安芸アルプス
(金ガ灯篭山〜城山〜洞所山〜天狗坊山〜原山〜鉾取山〜坂山)
2013年12月25日


日浦山から見る鉾取山系の全容
右の矢印が今回の出発点
天狗坊山は原山に重なってはっきりとはわからない

地図とコンパスのイラストデータ
行程

8:20串掛林道登山口…8:45金ガ灯篭山山頂…9:15赤穂峠…9:45城山山頂9:50…10:08古峠…10:24 566mP…10:33新峠…10:53運動公園分岐…10:55洞所山山頂11:05…11:23 591m反射板P…11:28原山分岐…11:40天狗坊山山頂12:00…12:10原山分岐…12:16 591mP/原山鞍部…12:45原山山頂…12:55鉾取山林道登山口…13:10 676mP13:15…13:30鉾取山山頂13:55…14:15升越峠…14:45坂山山頂15:00…15:20升越峠…15:45バイパス下車道…15:57国道2号…16:00平原橋…16:05JR中野東駅

コースタイム(歩行時間) 6時間30分
同行者 単独
その他

タクシー JR海田市駅〜登山口 1,840円
JR中野東駅〜向洋駅 190円


登山靴のイラスト 年末年始は有休を合わせて13連休なツマ。クリスマスの日は気持ちのいい晴天が期待できそうなので、1人で鉾取山系を歩きに行く計画を立てた。

最近になって「安芸アルプス」と命名されたこのルートは、単純に2.5万図を並べて比べてみても蒜山三座縦走よりも長い。標高は500〜700m程度で高くはないけれど、広島市周辺のどの山からでも見える堂々たるその稜線は、一度は通して歩いてみたいと思わせるに充分で、もう10数年も前から、いつか踏破したいと考えていたところだ。

本来の全縦ルートはJR矢野駅〜山〜JR瀬野駅(またはその逆)と思うけれど、日が短い時期でもあり、長い車道歩きも避けたい。そこで海田市駅からタクシーを利用。串掛林道の頂点(金ガ灯篭山登山口)を出発点にした。

串掛林道の頂点。写真の奥側が海田、手前側が熊野。
矢印のところから金ガ灯篭山への山道に入る。

ぐいっと登って尾根に乗ると、広くて歩きやすい道になる。

最初のピーク、金ガ灯篭山に到着。展望なし。すぐに先へ進む。
安芸アルプスには、名前のついたものだけで7個のピークがある。

登山道の両脇には、倒木や灌木を整理した跡が見られる。6年前に歩いたときよりもきれいになっていてびっくり。

登山道上に大岩が現れ、それを避けるように進む。

赤穂峠の手前まで来ると、鉄塔があり、展望が開ける。行く手に大きな城山。左側に少し見えているのが洞所山。

下りきると赤穂峠。

登り返して城山への道。日当たり良く気持ち良し。

またまた大岩が出現し、その基部を巻いて進む。

こんな面白い岩もあります。

城山山頂。ここも展望なし

山頂から急な斜面を下ると、また感じのいい縦走路になる。

538mピークを越え、鞍部に下ると、陸軍の標柱がある古峠。

古峠から登り返すと、マツタケ山のビニールテープに縁取られる登山道となる。

566mピークを越えて下ると、新峠。ここにも陸軍の標柱があった。

新峠から登り返して尾根に乗ると、左手に海田湾から広島市街までの展望が広がる。マウスポインタを写真に置くと、海田湾が拡大されます。

洞所山山頂。展望なし。おまけにここには山名標識もない。

洞所山から鞍部に下り、591mピークに登り返す。反射板を過ぎると陸軍の標柱のあるピーク。ここから右側(東側)の尾根道をとると原山に行ける。しかしそうすると縦走路からそれた天狗坊山をスキップすることになるので、北へと続く尾根を直進。

下り道の途中で原山へのトラバース道を右に見送り、さらに下っていくと、古い林道に出た。

上の写真の左側の矢印をわずかに登ったところが512m。しかし天狗坊山の山頂はそこではなく、さらに尾根を北へと進んだ、およそピークらしくないところにある。ものすごく古びた展望説明板が残るけれど、展望なし

ここは初めての場所ではない。12年前に鉾取山〜原山と縦走してきて、ここから薄暗くて面白みのない道を延々と下りた記憶がある。その頃からさほど魅力ある場所ではなかったような・・・。

天狗坊山から引き返し、原山へのトラバース道に入る。

すると左前方に、鉄塔の立つ原山が見えてくる。

591mピークと原山との鞍部。5枚上の写真を右へ行くと、右側からこの鞍部に下りてくることになる。

鞍部からはふたたび尾根道となる。さほど急な登りではないけれど、そろそろ疲れも出て来る頃。

原山山頂。上空は開けているものの、展望なし。いいかげんにしろよ、と思う(笑)。

原山から植林帯を下ると、林道に下りる。

林道をわずかに歩き、鉾取山への登山口を入る。

鉾取山は何年も前から公園化されているので、これまでよりも更に広く、歩きやすい道が続く。

676mピークに到着。ここまで展望のないピークばかり続いてうんざりしていたところ、大きくひらけた展望に胸のすく思いがする。

676mピークから、歩いてきた稜線を眺める。いちばん左側が城山、中央が洞所山、右側が天狗坊山。

海田湾を見下ろすとこんな感じ。宮島も見えています。

南東側には小田山の展望。その右側で木の枝に隠れているのが野呂山(膳棚山)。

676mピークを下り、鉾取山へ登り返す。

本日の最高地点、鉾取山711m。山頂からは白木山などがわずかに見える。ここでコーヒータイム。

鉾取山からは升越峠方面に下りていく。最初はきれいな林。

やがて急な下りとなり・・・、
(写真は振り返ったところ)

植林帯を下って、升越峠。

峠から坂山へ。急な登り。ここを過ぎると傾斜は緩むものの、坂山までは途中に小ピークがいくつかあり、案外長く感じる。

「安芸アルプス縦走コース」の貼り紙 こんなものがありました。

最後のピーク坂山には、それまで歩いてきたことが報われるような展望があった。眼下にスカイレールタウン、その上に白木山

こちらは県央の地、鷹ノ巣山方面。

北〜東側は曽場ガ城山〜水ガ丸山

そして、朝から右前方、右隣・・・と、見え隠れしていた小田山が、はるか右後方になった。

さて、坂山からは瀬野駅に下ることも考えたものの、実は地形図を2枚持つのが面倒で、「海田市」しか持ってきていなかった。そのため、瀬野駅までどれくらい距離があるものかいまひとつ把握できず、升越峠まで戻って谷筋を中野東駅に下りることにした。

植林帯を抜け、谷の中を下るようになると、前方に呉娑々宇山が大きい。その手前には、一度歩いたきりの高城山〜蓮華寺山が見える。

中野東までの下りは長い。谷を右岸から左岸に渡り、この写真の付近になると、足元からさかんに水音がする。伏流水かと思っていたら、地中に埋められたパイプを流れる水の音だった

工事中の東広島バイパスが見えてきた。

バイパスの下をくぐって下りていくと、車道に下り立つ。あとは住宅地を国道2号線へと下りていき・・・、

瀬野川を渡り、中野東駅へ。橋から振り返ると、676mピーク(右)と鉾取山が見えていた。

平日のマイナールートだから当たり前とは言え、今日は最初から最後まで誰にも出会わなかった。歩行距離20.5km、累積標高差1168m。安芸アルプスは、広島周辺の縦走路としては相当歩き応えがある。ただ残念なことに、展望のある場所が少なすぎる。何度も行きたくなるかどうかは微妙なところだ。もし次回があるとしても、縦走路から外れた天狗坊山はスキップすることになるだろう。


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