摩耶山〜六甲山〜宝塚 第1日
(布引の滝〜市ガ原〜天狗道〜摩耶山〜シェール槍〜新穂高)
2010年12月3日


掬星台から見る大阪湾岸の夜景

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:55JR新神戸駅…10:00雌滝…10:10雄滝…10:25谷川橋(左岸→右岸)…10:30布引貯水池堰堤10:35…10:55市ガ原11:00…11:50学校林道分岐(555m)…12:00雨具装着12:10…12:20ランチ12:30…12:45黒岩尾根方面分岐…12:55テレビ塔(〜摩耶山山頂)13:10…13:15掬星台…13:20オテル・ド・摩耶…13:50穂高湖左岸…13:55シェール槍分岐…14:00シェール槍14:10…14:13シェール槍分岐…14:20徳川道分岐(穂高湖西入口)…14:28新穂高分岐…14:40新穂高14:45…14:57新穂高分岐…15:00徳川道分岐(穂高湖西入口)…15:30オテル・ド・摩耶

コースタイム(歩行時間) 4時間25分
同行者
その他 宿泊@オテル・ド・摩耶


登山靴のイラスト 同じフロアで働くユッキーが、この春から六甲山全縦走(出発地点により公称56kmまたは54km)に嵌まっていて、イベントではなく個人で、すでに4回も歩いている(うち3回は完歩)。「うまく説明できんけど、なんかやたら気持ちがいいんですよ」と聞かされているうちに、景色を見る余裕もなさそうな全縦はパスだけど、半分ずつの縦走なら楽しいかも・・・と思うようになった。

ちょうど12月のアニバーサリー山行でどこに行こうかと考えていたこともあって、ターゲットを六甲山に設定。行き先が決まれば計画部の本領発揮で、オテル・ド・摩耶のイタリアンディナーを組み合わせた2日間の山行計画ができあがった。

しかしよく考えてみると12月初旬はいちばん日が短い時期。たとえ摩耶山まででも、塩屋や須磨浦公園から日暮れを気にしながら長躯するのでは、アニバーサリーというよりも修行に近くなるような気がする。そこで初日は新神戸駅から摩耶山に登る計画に変更。それだけではチェックインの時間に早すぎるので、オテル・ド・摩耶から近いシェール槍と新穂高を歩いて、「六甲で槍穂縦走」というマニアックなピークハントを追加することになった。

というわけで、出発地はJR新神戸駅。もちろんJRで来ました。

「布引の滝」の案内にしたがって地下に下り、山の方に向かうと、この看板が見えてくる。人気のコースのようですね。

海と山との距離が近いのは神戸も広島も同じ。駅裏からすぐ山の中に入る。この橋を渡って、しばらく谷の左岸を歩きます。

5分も歩かないうちに、雌滝に到着。

雌滝から高度を上げ、遊歩道を5分歩く。

すると雄滝が見えてくる。

雄滝からまた高度を上げる。濡れた紅葉がきれいな石畳の道。道ぞいには和歌が刻まれた碑が並ぶ。
(オット)「ひとつひとつ読みながらゆっくり歩きたいなぁ」
(ツマ)「そうねぇ・・・(←それよりも早く先に進みたいと思っている)」

かずら橋を左に見送ると、しばらく傾斜のない道(写真)を歩き、谷川橋で右岸に渡る。

布引貯水池の堰堤が見えてきた。ここでまた左岸に戻り・・・、

堰堤に向けて登っていく。

堰堤から見る貯水池。「ダム湖百選」だそうですよ。

貯水池周辺は紅葉がとてもきれいだった。

こんな眺めとか・・・。

貯水池を過ぎ、さらに谷を奥へ入っていくと、茶店が3件続けて現れる。3件めの茶店を過ぎると市ガ原。

ここからは六甲全山縦走路に合流。右折して摩耶山を目指す。

登りらしい登りはここから。

ひと登りで、広場のようなところに出る。

そしてこんどは急な登り。朝は晴れ渡っていた空に、どんどん雲がたまり始めた。

トウェンティクロスや黒岩尾根方面への分岐を見送り、いったん下った後、稲妻坂の登り。全縦だったらきっときつく感じるところなのでしょう。

555m地点(学校林道分岐)。

この先の登りで雷の音が聞こえ、雨具を着ようかどうしようかと迷いながら尾根道を歩いていると、突然「ゴォーッッッ」という音と共に突風が吹き、周囲を狂ったように枯れ葉が舞い、雨粒が飛び始めた。幸い道は左側が少し小高くなっていて、風の直撃を防いでくれ、どうやら雨具をつけることができた。しかし上空ではものすごい風の音が続いている。後で考えてみると、神戸市街で突風の被害が出た時間だった。

雨具をつけて歩き出す。天狗道の登りはしばらく露岩帯。雨は続いているが、風は弱まってきた。

雨がやまないので、露岩帯に立ち止まってそそくさとランチタイム。

「六甲山縦走弁当」ですよ!これを食べなくてどうする?という感じです。ちなみに新神戸駅で購入可、600円。ザックに入る小ぶりのサイズが、広島で売っている「やまのお弁当」と同じで、とてもありがたいです。

ランチの後は淡々と歩いて、摩耶山への最後の登りまでやってきた。

テレビ塔の側から、2.5万図を頼りに摩耶山の三角点を探して登っていくと、こんなところ(天狗岩)に出くわした。

三角点は天狗岩の裏側。ここから引き返さずに縦走路に戻れます。

縦走路に戻ると、すぐに車道に出て、目の前に掬星台がある。まだ雲が残っていて、展望はなし。夜に期待!

今日の宿泊地オテル・ド・摩耶をいったん通り過ぎ、さらに全縦路を進む。アゴニー坂を下り、右折して車道を少し歩くと・・・、

穂高湖への分岐。さあ、いよいよ槍穂縦走です!

こちらが穂高湖。さっきの荒れた天気の名残で、水量も多く、波だっている。湖面の向こうに見える三角錐がシェール槍。

(ツマ)「行くでしょ?ヤリホ?」
(オット)「いや、オレはコーヒー沸かして飲んでるよ」
(ツマ)「えー、じゃあ1人で行ってくるね。1時間ちょっとかなぁ・・・」

と、いつものパターン(笑)。

穂高湖を半時計周りに歩いていくと、ちょうどシェール槍の尾根を乗り越すところに、こんな標柱が立っている。ここを右に入って・・・、

槍だし、いちおう岩の道を登る。と言ってもわずか5分。

あっという間にシェール槍山頂に到着。槍だし(←しつこい)、展望はとてもいい。向こうに新穂高が見えている。

シェール槍からの下りで眺める穂高湖。なんとなく信州の高原の湖のように・・・、見える、ことにしておこう(笑)。

分岐に戻って下っていくと、こんないい雰囲気のところに出た。直進すればシェール道。シェール道からも新穂高に登ることはできる。ただ今日は夕方ゆっくりしたいので、ここで左折。

穂高湖の堰堤下を渡る。登山者が勝手に穂高湖と呼んでいるのかと思っていましたが、正式な名称なんですねぇ・・・。

しばらく道なりに歩いていると、穂高湖の入り口に戻ってきた。ここを右折。徳川道に入る。

徳川道はこんな感じ。まだ2時過ぎなのに、冬の陽はすでに傾き、通る人もいない。

新穂高への分岐はここ。標識もテープもない。
この写真を見て、「分岐?どこ?」と思う人は行くのをやめましょう。この先、赤テープは最初の小ピークまでの間に2〜3箇所だけです。

新穂高まではずっと尾根道。わかりやすいと言えばわかりやすいが、小ピークをいくつか越える登山道は、この通り笹に覆われている。

手前のピークから見る新穂高。格好はいいのですが・・・、

山頂からの展望はすべて樹林越しで、ちょっと残念。しかも山頂標識はなし。ここで引き返す。

そして穂高湖入り口まで戻り、イタリアンディナーを目指して、アゴニー坂の登り。

全縦では下りとなるこの場所。登るとなると、確かにちょっと「アゴニー」ですね。

途中の展望岩からシェール槍(矢印)を振り返る。その向こうには六甲山牧場のチーズ館が見えている。

無事に槍穂縦走を終え、オテル・ド・摩耶に到着。
(本場の槍穂縦走はこちら。)

ランプのイラスト オテル・ド・摩耶のレストランはクリスマスの飾りつけがされ、神戸の夜景も見えて、雰囲気は抜群。ただ私たちの足元は登山靴(笑)。ちなみにちゃんと事前に電話をして、ドレスコードがないことを確かめておきました。まあイタリアンですから、そんなに気取ってもしょうがないのです。


掬星台のきらきら小径
向こうのぼーっと明るいところが
神戸、大阪湾岸の夜景。

ここの夜景は規模と広がりが
素晴らしい。

オテル・ド・摩耶とつながる
歩道からの眺めも素敵。

「摩耶山〜六甲山 第2日」

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