高杉山 1150m (2) 東面ルート
2014年3月16日


大暮から見上げる高杉山

地図とコンパスのイラストデータ
行程

10:15駐車場所(除雪終点)…10:55深山新橋…11:35林道分岐(トリゴエ谷の橋)…11:40斜面取り付き…12:08小コブ…12:10林道(ランチ)12:40…13:10高杉山山頂13:45…14:10林道… 林道…14:18林道分岐(トリゴエ谷の橋)…14:40深山新橋…15:10駐車場所

コースタイム(歩行時間) 3時間50分
同行者
その他 入浴@温井スプリングス 700円/1人


登山靴のイラスト 瀬戸内海を眺めて歩いた先週の稜線縦走は気持ち良かった。それで、そろそろ雪の山はやめて沿岸部のどこかに登るのもいいなと考えていたら、「雪のない山なんかいつでも行けるじゃないか。雪があるうちに県北に行こう」と、夫に言われた。(←雪の上を歩いた方がやせるから・笑。)

それを受けて西中国山地の地図を頭に描き、行き先を悩んでいるうちに、ふと、高杉山のことを思い出した。何年か前に髭じじーさん山スキーレポートで高杉山東面に ブナ林があるのを知り、計画部の頭にインプットしてあったのだ。除雪がどこまでされているかによって車道歩きの長短が決まるので、とにかく現地まで行ってみることになった。

大暮川の左岸をさかのぼり、最後の民家まで行くと、そこが除雪の終点だった。2.5万図を見ると、川の右岸に渡る深山新橋までは、ここから2km近く車道を歩かなくてはならない。

雪の締まったこの時期、車道の上なら歩きやすいだろうと思っていたけれど、実際にはこの通り。支沢が流れ込んだり、日当たりが良かったりするところの雪は融けて路面が見え、大きな段差のある箇所が次々現れる。

路面の上にはまだ1mを超える積雪。(矢印が夫。)

左側にトリゴエ谷を通り過ぎると、周囲が開け深山新橋を渡る。除雪終点からここまで40分。ラッセルだったら1時間以上か、もっとかかるだろう。

橋を渡って左折。ゲートを越えて林道に入る。

林道を登り、尾根を回り込むとトリゴエ谷を見下ろす左岸の道。谷の向こうに高杉山が見える。(山頂は見えていない。)

「21世紀の森」の看板と小屋 林道の脇に、こんなものがありました。荒れているけれど悪天のときには休憩できそう。

右側から林道細見大塚線が合流。

計画ではここから林道を離れてトリゴエ谷を直進し、ホン峠に行くつもりだった。しかし今日は普段よりも出発時間が1時間遅く、すでにお昼前。諦めて計画変更しここを左折。もう少し林道を登り、下山に使うつもりだった尾根を登ることに決定。

上の写真の場所をトリゴエ谷にかかる橋から見るとこんな感じ。歩いてきた方向に毛無山。

目指す尾根には緩い谷から取り付く。

林道というのはどこでもそうだけれど、尾根を分断して崖を作ってはトラバースしているので、林道から目指す尾根に直接乗るのは難しい。こんなふうに隣の谷から取り付くのが楽だというのは、これまでの経験から学んだこと。

尾根は植林帯だった。それでも上部に行くと、後方に阿佐山山塊の展望が開ける。

尾根のすぐ隣は若い落葉樹の林。歩いて来た林道が見える(下段1/3のところを右から左へ延びている道)。

小コブを越えると、上の林道に飛び出した。このままこの植林帯の尾根を登っても面白くないので、ここから左側に見えたブナ林を登ることに・・・。

その前に、林道に座り込んで展望を楽しみながらランチタイム。

写真は天狗石山と草尾根、そして右手前にオクビ山。この角度で眺める天狗石山とオクビ山はとても新鮮。

ランチの後、見事なブナ林の緩い谷を登る。

ときどき大きなブナが立っている。

傾斜が緩んで尾根に乗ると、スキー場の音楽が聞こえてくる。

最後の登りは傾斜の緩い若いブナ林。ここも素晴らしく美しい。

山頂に到着。

山頂のすぐ下に、ユートピアサイオトのリフト降車場。ここからは大佐山(大佐スキー場)や、掛頭山(芸北国際スキー場)も見えたけれど、写真に撮れるほどクリアではなし。

山頂でコーヒータイム。今日のデザートは、
パティシエールグレイシャー製パンプキンプディング。

下山開始。順光で美しいブナ林の尾根を、快適に下りていく。

続く谷の下りは最高に楽しかった。

上の林道に下り立つ。直進すれば下の林道に当たるので、歩いて来た方には戻らず、このままブナ林を下りることにした。

ここもまた見事なブナ林。

背の高いブナが次々に現れる。まるで蔵座山の下りの尾根のようだ。

下の林道が見えてきた。ここを左折して・・・、

意外に大きなオクビ山を目の前にして歩いていくと・・・、

トリゴエ谷の林道分岐に戻ってくる。あとは来た道をだらだらと下るだけ。

下山しながら眺める毛無山の斜面。落葉樹の森に浮かぶ杉。

深山新橋まで戻ってきた。

橋を渡り、大暮川の渓谷美を楽しみつつ、車道を駐車場所に戻る。

今日のルートは、髭じじーさんが滑られたエリアとは違う。にも関わらず素晴らしいブナ林に出会えた。トリゴエ谷の林道から高杉山東面を見ると、植林帯とブナ林とが混在しているのがわかる。他にもきっとブナ林が残っているに違いない。



(この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものです。)

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