六甲山 931m  2000年3月20日

ロックガーデン
ロックガーデンを登る

データ
行程 7:00 M邸・・・阪急小林駅==7:32阪急芦屋川駅7:46・・・8:10滝の下茶屋8:16・・・8:18高座の滝・・・9:03風吹岩9:13・・・9:47芦屋CCゲート出る・・・10:00雨ヶ峠10:09・・・11:11一軒茶屋・・・11:17山頂・・・11:30一軒茶屋12:21・・・13:14有馬稲荷分岐・・・13:24有馬稲荷14:06・・・14:37有馬ヘルスセンター     
コースタイム(歩行時間) 4時間44分  (27,000歩)
同行者
その他 阪急小林駅〜芦屋川駅 220円


 「有馬温泉も六甲山もあるよ」と魅力的なことを言って、「遊びにおいで」と誘ってくれたのは、宝塚に住んでいる友人のM夫妻。お互い子どもがいないこともあって気兼ねもない。お彼岸の3連休を利用して、「都会の山小屋」にお邪魔した。

一緒に山に登る予定の日は、なんと1日中大雨。思わず停滞を決め込んで、次の日私たちだけが登ることになった。親切なM夫妻が有馬温泉(下山地)まで迎えに来てくれると言うので、どこまでも甘える私たち。

当日はM夫妻を起こさないよう、そ〜っと起きて7時にM邸を出発。すぐ近くの阪急電鉄の駅から芦屋川駅へ。今日はお休みのはずなのに、高校生や会社員らしきオジサマがチラホラいて、駅で山登りの準備をするのはちょっと恥ずかしい。

芦屋川駅からしばらくは、言わずと知れたお金持ちエリア。豪邸に素直に感心したり、「この家は趣味が悪い」と勝手な批評をしたりするうちに、高座の滝の下にある茶屋にたどり着く。ここで準備運動。

茶屋をくぐると高座の滝がすぐ。なんということもない普通の滝。滝の下の橋を渡ると、登りになり、ロックガーデンの岩が次々に現れる。とくに難しい箇所もないし、なかなか楽しい。


風吹岩のネコ
風吹岩で休憩。寒い。鈍色に光る神戸の街や大阪湾の眺望に、ますます寒さを感じる。震えながらコーヒーを飲んでいると、どこからともなく猫が出てきた。まるまる太っておっとりした動作の猫。遠慮がちな表情で、私たちの方をじ〜っと見つめて、何か言いたげにしている。きっとこの表情でたくさんの登山者からいろいろなものをもらっているに違いない。「じゃないとそんなに太らんやろ」と突っ込みたくなる猫だった。

【あの、もしよろしかったら、
何か・・・いただけます?】


イノシシ危険の看板
風吹岩からしばらく、左手の小ピークを巻くあたりまで来ると、前方で男性の登山者が2人、なんと木に登っていらっしゃる。夫がわけを訪ねると、「イノシシがいたんで・・・」と、返事をしながら木から下りて来られた。どうやら危険は去った様子。

そこから立ち去るとき、ガサガサと音がするので下を見ると、木々の間から、大きなイノシシの背中が見えた。あんなのに文字通り猪突猛進されたら、それは恐ろしい。いきなり出会ったりしなくて良かった。



芦屋カントリークラブの敷地を抜け、しばらく登ると雨ヶ峠に至る。東お多福山はパスすることにして、左に進む。沢を渡ったところから七曲り。最初は階段状の道で思ったほど急登でもない。それなのに、夫のスピードが落ちてきた。後で聞くとシャリバテだったそう。そう言えば、朝はパンだけだった。

かなり高度も上がったなと感じる頃から、雪が積もった登山道になった。ナルホド、寒いのも道理。昨日の平地の雨は、ここでは雪だったとは。納得したところで一軒茶屋に到着。車道を渡って、三角点へ。摩耶山方面を眺めると、木々についた雪が凍って、樹氷になっているのが美しい。

三角点もやたら寒い。とても外でお昼を食べる気にはならないので、一軒茶屋に避難する。中はストーブで温かい。誰も同じことを考えていて、何か注文して、持参のお弁当とあわせて食べる登山者がたくさんいた。

下山は有馬温泉へ。登山道が広くなり、歩きやすい。どんどん下って1時間で有馬稲荷。M夫妻はヘルスセンターまで迎えに来てくれる予定。約束の時間にはまだ間があるので、ゆっくり休憩することにした。


有馬稲荷のイヌ
陽が当たるとポカポカ暖かい。コーヒーをわかしてくつろいでいると、柴犬が現れた。もの欲しそうな様子でこちらを見ている。でも片方の歯が飛び出ていて、あまり人相(犬相)がよろしくない。それでも動物に弱い私がお菓子をやっていると、稲荷から出て来られたオジサマが、「片山クンいうんよ。変な名前やろ。顔は悪いけど、かみついたりせぇへんから」と教えてくださった。

【ボクが稲荷の片山クンです】


猫、イノシシ、犬と、動物づいていた六甲山。今日のコースはごくポピュラーなものだったので、今度は宝塚から長い尾根を伝って登ってみたい。M夫妻、一緒にどうですか。

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