十方山 1318m (8)
2008年11月9日


吉和から見る十方山

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:25瀬戸滝登山口…9:30瀬戸滝分岐(下)…9:55尾根乗っ越す…10:03左岸→右岸…10:15右岸→左岸…10:35休憩10:40…10:44五合目…10:46三ツ倉遭難碑…11:50十方山山頂11:55…12:20ランチ(ウリハダカエデの下)13:00…13:40五合目13:45…14:05左岸→右岸…14:17右岸→左岸…14:21瀬戸滝分岐(上)…14:40瀬戸滝14:55…15:15登山口

コースタイム(歩行時間) 4時間40分
同行者
その他 入浴@潮原温泉松かわ 650円/1人


登山靴のイラスト 子どもの頃、毎年秋になると家族4人でお弁当を持って、あちこちの紅葉を見にドライブをしていた。だから吉和の紅葉の美しさは充分知っていた。しかし山に登るようになると、秋にはつい比婆山だの芸北だのに出かけてしまい、吉和のことを忘れてしまっていた。ところが昨年の秋、右谷山小五郎山に行くときに吉和を通り、すべての山肌が分厚く色づく吉和の秋の美しさを車の中から眺めて、こんなに近くに(実家に近いため心情的にとても近くに感じます)こんなに美しいところがあったのだと再認識。そして来年は絶対吉和の紅葉を見に来ようと決めたのだった。

というわけで、今年4回めの十方山。あいにくの曇り空で鮮やかな紅葉とはいかないが、中国道で境トンネルを抜け、吉和盆地にさしかかると、その周囲に、期待に違わない色とりどりの山肌が見えてきた。

今日の十方山は定番の瀬戸滝コース。登山口からしばらく斜面をトラバースする登り。

尾根に乗るとすぐに瀬戸滝へのトラバース道を左に見送る。尾根についたジグザグの道は庭園のような趣。

ふたたびトラバース道。途中で尾根を乗っ越し(写真)、登山道の向きが変わると、これから入っていく谷筋が見えてくる。

そして谷筋へ。この先の小さな滝の上で沢を右岸に渡る。

右岸の道の小さな岩場。濡れていて滑りやすい。

ふたたび谷を渡り、左岸へ。

しばらく尾根の西側をトラバースしていくと・・・、

一瞬尾根に乗り、展望が得られる。

そしてこんどは大きなブナの木が立つ尾根の東側をトラバース。

続いてまた尾根の西側の赤松の道をトラバースして登っていくと、ふたたび尾根に乗り、山頂部(写真の稜線の中央左側)が見える。

尾根上の気持ちのいい道。この先でまた尾根の西側をトラバースして登り、五合目(三ツ倉遭難碑ピークの下)でみたび尾根に乗る。

トラバース道との分岐を左にとって遭難碑のピークに登り、とても急な坂を下ると、北上する登山道(写真)に戻る。

またまたトラバース気味の登り。

しばらく急な登りが続いた後、傾斜が緩みブナ林に入る。

大きなブナも出てきた。

そしていったん樹林帯を抜け、山頂部(右側のなだらかなところ)を望む。このあたりから上の木々はもう葉を落としていた。

ふたたび樹林帯に入ってとても急な道をひと登り。遭難碑を左に見送り、山頂部の笹原へ。

山頂は冷たい風が吹きすさぶ晩秋の世界。のんびり座ってランチをとる気にはなれず、5分ほどいただけですぐに下りにかかった。

下山途中に眺める安蔵寺山、大神ガ岳方面。十種ガ峰が写っています。目を凝らしてみてください。

山頂部を後に、急坂を下っていく。

急坂から眺める冠寂地山塊。左端に遠く羅漢山も見える。

ウリハダカエデのこの絨毯の上でランチをとった。(写真は登り時に撮影。)

何度も立ち止まり、紅葉に感嘆しながら下っていく。

東側を見下ろすと、こんなモザイク模様。

下山時は紅葉を見下ろすことになるので、登りのとき以上に美しく感じる。

遭難碑ピークの手前。

帰りは遭難碑ピークを巻く道をとった。

赤松のトラバース道。

しみじみと美しい眺め。

ブナの大木まで戻ってきた。

谷筋の下り。

瀬戸滝に寄ることにして、分岐を右に沢を渡り、尾根を巻いて、とても急な道をずんずん下っていく。

秋の瀬戸滝。

滝の上の方はこんな感じ。

瀬戸滝からは左岸上部のトラバース道をとって帰るつもりでいたが、谷底を歩く遊歩道が修復され、通れるようになっていた。前にこの谷を登ったときに崩れていた箇所もきれいになり、安全に通過できる。

谷がいちばん狭まる箇所にかかる三連の橋。濡れているととても滑ります。

遊歩道には三連橋の他にも数カ所の橋がかかっていて、左岸から右岸へ、右岸から左岸へと渡りながら紅葉の谷を下る。

遊歩道を振り返ったところ。滝から駐車場までは800m、20分。

今日は曇り空で輝くような紅葉というわけにはいかなかったが、余分な光がない分、染み入る美しさだったように思う。すべてを堪能した1日だった。

おまけ。
おフロに入る前に訪れた吉和某所のカラマツ林。カラマツの落ち葉積もる道についた轍が、奥へと誘っているようです。


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