砥石郷山 1177m (3)
(牛小屋谷〜田代ルート)
2010年4月25日


内黒峠から見る砥石郷山
右側の尾根が田代ルート
左側の突起が1166mピーク

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:30牛小屋高原センターハウス…9:50堰堤…10:35渡渉地点10:50…11:15田代集落跡…11:29橋…11:30砥石郷山田代ルート登山口11:40…11:45引き返す…11:50分岐…12:50展望岩13:10…13:20砥石郷山山頂13:25…13:40 1166mピーク14:15…14:25分岐…14:28夏焼峠…14:50センターハウス

コースタイム
(歩行時間)
4時間05分
同行者
その他 入浴@いこいの村ひろしま 350円/1人


登山靴のイラスト 3年前に砥石郷山に登ったとき、山頂の西側の急傾斜に道が切り開かれているのに気がついた。今日はその田代ルートに挑戦。ピストンではつまらないので、もうひとつ気になっていた牛小屋谷のルートを下って、田代ルートにとりつく周回コースとした。山歩きと山野草さんこのページがとても参考になりました。

牛小屋谷は入る時期を選ばないと笹や草でうっとおしそうだが、この時期ならきっと大丈夫。念のため牛小屋高原の駐車場で管理人の男性に、「牛小屋谷は下れますよね」と聞いてみると、「問題ないでしょう」という返事。毎年7月に周辺の山の笹を刈っているそうです。ただ予算の関係で、刈る範囲が年々狭くなっているとのこと。牛小屋谷もいずれ刈られなくなってしまうかも・・・。

キャンプ場に入って舗装路を道なりに下っていくと、下の駐車場へと導かれる。その手前で管理道へ左折。すぐに熊よけ電気柵(写真)があるので、これを越える。左側のオレンジの取っ手を持つといいようです。

広い道をだらだらと歩いていると、牛小屋谷を渡り、沢の左岸の道となる。

ひと下りで大堰堤の下に出る。このダムを恐羅漢山から見ると・・・、

こんな感じ。(2008年10月撮影。)

ひき続き左岸についた昔の遊歩道をたどる。古びた指道標あり。

支沢を越える。丸木橋を使うのは危険です。やめておきましょう。

登山道が崩壊した箇所には頼りないロープがかかっていて、へつらなくてはならない。とても楽しいです(←顔に出ていますね(^-^)

さらに崩壊した箇所を越える。

ふたつめの支沢。ここの橋も壊れかけているので使いません。

ほとんど沢の中のような場所。

餅の木断層と横川断層の説明板があった。

さらに支沢を越える。

またまた へつる箇所。短いけれど気を抜くことはできない。

突然、遊歩道がつづら折れとなり、下りていくと、渡渉地点に至る。

一見簡単に渡れそうに見えたが、岩の間隔は飛び移るには広すぎる。水量もあるので水の中の岩を足場にするのもためらわれ、どうやって(どこを)対岸に渡るか作戦を練る。

夫はこんなふうにして渡った。ツマは沢の中で行き詰まり、片足の靴を脱いで渡渉。結局ここで15分も費やしていた。上流にダムがあるせいか、水の中の岩にもコケがつき、とても滑りやすい。下手をすると怪我をします。

右岸に渡ると、しばらくは歩きやすい道。

と思ったのも束の間。倒木帯が道を塞ぐ。

倒木帯を越えると、右岸の道が崩壊していて、ふたたび沢の中に入る。岩が滑るので要注意。

ようやくちゃんとした道になった。

植林帯を抜けると、石組みが見えてきて、添郷の廃村に入る。すぐに丸木橋で沢を渡る(写真)。

集落跡はとても大きく、しっかりした石組みが大規模に残っている。

集落の中は道がわかりにくく、何度か立ち止まって確かめる必要があった。基本的に沢筋を見失わないように歩くといいようです。

赤い橋で牛小屋谷を渡り返す。

すぐに田代ルートの登山口が見えてくる。

登山口を入ってひと登りで、登山道は右手の尾根を目指して鋭角的に曲がっている。ここは直進するトラバース道の方がよほど立派に見えるので要注意。

私たちは最初この分岐を見逃し、直進しているうちにトラバースで谷を越えてしまった。登山道は尾根上にあるはずなのにおかしいと思い、引き返してこの分岐を見つけた。写真右手の木に古びたテープが巻いてありますが、その上の木にも二重に赤テープを巻いておいたので見逃さないようにしてください。

急な尾根を登っていくと、しばらく傾斜が緩みほっとする。たっぷりの日差しが幸せ。

ふたたび急な登り。振り返るとサバの頭(写真)が見える。

岩を噛むように根を伸ばす木。

この場所で、登山道がわかり難くなった。ここは左方向へ進む。

すると尾根はますます急になり、大岩がいくつか現れる。四つんばいになるか、何かをつかむかしないと、体を持ち上げることができないほどの急傾斜。

やがて展望岩に到着。ここでランチ。昔は木々の背が低く、文字通りの展望岩だったのだろう。けれどいまはこの通り、深入山と大箒山が見えるのみ。

展望岩の側には、立派なブナの木が立っている。

展望岩からさらに急坂を登る。振り返ると、門をつくっているようなブナが印象的。この先でようやく傾斜が緩み、山頂が近づく。


砥石郷山の手前で振り返ると、こんな大展望。


以前は何の標識もなかった山頂には、こんな立派な標識ができていた。

展望のない山頂を後に、縦走路に入り1166mピークを目指す。湿地の魔の池は、いまの時期こんな様子。

傾斜の緩い素敵な縦走路。

体全体で春の陽を浴びるブナの木。

いくつか小コブを越え、最低鞍部からぐいっと登り返すと、1166mピークに至る。砥石郷山を振り返るとこんな感じ。

大展望が得られるこのピークでコーヒータイム。指差している先には・・・、



内黒峠(左端)から十方山にかけての長大な稜線。

こちらは恐羅漢山。

そして島根県の西中国山地核心部の山々。

ピークから夏焼峠を目指して下る。正面に広見山。

かわいらしいカラマツの芽吹き。

下りきって左折。2〜3分歩くと・・・、

おなじみ夏焼峠。雪のない時期にここに来るのは久しぶり。

あとは遊歩道のような広い道を牛小屋高原まで下るだけ。

スキー場まで戻ると、水仙が花盛りだった。

牛小屋高原のカラマツ。砥石郷山のものよりも芽吹きが進んでいる。

帰り道の大規模林道から見る砥石郷山。今日は左側の尾根を登った。

今日のルートは、前半は冒険気分の谷下り、後半はしっかり山登り気分が味わえる急な登りで、刺激も変化もあり、とても楽しめた。「ぴよが選んだルートにしては藪がなかったな」と夫。それって、どういう意味かしら(笑)?


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