西赤石山 1621m 旧別子 日浦登山口より
2021年5月6日


銅山越付近から眺める西赤石山
アケボノツツジ、もうひと声!でした

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:15日浦登山口・・・9:27園通寺跡・・・9:52黒橋・・・10:05ダイヤモンド水10:10・・・10:25橋・・・10:45大山積神社・・・10:50蘭搭場分岐・・・11:03鉄塔・・・11:05分岐・・・11:19分岐・・・11:25鉄塔・・・11:28分岐・・・11:35銅山越11:45・・・13:05西赤石山山頂14:00・・・15:05銅山越15:25・・・15:35歓喜坑、歓東坑15:45・・・15:55寛政谷・・・16:02橋・・・16:10ダイヤモンド水・・・16:50登山口

コースタイム(歩行時間) 5時間55分
同行者
その他


登山靴のイラスト さまざまな面で、日本が実は後進国だったのだということが次々に白日の下にさらされていく1年が過ぎ、相変わらず政府のやっていることは的外れ、小出し、ちぐはぐ、矛盾、硬直化したまま、今年のゴールデンウィークもまた、電車での遠征が憚られるような状況で始まった。それで昨年夏と同じく、車で四国の山に出かけることにした。

行き先はアケボノツツジで有名な西赤石山。別子銅山の旧別子側遺構を見学しつつ、日浦登山口から登ることとした。世間の連休が終わる5日午後に広島を出発。昨年夏にも泊まった伊予西条のホテルに宿泊。

翌6日、ホテルの部屋の窓から見る赤石山系。右のピークが今日登る西赤石山。今日の予報は晴天。ただ黄砂の影響があるかも・・・。

新居浜別子山線に入り、谷筋からどんどん高度を上げていき、大永山トンネルを抜けると、旧別子に向けて下り始める。そして別子ダムが見えてきて、日浦登山口に至る。駐車場はすでに一杯だったが、すぐ近くに安全なスペースを見つけて駐車。

上の写真の階段を上がると、すぐ左に曲がって長いトラバースが始まる。このトラバースで小足谷に入っていきます。

最初に円通寺跡が現れ、支沢にかかる橋を渡ると・・・、

醸造所跡や集落跡の石垣など、次々に銅山施設の遺構が現れる。この写真は接待館跡のレンガ塀。

小学校と測候所跡。
学校を造るというところに、その当時の日本の意気を感じる。

黒橋で右岸に渡ると・・・、

わずかに登りになる。
対岸には精錬所跡や沈殿工場跡、住友病院跡の石垣が見え、病院まであったのかと驚きつつ歩を進める。

支沢をいくつか渡り、ぐいっと登るとトイレやベンチのある広場に出る。すぐ近くにダイヤモンド水。ここでしばし休憩。

谷を左岸に渡り返し
(写真は振り返ったところ)、

また右岸に渡る。

青空が気持ちよい。
そこここに銅山遺構の石垣が残るのを見ながら登っていく。

やがてまた小足谷川にかかる橋が見えてくる。登りはここを直進、そのまま右岸を行く。帰りは右側からこの橋を渡って戻ってきます。

少し高度が上がる。

両見谷、見花谷の支沢にかかる橋を渡り、さらにトラバースで緩く登っていくと、左側に石段がある。この辺りが商店や郵便局があったという目出度町(めったまち)跡。

大山積神社跡。

谷を渡る。渡った後、いったん右へ行き蘭搭場の登り口まで進んだ。

しかしそのままでは左岸コースに合流して歩く距離が短くなることに気づき、ここまで引き返し、左上に見える細い道を登った。

ぐいっと登ると、こんな木橋を渡る。(写真は振り返ったところ。)

急登になってきましたー。楽しい♪

送電線の下をくぐり、三叉路を左へ。
するとまた長いトラバース道となる。左側の岩石がすべて傾斜しているのを見て、いったいどんな地殻変動がここであったのかと思う。

高度を上げて振り返ってみる。
いま歩いてきたトラバース道が見下ろせる。

やがてまた三叉路に出くわす。ここも左へ。

大露頭。地表に現れている鉱石だそうです。

大露頭の側に、大和間符(元禄4年の開坑と同時に開かれた古い間符で原型をとどめているもの。) 初期にはこんな高いところに坑道があったのですね。


さらにトラバース道を進み、少し登ると二本目の鉄塔があり、また三叉路に出る。左へ行けば西山。我々は右に進む。

銅山越が近い。しかし山頂(矢印)はまだずいぶん遠くにある。手前に見える緑濃い2つのピークを越えていくのです、もちろん。

(トップの写真はこの付近から山頂部を見たもの。)

銅山越。
東平(とうなる)からのコースは左側からここに登ってくる。






銅山越で一休みし、山頂へと向かう。
少し登って振り返るとこんなパノラマが広がる。





先は長いけれど気持ちの良い登山道。

ミツバツツジの下の道。

高知県側の山々。

あ、咲いてた。
標高1400m付近から、左右にアケボノツツジの花が見え始める。

のぞき岩から見下ろす山肌。
満開にはちょっと早いなぁ。

急なところもあり・・・。

けれど振り返るたびに、石鎚山がよく見えるようになる。

また急登。

あれが山頂です。

山頂間近でまた振り返ってみる。

西赤石山山頂に到着。






東〜南〜西方面
左から東赤石山、高知県側の山々、平家平、笹ヶ峰、瓶ヶ森、石鎚山、沓掛山






こちらは新居浜市と瀬戸内海
左端に瓶ヶ森と石鎚山。高縄半島も見えている
黄砂が飛んでいるわりにはよく見える





名残惜しいけれど下山します。

アケボノツツジ♪

左側(南側)斜面は、カラマツの新緑とツツジのピンク色でとても綺麗。

終始展望の良い下山路。

上の写真の矢印の場所にて。
なんとなくアルプスにある鞍部のようです。広島県にはこんな雰囲気の場所はほとんどないので、大きな山に来ている感じがする。






銅山越で、もう一度山頂を振り返ってみた
夕方で順光になるのでピンク色が綺麗に見える





さて銅山声を下ろうと歩き始めると、
夫がいきなり「おおーっ!」と声を上げて後ずさるのでびっくり。
なにごとかと見ると・・・、






アナグマでした。
動作が ノロくてかわいい。

のそのそと逃げるアナグマ君を追いかけるように下る。いじめているわけではないですよ。

牛車道との分岐を過ぎると、左側に、別子山中に最初に開かれた坑口だという歓喜口と歓東口がある。

小足谷川左岸の道を淡々と下る。

寛政谷を渡る。

右岸に渡る橋まで戻ってきた。橋を渡って左に曲がると、あとは登路と同じ道を戻っていく。

土木課と山林課があった場所の石垣に・・・、

劇場跡の階段。
続いてまた小学校跡を立ち止まっては眺めつつ・・・・・、

登山口に戻る。

四国の山は展望の良い縦走路が多いのが魅力。近いうちにきっとまた来ることになりそうだ。

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