蝶ガ岳から見る槍穂高3000m峰の連なり(2002年7月、母撮影)
右から槍ガ岳、大喰岳、中岳、南岳、(大キレット)、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、(吊り尾根)、前穂高岳
3日間(+停滞1日)で歩いた山々 槍ガ岳 3180m 大喰岳 3101m 中岳 3084m 南岳 3032m 北穂高岳 3106m 涸沢岳 3103m 奥穂高岳 3190m 前穂高岳 3090m |
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マウスポインタを置くと、写真が変わります。 (1) 槍ガ岳から見た前穂高岳方面(2007年8月撮影) (2) 前穂高岳から見た槍ガ岳方面(今回撮影) |
北アルプスに入って、槍穂高の稜線を信州側から飛騨側から、また、連なる尾根の彼方に、あるいは深い谷を隔てて間近に眺めるたびに、その中間部にある未踏の逆アーチ型部分が気になっていた。
そこを歩くことに決めたのは、昨年の南アルプス白峰三山の直後。樹林限界の高い南アルプスの重厚な感じも悪くはないが、個人的にはやっぱり岩がアクセントになった北の華やかさが好き。「来年はまた北アルプスへ行こう。それもどうせ行くなら槍穂高の岩稜へ!」と決心。6年前の中抜き縦走でスキップした北穂〜涸沢岳も含め、飛騨側から槍へ登り、前穂まで縦走して上高地に下山する横断+縦断計画を立てた。 この計画だと、頑張れば前泊+稜線上2泊ですむはずだが、南岳小屋で1日のんびりしたくて、2日めの行程を槍の肩から南岳までの3時間足らずにとどめ、稜線上で3泊する予定とした。この、ある意味での予備日が、あとで大きな意味を持つことになる。 当初の計画は次の通り。 |
例によって広島からはどの入山口まででも半日以上かかるので、移動日は新平湯温泉の素泊まり民宿に宿泊。 夕方、民宿からほど近いタルマの湯にいるうちに、激しい雷雨になった。明日のルートは沢筋を渡る箇所が多い。だから直前に雨が降って増水するのは困る。夕食をとった食堂のおやじさんに聞いてみると、「いまの時点では絶対水が出ているよ。とくにチビ谷は出てる。けど、引くのは速いから、(明日の朝)ある程度の徒渉は覚悟で入ってみる価値はあると思う」という意見。現場現物主義の夫はもともとそのつもり。状況の変化にいちいち心が揺れ動く私としては、これはありがたい。 |
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