもついていない。おまけに内装ときたら、このモデルをOEM供給したメーカーの選定による、世にも趣味の悪い色柄のファブリックで、最初は見るたびにげんなりしていた。

ところがこの「たろぴよ号」であちこちの山に出かけ、熊との遭遇が不安な奥山や、予想以上に厳しいルートの藪山や、ルート探索が必要な雪山など、緊張を伴う山から下りて来るたび、朝停めたところでじっと待っていてくれるけなげな姿が目に入った瞬間ほっとして、次第に可愛いと思うようになっていた。

なにぶんにも新車登録後13年超となって重量税が上がってしまい、やむなく手放すことにはなったものの、そんな山行を繰り返していたものだから、別れるのがつらい。せめてラストランを楽しもうと、広島に居ながら信州気分になれる八幡高原を目指した。戸河内ICを下りて走るR191は、おそらくもう100回は通っているルート。西中国山地を知り尽くした「たろぴよ号」で走るのに、これ以上相応しい場所があるだろうか。

今日は「たろぴよ号」にかりお茶屋前の駐車場で待っていてもらい、まず掛頭山に向かう。駐車場からわずかに車道を歩き、すぐに草原に入る。

水口谷(むなくとだに)湿原を通過。

霧ガ谷湿原の入り口まで来たところで、右に曲がる。標識はなし。

思ったよりきれいな登山道を歩いていき、沢を渡る。頭上からはサンコウチョウの鳴き声がずっと聞こえていた。

二つめの沢を渡ると・・・、

登りとなり、続いて尾根に乗る。ずっと谷筋のまま稜線に出るのかと思っていたので、ちょっと意外。

尾根や斜面を通って、笹藪を抜け・・・、

高度を上げていくと、きれいな森の中に入る。

おなじみ猿木峠で、稜線に出て左折。この先で林道に出る。

いつもなら林道をわずかに登ってすぐにまた山道に入るが、今日は趣向を変え、そのまま林道を登ってみることにした。

林道の両側には美しい森が広がり、案外楽しめる。

ふだん通りのルートなら、右側から二度めに林道に出てくる辺り。
左側が掛頭山のカシワ林に入るところ。今日はここもそのまま林道を進む。






この付近は展望が開け、気分がいい。





山頂標識のある林道脇の広場(山頂ではない)では、団体さんがランチ中だった。

我々はいつものようにリフト乗り場で休憩。ここは風が抜けて寒い。

本日の掛頭山ランチ。
今年も山でお肉の季節です(^ ^)

掛頭山三角点を通過し、テレビ塔ピークへ向かう。

テレビ塔からは土草峠に向けて、一気に下る。

写真ではあまりわからないけれど、下の方はかなりの傾斜。

土草峠から車道を下っていくと、立木の美しい二河(ふたごう)キャンプ場を通る。

八幡高原まで戻ってきた。この先で左に曲がり、霧ガ谷湿原に入る。

高原の雰囲気たっぷりの霧ガ谷湿原。

登りで山に入った場所まで戻ってきた。

水口谷湿原に入り、往路とは違うルートをとります。

こちらは林の中のボードウォークが素敵。もう少しすれはハンカイソウやバイケイソウが咲くことでしょう。

下山後、今日もじっと待っていてくれたたろぴよ号と一緒に、高原入り口のカキツバタを鑑賞。

続いて信州のようなシラカバ林を通り・・・、


ホオジロ
尾崎沼(おぜきぬま)にやってきました。

レンゲツツジ咲く湿原。

微妙な色合いの湖面と、開けた上空が外国的な尾崎沼。ため池ではあるものの、それを感じさせない雰囲気がある。

かと思えば、東山魁夷の絵のような緑もあり。

素晴らしく美しい新緑をまとう木。

堰堤の南側では睡蓮が最盛期。ものすごくたくさん咲いていました。

カキツバタとスイレン。

こんなふうにたろぴよ号と最後のお出かけを楽しみ、何枚も一緒に写真を撮って、帰途についた。

スペアタイヤケースにツマが勤める会社のロゴシールを貼り、国籍不明だと人に笑われたこともあったたろぴよ号。最終的な走行距離は150,000km。夫にとってもお気に入りの車で、途中でエンジンを載せ替えてまで乗り続けてきた。(←ふつうの人はそういうことはしません。)

いまどき珍しいラダーフレームのある本物のSUVらしい安心構造と、メカニカル4WDと、燃費は悪くても重量のある車体のおかげで、路面がでこぼこの未舗装路でも、雪道でスタッドレスをはいていなくても、不安な思いをしたことは数えるほどしかなかった。登録は廃止することになったが、リサイクルされるのではなく、このまま車としてどこかの国で余生を過ごしてくれればと願う。何年か後に、キリマンジャロの麓のサファリ辺りで、また会えるといいなぁ・・・。



掛頭山と尾崎沼 初夏の花


カンボク

クルマムグラ

ハイルリソウ


ノイバラ

オトコヨウゾメ

サワフタギ


オオカメノキ(ムシカリ)

サワオグルマ

レンゲツツジ


オグラコウホネ

リュウキンカ

アキグミ


ヤマハタザオ

ニシキギ

スイレン


コンフリ

フジ

カキツバタ

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