野呂山(5)  2010年9月25日
安登エリア & 兜岩コース〜弘法寺〜兜岩コース


安登から見上げる弘法寺山
山腹に水害の跡が見える

地図とコンパスのイラストデータ
行程

安登エリア
7:30JR安登駅…7:50登山口…7:55堰堤付近崩壊地8:05…8:10安登配水池…8:45引き返す…9:00安登配水池…9:05崩壊地手前…9:10登山口…9:25安登駅

川尻 兜岩コース
9:50JR川尻駅…10:10登山口…10:15兜岩コース一合目…10:30水場…10:55六合目(たいこ岩別れ)…11:00仏岩分岐…11:20岩海遊歩道分岐…11:22大滑岩分岐(下)…11:25大滑岩分岐(上)…11:35兜岩展望台(〜レストハウス芸術村)12:10…12:15ビジターセンター12:20…12:30野呂高原ロッジ12:45…13:05弘法寺…13:15玉すだれの滝…13:25弘法寺13:30…13:40兜岩展望台…13:45大滑岩分岐(上)…13:50大滑岩…13:55大滑岩分岐(下)…13:56岩海分岐…14:05岩海あずまや14:35…14:42岩海分岐…14:53仏岩分岐…14:55仏岩…14:57仏岩分岐…15:05六合目…15:20水場…15:40登山口…15:50モナミカワジリヤ(〜JR川尻駅)

コースタイム(歩行時間) 安登エリア1時間55分 川尻エリア4時間30分
合計: 6時間25分
同行者 単独
その他

JR向洋駅〜安登駅 740円
安登駅〜川尻駅 180円
川尻駅〜向洋駅 650円


登山靴のイラスト 2週続いてサンフレッチェウィドウ状態のツマ。先週、灰ガ峰から見えた野呂山に、久しぶりに登ることに決めた。弘法寺に行きたかったので、ルートは安登〜川尻とし、早朝の電車に乗る。

しかし、安登駅で降りてみると、駅前の看板に、「安登駅から弘法寺へのコースは災害により当分の間通行止めにします」と書いてある。川尻駅へ引き返そうかと思ったが、長年にわたる夫の薫陶(笑)を受け、門前の小僧程度には現場現物主義が身についているツマとして、とにかく現地の状態を見て、だめだったら引き返すと決めて、登山口に向かって歩き始めた。

駅前を右折し、安登小学校と浄念寺を過ぎると、古びた指道標がある。そこを右折。住宅街を抜けてため池への道に入る。

住宅街からため池へと続く道。

ため池の登山口にも、駅前と同じ貼り紙がしてあった。田んぼの間を抜け、谷筋へと入っていく。

沢ぞいの道はところどころ崩れているが、通れないほどではない、
と思っていたら・・・、

堰堤のある(あった)場所まで来ると、突然光景が変わった。
目の前にあるのは崩れた赤っぽい土砂と倒木が秩序なく折り重なった、荒れ放題の沢だった。わずかに逡巡。

なんとか通れないかと、倒木の根っこを足場にして右岸の土砂の上に上がってみた。そこから数m進んで、さらに逡巡。ここを抜ければすぐに三本松公園に出るはずだが、倒木を避けて通るのが面倒だし、足元も滑ってずり落ちそうになる。うんざりして引き返すことに決め、ふたたび泥だらけの倒木を足場にして、原形をとどめる登山道に戻った。

そこですぐに安登駅へ戻ればいいものを、しばらく地図を頼りに、安登配水地の北西側を1時間ほど偵察。しかし、踏み跡をたどっているうちに、地図に載っていないため池に出くわしてしまい、おまけに藪こぎ必須とわかり、諦めて安登駅へと引き返す。

安登駅から、タイミングよくやってきた呉線電車に乗り、川尻駅へ戻る。すでに安登エリアで朝から2時間弱歩きっぱなしだというのに、これから仕切りなおし。登りは兜岩コースをとることにして、歩き始めた。

さて、仕切りなおしです(笑)。
川尻駅から住宅街を抜け、車道を上がっていく。さざなみスカイラインから右手にある登山口を入ると、数分でこんな標識がある。ここが兜岩コースの一合目(らしい)。登りは右に入ってみた。

するとこんなところに出てくる。

そして植林帯の登りへ。

水場があった。

植林帯の登山道は、水害でえぐれた沢の左岸を通っていて、上部でその沢を渡ることになる。

周囲の木には、私の背丈を超える高さまで泥がこびりつき、一体どれだけの土砂がどんな勢いで流れたのかと想像すると、恐ろしくなる。下山はどんどんコースにしようかと思っていたが、すべて沢筋のどんどんコースはもっと荒れているかもしれない。帰りも兜岩コースを通ることに決めた。

植林帯を抜けると、ところどころ展望がひらけるようになり、気持ちがいい。しかし登りは延々と続く。

仏岩や岩海や大滑岩への分岐をすべて無視して登っていくと、ようやく傾斜が緩み、兜岩展望台が近づく。

展望台から見下ろす川尻の街と蒲刈島。
今日は爽やかな大気で四国まで見えていた。(写真にもうっすらと写っています。)それなのに、「四国が見えますか?」と聞かれて、「見えません!遠いから」と即答していた男性。ときどきいますよね、こういう人・・・(- -;;

本土と下蒲刈島をつなぐ安芸灘大橋と、下蒲刈と上蒲刈をつなぐ蒲刈大橋。

展望台から少し離れるとこんな感じ。芝生の広場と海とがつながっているように見える。

展望台からは車道を通り、氷池の木道で、野呂高原ロッジへと向かう。渇水期だそうで、氷池には水がとても少なく、ちょっと、ドブ臭かった(笑)。

国民宿舎野呂高原ロッジ。ここに立ち寄った目的は下の方で・・・。

さっきとは反対側の氷池遊歩道を通り、車道に戻って弘法寺を目指す。

弘法寺。初めて来たときから比べると、どんどん周辺の整備が進んで、明るくなっている。

弘法寺の前にある飛岩からの展望。

弘法寺から短い周回コースに入ると、玉すだれの滝がある。この滝の冬の様子はこちら

くさり坂を登り(と言っても大した坂ではありません)、仏様が仲良く暮らしておられる様子を拝見。

弘法寺から兜岩展望台に戻る。「一周歩道」の標識のあるところから分岐を左に入ると・・・、

距離は短いけれど、いい感じの石畳道。
この後、谷を渡り、階段を登って左折すると、車道に出て兜岩展望台に戻る。

帰り道では登りで無視した名所の数々に寄っていくことにした。
下り始めてすぐの分岐を右折して、まずはこの大滑岩。夕陽を見るのに適した場所だそうです。

登山道に戻り、桜谷岩海への分岐を右折。

見下ろすとこんな感じ。

岩海のあずまやでコーヒータイム。誰もいません。

ふたたび登山道に戻り、しばらく下って「仏岩」の分岐を右折。
2分ほどでこの仏岩が見えてくる。

みたび登山道に戻り、来た道を下っていく。植林帯の荒れ具合は、登ってきたとき以上に感じられる。

7枚めの写真の場所を直進してだらだら歩いているうちに、帰りの列車に遅れそうになったので、少々歩を速め、どんどん下っていった。ここを下ると、6枚目の写真の場所に戻る。

最後にモナミカワジリヤに寄って、大好きな野呂の栗を購入。安登エリアの探索で思わぬ長時間歩行となった野呂山を後にした。

ところで、野呂高原ロッジに寄った理由は、この焼きたてパン。
このパンとコーヒーを目当てに野呂山に登るのもいいかもしれません。

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