大久野島 (最高地点100m弱)
2011年4月23日


本土から見る大久野島
(巨大鉄塔の立つ島。背後の島は大三島。)

地図とコンパスのイラストデータ
行程

12:45大久野島神社…13:00第二桟橋…13:05発電所跡13:10…13:20登山道分岐(通過)…13:25北部砲台跡周辺13:50…14:00大鉄塔…中部砲台跡…14:15展望台14:45…15:05休暇村

コースタイム(歩行時間) 1時間20分
同行者
その他 客船: 忠海港〜大久野島 210円/片道/1人


登山靴のイラスト 西中国山地の高い山は、残雪も中途半端、新緑にはまだ早い・・・。そこで、兎年の今年のうちに行きたいと思っていた「うさぎアイランド」大久野島に出かけることにした。島のうさぎは(最初の8匹が放されたときは違うにしても、いまは)野生だが、エサをやってもいいようだ。そこで小松菜と人参を食べやすい大きさに切って持って行った。

(ところで、動物にエサを「あげる」、(自分の)赤ちゃんにお乳を「あげる」、(自分の)子どもに教育を受けさせて「あげる」、植物に水を「あげる」・・・、まして(料理番組などで)ドレッシングを混ぜて「あげる」、という言い方にはいまだに馴染めません。私はアメリカの大学で言語学を学び、日本語教育の資格も持っているので、「言語は変わっていくもの」ということはよーく理解しているのですが・・・。これらはすべて「やる」という表現でいい例です。(最後の例にいたっては、単に「混ぜる」と言うべき。) 本や新聞を読まずに育つとこんな妙な表現に違和感を感じなくなるのでしょうか。バカ丁寧な表現を当たり前のように使う人が増えていくことには危機感を覚えます。ということで、今日はうさぎにエサを「やり」ます。)

大久野島へは忠海港から。無料駐車場あり。

味のある港の建物。切符はここで買う。

島へはフェリーと客船とがあるが、島内で車を乗り回すことはできないので、時間が合えば客船で行くといいです。

島の桟橋を渡ると、早速そこら中にうさぎがうろうろしている。いったん立ち止まると可愛らしくてなかなか動き出せない(笑)。

桟橋から島の中心地である休暇村の建物へは、船の時間に合わせたシャトルバスがある。もちろん歩いてもOK(うさぎとの遭遇による立ち止まり時間を含め、10〜15分)。

休暇村でとりあえず腹ごしらえ(蛸うどん)。

休暇村の前はこんな感じ。芝生の上ではうさぎがたくさん、遊んだり、食べたり、じっとしたり、食べたり、寝たり、食べたり、している。シャトルバスの通る車道に出るコが少ないのは不思議。長年の間に学んだのか、躾けられたのか・・・。

毒ガス資料館。心のはずむ施設ではないけれど、戦時中は地図からも消されたこの島に来たからには、見ないですませるわけにはいかない(ような気がする)。この後、続いてビジターセンターも見学。

毒ガス作業犠牲者の慰霊碑の側では、枝垂桜が満開。

慰霊碑の隣の大久野島神社から、海岸を半時計周りに、本格的に歩き出す。

第一桟橋から眺める大三島。いちばん高く見えるのが鷲ガ頭山

振り返るとこんな可愛らしい灯台が・・・。

キャンプ場の側はボードウォークになっていて、のんびりムード。

寄ってくるうさぎを無視できない夫(笑)。

客船が発着する第二桟橋を過ぎると、すぐに発電所跡がある。毒ガス工場に電気を供給したそうです。いまは廃屋。うさぎはいます(笑)。

発電所跡から海岸を離れ、車道(管理道)をわずかに登って右折。水平道となる。路面は散ったばかりの桜模様。

尾根を回りこむと。大鉄塔の立つ稜線(というほどのものでもないですが・・・)が見えてくる。あとであそこに登ります。

ザイフリボクの白い花が海や空の青に映える。

島の北端が近づくと、道路脇に立派な構造物がある。それが北部砲台跡。

北部砲台跡は大規模なもので、二箇所に分かれている。上の写真の構造物から少し車道を進み、左手のこの分岐を入ると・・・、

さらに大きな遺構がある。

上の写真の左手に階段があり、それを登ってみる。

弾薬庫?

登りきったところに、砲を据えた跡。

砲台跡から北側の眺め。岬の向こうに見える煙突は竹原火力発電所のもの。

階段を下り、砲台跡のうさぎたちにエサやり。休暇村周辺のうさぎたちに比べると、この付近や山の上のうさぎたちは、やせているように見えます。

大鉄塔に至る道を見逃し、いったん車道に戻ってしまった。「中部砲台跡」を目指すと山に登れる。

北部砲台跡に戻り、端の方にある階段を登っていく。

大鉄塔が見えてきた。

山頂まで続くこの階段には一汗かかされる。

大鉄塔を下から見上げる。

大鉄塔下から、尾根道を南へ進む。

どこからともなく現れるうさぎたち。

中部砲台跡。

いったん小鞍部に下る。夫、またまた立ち止まっています(笑)。

展望台に登り返す。写真は本土方面。

人を恐れないうさぎたちに癒される。

展望台で、うさぎに囲まれてコーヒータイム。お菓子は絶対にやってはだめですよ。

尾根道を下る。

山道で出会ったうさぎたち。

100mに満たない山なので、あっという間に海岸まで下りてきた。

うさぎの巣穴。耳が見えているのがわかるでしょうか。

休暇村前の広場まで戻る。うさまみれでうれしい悲鳴。
うさぎも心の優しい人がわかるんですね。(←ただエサを持っているだけ。)

エサやりにいそしむ夫(笑)。

可愛らしいうさぎに見送られて、桟橋に移動。島を後にした。

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