データ | |
行程 |
9:15ゴギの郷…9:45登山口9:50…10:30小コブ…10:45 923mピーク(廻り岩)10:50…11:05避難小屋…11:25小コブ…12:10展望台ピーク12:15…12:25安蔵寺山山頂12:45…12:50展望台ピーク13:00…13:17小コブ…13:23避難小屋…13:30廻り岩13:45…13:50小コブ…14:15登山口…14:35ゴギの郷 |
コースタイム(歩行時間) | 4時間10分 |
同行者 | 単独 |
その他 |
ブルーベリーの花が咲き、 | ||
紅梅が実をつけて、我が家のベランダが春めいてきた。山の雪はどんどん消え、先週は梅のお花見ドライブでお茶をにごすことになった。そして・・・、 | ||
いつもの年よりも1週間ほど遅く、戻り寒波がやってきて、平地でも雪が降った。「週末まで融けないでおくれ〜」と、じりじりしながら寒波の後の晴天の数日を過ごし、日曜日、安蔵寺山にやって来た。 | ||
今日は昨年に続いて高尻ルート。ゴギの郷に車を停めて車道を少し登り・・・、 | ||
林道に入るとこんな雪の上。 ちなみにオット、山登りの格好はしていますが、今日は体調不良のため登山口で引き返す予定。 |
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(ちょっとわかりにくい写真ですが)林道から見上げる安蔵寺山。ものすごく高く、遠くに見える。あそこまで1人で行かなくてはならないのか・・・(って、別に「行かなくてはならない」わけではないんですが・・・。) | ||
お坊様のいらっしゃる登山口に到着。ここから谷を渡り、ひと登りで・・・、 | ||
尾根に乗り、夫は下りていった(笑)。この先、山頂まで1箇所を除いてずっと急傾斜の尾根の上。トラバースで逃げたりしないその潔さが気持ちがいい。 | ||
最初の小コブ(等高線は閉じない)に至るまでの間に、2箇所、北側の展望(写真)が開ける場所がある。 | ||
左から別の尾根が合わさり、小コブに乗ると、いきなり雪の登山道となった。 | ||
先行者がいるように見えるが・・・、 | ||
これが先行者の足跡。このチョキマークは猪? このほかには人が歩いた跡はなかった。 |
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923mピーク(廻り岩)に到着。ここまでは山深いとは言ってもまだ里山な感じがする。しかしここを越えてしまうと一気に奥山に入るような気がして、1人なので少し緊張。 | ||
廻り岩から遠望する展望台ピーク。まだものすごく遠い。 | ||
99%尾根上の登山道で、一箇所だけ尾根をはずれるのがこの廻り岩の両側。登りは北側から行くことにした。写真の左上に向けて下り、岩を回り込んで右上へ登り返す。雪がなければほんの1〜2分ほどのトラバース。しかし今日は緩んだ雪が滑りやすく、急な傾斜を落ちないように時間をかけた。 | ||
廻り岩を振り返ったところ。帰りは南側(写真左手)を巻きます。 | ||
廻り岩から先もいくつか岩を越えて登っていくと、避難小屋が見えてくる。 | ||
雪はこれぐらい。案外深い。 | ||
と思っていたら、美しいブナ林のこの場所だけ、ずいぶん少なかった。 | ||
どこまでも続く急傾斜を登っていくと、こんどは右側から尾根が合わさり、小コブに乗る。そこから展望台を見るとこんな感じ。さっきからあまり近づいていないような・・・(笑)。 | ||
小コブから先は極めつけの急登。これを抜けると・・・、 | ||
笹原に出て小五郎山(写真)をはじめとした展望が開ける。が、さっきまで晴れていた空が寒々しい色になってきた。 | ||
笹原に出て、展望台ピークが見えるまでの間も急傾斜。そしてピークが見えてからも、雪のせいでスピードが出ず遠く感じる。 | ||
雪はほとんど融けているように見えるのに、窪んだ登山道にはたっぷり残っていて、膝下までもぐってしまう。1人でするプチラッセルは時間がかかる。 (はっ!野獣の脚をお見せしてしまいました;;) |
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ようやく展望台ピークに到着。左側に見えている谷から登ってきた。ここは風が吹いて寒い。山頂に向かう。 | ||
まだ真っ白な山頂。 | ||
こんなものが設置されていました。 | ||
観音様にご挨拶をして、誰もいない山頂でランチタイム。暗くなった空から細かい水滴が落ちてきて、漠然としたおそれを感じる。 | ||
そそくさと展望台ピークに戻り、下山開始。転げ落ちそうな急傾斜ぶり、写真でわかるでしょうか。 | ||
樹林帯に入った。秋の名残をつけたまま春を迎えようとするブナの若木に、思わず足が止まる。どうするんでしょうね。 | ||
廻り岩まで戻ってきた。写真左側にいったん下り・・・、 | ||
登り返しながら振り返ると、展望台ピークがこんなふうに見える。 尾根に戻ったところでコーヒータイム。また少し水滴が落ちてきたが、ここまで戻れば、奥山に1人状態だったさっきよりは、少しだけほっとできる。 |
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自分の足跡しか残っていない山道を戻るのはいい気分。 | ||
登山口まで下りてお坊様にご挨拶をし、林道を戻ろうとすると、南側の植林帯の中に祠が見えた。下りてみるとこんな小さな祠。 | ||
祠からそのまま植林帯を抜け、林道にショートカット。 | ||
人の手の跡が残る林道脇。さっきの祠はここで生活を営んでいた人たちが建てたものだろう。 | ||
だらだらと林道を下って、春を見つけた。もう雪の山も終わり。 | ||
ゴギの郷のお地蔵様。 駐車場に、ひと風呂浴びてきた夫が迎えに来てくれていた。 |
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「いまおいしいコーヒー淹れてやるからな」 「ありがと。ねーねー、ぴよがちゃんと下りて来るか心配だった?」 「いや、別に」 「ほほー、やっぱりワタシくらい経験豊富だと、心配する必要もないってことね」 「いや、そうじゃなくて、オレ今日サンフレッチェの試合が気になってしょうがなかったんだよ」 「・・・(=。=)」(←サンフレッチェに負けた女) 真面目な話、今日の山は、奥山に入っていくのにどこまでもたった1人。笹が雪を振り落とす音に熊を想像していちいち身構え、重い雪に遅々としてかせげない距離がじれったく、山頂で暗くなった空に焦りを感じ、走り出したくなるような思いをこらえて、かなり精神力を必要とした。しかし、このときもそうだったが、コンディションのよくないときに1人で歩き通すと、使った精神力の分だけ大きな充実感が返ってくる。たとえ頭の中にはサンフレッチェのことしかなかろうとも、ツマにそんな貴重な体験をさせるために運転手をしてくれた夫に感謝しつつ、家路についた。 |