大潰山(柏原山) 997m (3)  2015年2月8日
東面ルート スノーシュー


大佐山から見る大潰山
下山路は傍示山から右の小ピークを経て、更に右へ下る。
(夏道は小ピークから手前側。)

地図とコンパスのイラストデータ
行程

10:10駐車場所…11:55大潰山山頂12:40…13:00傍示山…13:10小ピーク13:40…14:18林道…14:25駐車場所

コースタイム(歩行時間) 3時間
同行者
その他 入浴@温井スプリングス 700円/1人


登山靴のイラスト 傍示峠を挟んで大佐山から見た大潰山は、山頂部が真っ白でとても気持ち良さそうだった。この冬は寒すぎるから雪のある山は億劫だと思っていたのに、出かけてみると、好きなようにルートを選べる雪山にはやはり独特のおもしろさがあり、繰り返し行きたくなる。それで今日は大潰山。

地形図を眺めて良さそうな登路を探した結果、コメ谷に入る夏道の登山口は見送り、林道をそのまま奥へ入って、いくつかある候補の尾根のどれかを登ることにした。

R191から傍示山の南にある集落に入り、除雪終点に車を停める。地形図では横側山(869m)を通る送電線とその南側の民家との中間地点。「大潰山登山口」の標識がある付近。

スノーシューをはき、誰も歩いていないふかふか雪の林道上を奥へ進む。

橋を2度渡ると、真っ白い雪原を突っ切ることになる。砂防ダムでも作るのか、雪原には土管などの資材が置いてある。下山は左からこの辺りへ下りてくる予定。

単調な林道歩き。

と、思っていたら、龍頭山の黒瀧もどきがあって楽しめた。

約30分で、林道の左側に、コメ谷に入る夏道の登山口がある。やはり夏よりは時間がかかっている。今日はここをやり過ごし、林道を直進。

夏道登山口から先の候補の尾根のうち、最初の尾根は夏道に近すぎておもしろくないのでパス。2番目の尾根はなだらかな落葉樹林で良さそうだったが、ついでに先を見てみたいという思いが勝ってこれもパス。3番目の候補の尾根が見えてきたところで、林道を離れ山に入る。

が、なんと、大佐山と同じくここにも林道ができていた! 最初はこれ幸いとばかりに林道のつづら折れの通りに歩いていたものの(矢印)・・・、

まどろっこしいことが嫌いな私。何度目かのヘアピンカーブの頂点で、林道をそれ、直進することに決めた。

しばらく急な植林帯を登ると、傾斜が緩み気持ちのいい尾根に乗った。

やがて左側から第二候補の尾根が合流し、山頂部へ向けた登りとなる。登路の右側はカラマツ林に松が混じる。

頭上が開けてきて、振り返るとこんな感じ。気持ち良しo(^ ^)o

なだらかな山頂部に出た。ここをさらに突っ切り・・・、

山頂に到着〜!

埋もれる寸前の標識。

今日は午後から天気が崩れる予報。山頂部は風を遮るものがなくとても寒い。夫にランチ場所設営を任せ、寒さに耐えつつ写真を撮ります。

まずは南東側。眼下に金山(897m峰)、右に雄鹿原スキー場などが見える。













南に大きく掛頭山と臥龍山
写真中央を横切るのは、傍示山から南東へと延びる尾根。
あとでこの尾根を歩きます。










臥龍山の右奥にぼーっと恐羅漢山、
中ノ甲の谷を隔てて、右側に見えるなだらかな稜線は天杉山でしょうか。











そして南西側は、見事な山容を見せる大佐山
寒さも忘れそうな眺め。

右奥に空山と弥畝山、
左端にはゲレンデのある935mピークが見える。











空山と弥畝山を拡大









北の島根県側の展望その1。

島根県側の展望その2、
と、まとめる(笑)。

ランチの後は傍示山との鞍部を目指して下る。

振り返るとこんな感じ。ツツジの初夏には灌木に覆われるここも、気持ちのいい雪原。

鞍部から傍示山へ登り返し。

登る途中で振り返ると、大潰山がきれいに見える。雪の季節ならではの眺め。

傍示山山頂はなんの特徴もない。

次の小ピークを目指して進む。ものすごくなだらかなのでコンパスは必須。

下りにかかる前の小ピークにてコーヒータイム。左後方を振り返ると、大潰山のなだらかな山頂部が見える。

今日のデザートは、パティシエールグレイシャー製キャラメルりんごとクリームチーズとくるみのパウンドケーキ。

小ピークからの下山は、傍示峠へと下る夏道ではなく、そのまま尾根筋を直進し、南東へと下る。計画段階で2.5万図を見ると、登りで歩く林道(沢の左岸)とほぼ平行に、沢の右岸に道がついているのがわかった。そこで林道のある谷筋まで下り、右岸のその道を歩いて、朝のトレースに戻ることにする。

コンパスを右岸の道の終点付近に振って下降開始。積雪量の多い中をスノーシューで下るのはとても気持ちがいい。

尾根はどんどん枝別れするが、歩きやすそうなところを選んでコンパスの指す方向へ。そしてあっという間に林道のある谷筋まで下りる。

しかしここからが大変だった。地形図に載っている道が見つからない。本沢の対岸に資材置き場が見えているので、位置的にはOKなのだが、周囲には浅い支沢が何本も流れ、本沢の下流へとトラバースしていく間に、何度も沢を渡らなくてはならなかった。

ようやく道らしいものに出合ってほっとする。

対岸に資材置き場を見つつ、そのまま道をたどっていくと・・・、

ちょうど登りで通った2番目の橋のところで林道に戻った。結果オーライ(^^)v

前方に掛頭山が見えてくると、集落は近い。

大潰山はツツジの時期は人が多いけれど、冬の目的地としてはマイナーな山。そのおかげで最初から最後まで誰にも出会わず、静けさを堪能できた。広島県側は島根県側よりも傾斜が緩やかで標高差も小さく、積雪期でもわりに楽に登れる。そして山頂からはおなじみの山々のパノラマが広がり、スノーシュー向けの山だった。




夏の登山口の北の@、Aはそれぞれ登路の候補だった尾根。
良さそうだったのはAの尾根。こちらを登っても、上部では我々が登った尾根と合流する。

(この背景地図等データは、国土地理院の地理院地図Webシステムから配信されたものです。)

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