内黒山 1082m (3)
三段峡〜藪ガ迫山ルート
2009年7月4日


落合橋付近から見上げる内黒山

地図とコンパスのイラストデータ
行程

8:45温泉スタンド駐車場…9:00内黒山登山口…9:35旧道と合流9:40…10:35主尾根10:40…10:50藪ガ迫山…11:00内黒山11:50…11:55藪ガ迫山分岐付近12:05…12:13主尾根をはずれる…12:55旧道分岐13:00…13:25登山口…13:40駐車場

コースタイム(歩行時間) 3時間40分
同行者
その他 入浴@三段峡ホテル 500円/1人


登山靴のイラスト 内黒峠からなら簡単に登れる内黒山は、実は三段峡から立ち上がる立派な山体で、その姿は戸河内ICを出ると真正面に意外な高さで眺めることができる。『西中国山地』には、その昔セイカク僧侶が歩いたという、柴木を起点とする登路が載っている。そこは藪化しているのだろうと長いこと勝手に思い込んでいたが、1〜2年前に母と話していて、「そんなことないよー。しっかり踏まれたいい道よ!」と聞いた。確かに「西中国山地トレッキングマップ」を見ると、通常のコースを示す赤線で示してある。それならストレスなく登れるだろうと、久しぶりに三段峡の表玄関がある芝木へ向かった。

広島周辺に住んでいる人なら一度は訪れたことがある(と思う)三段峡の正面口。今日は遊歩道に入るのではなく、矢印の通り左に曲がって、林道を登っていく。

林道に入るとこんな看板。いや〜ん;;

ヘアピンカーブを曲がり、墓地を過ぎると右手に登山口がある。「トレッキングマップ」の位置より少し手前だと思います・・・。

いったん北へと尾根を回り込んで(写真)、左に登り尾根に乗る。

すぐに現れる分岐は、「内黒山」と大きな看板がある左側へ。この後は藪ガ迫山の手前まで、登山道上に標識は一切ない。

何度か左側に尾根をはずれるところもあるが、基本的に登山道は急な尾根の上。松の木が多い。

少し傾斜が緩んできた。

この付近が589m地点。この先で、こんどは右側にそれて尾根をはずれ、ふたたび尾根上に戻る。その先は同じ尾根を左右に行ったり来たり。

セイカクさんの時代の、タキガ谷から登って来る古い登山道との分岐。行き止まりの印がしてある。

周囲の木々が、落葉樹の色に変わってきた。

尾根を南側に はずれた箇所のきれいな斜面。

いったん尾根の北側に出て、また南側(タキガ谷側)に戻ってくる。ここからは、ほとんどタキガ谷側のトラバース道。

古いガイドブックには、上の写真の地点から先は視界が開けると書かれている。しかしその頃よりも木々の背丈が高くなり、すっきりした眺めは得られない。これから行く主稜線が樹間からどうにか眺められる程度。

登山道はやがて左に曲がり、小さな尾根を回り込んでふたたび登りになる。この付近は磨かれた花崗岩の上に苔が生え、傾斜は緩いのにとても滑りやすい。

そして藪ガ迫山と内黒山への稜線に飛び出す。(2.5万図の位置よりは、小さな尾根を回り込んだ分、西側になります。) 尾根上を左折して藪ガ迫山を目指す。右側に写っている林道を行くと遠回りになる。

きれいな林。いい気持ち。

右側にようやく展望が得られた。臥龍山(左)と深入山。

わずかに尾根をはずれ、藪ガ迫山のすぐ手前にある変則四差路に出る。ここでようやく標識が現れる。左折するとすぐに・・・、

なんとも味気ない藪ガ迫山。ここも昔は展望があったようですね。

四差路に戻り、木漏れ日の快適な道を内黒山に向かう。ちなみに、四差路からの林道は、このときに比べてかなり草むしていた。

樹林の中の内黒山。山頂はこの標識のすぐ先。内黒峠の方向(写真右手)はきれいなブナ林になっている。

山頂の藪ガ迫山側にある大きなブナの木。

ランチの後、引き返す。

稜線をはずれて下山路へ。間違えて林道を進まないように気をつけましょう。

滑りやすい箇所を過ぎ、尾根を左にして下りていく。

下山路から眺める内黒山の稜線。全貌が見える場所はないのです;;

尾根を乗っ越して、北側(セイカク谷側)に出た付近。

どんどん下ってタキガ谷への旧道分岐も過ぎ、松林の尾根まで下りてきた。左側の三段峡の谷から吹き上げてくる風がとても心地よい。

古いガイドブックには倒木や風害の跡が目立つと書いてあったが、手入れをしてくださる人がいるようで、ほとんど苦労することなく歩けた。それにしても昔の人の健脚ぶりには驚くばかり。標高差700mの山を越えて横川(よこごう)の集落へ法要に出かけ、そしてまた山を越えて帰って来るセイカク僧侶(たまに迷ったようですが・笑)。昔はこれが別に驚くことでもなかったのだろう。いまのように内黒峠を車で越えると、西中国山地の核心部に至るのも簡単なことになるが、今日の登路をたどって内黒山に登ってみると、恐羅漢山や十方山の前衛としての内黒山の存在感が際だつのだった。


風呂桶のイラスト 今日のおフロは、三段峡ホテル。ずいぶん前にT夫妻ここのお風呂に入った記録を読んで、ここで立ち寄り湯ができることを知った。今日はまだ午後3時前。誰もいないぬるめの浴槽でリラックスし、プチ旅気分を味わっていると、通り雨がやってきた。

←川を見下ろす浴槽
大きくはないが清潔。温度もぬるくていい気持ち。     
レトロな建物の中の
趣のあるスペース→
こんな場所が家にあったらいいのに・・・。


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