嶽 989m 県境尾根
2013年1月20日


県境尾根を南にはずれたところから見る嶽

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:35虫送峠…10:35 964mP10:40…11:15嶽山頂手前のピーク11:55…12:20 964mP…12:35休憩13:00…13:25虫送峠

コースタイム(歩行時間) 2時間40分
同行者
その他 入浴@ひまわり 300円/1人


登山靴のイラスト 今シーズン初の雪の芸北。目的地は嶽(だけ)・・・、

と聞いて「あ、あの山だ」とすぐにわかる人は、『西中国山地』を相当読み込んでいる人にちがいない(笑)。嶽は、近年山本隊長の山スキー練習ゲレンデとして有名になった191スキー場の奥にある山で、登山道はない。

いつか雪の時期に・・・と思って数年、昨年秋に弥畝山からの帰りにスキー場を見ると、県境尾根の木々が伐採されてまばらになっているのに気がついた。これなら展望があるかも・・・と期待して、雪が積もるのを待っていた。

登路は島根県との県境尾根沿い。虫送峠を過ぎて島根県に入ると、右側(西側)にちょうど車が停められるだけのスペースがあり、そこに駐車。県境尾根に取りついた。

(写真は島根県側から撮った虫送峠。左側の尾根に乗る。)

最初の小さなコブに乗ると、島根県側が大規模に伐採されて真っ白な斜面になっているのが見える。おまけに尾根の島根県側には、その斜面に絡むように林道ができていた。

最初のコブからいったん下り、登り返すと、スキー場を見下ろす。

そしてゲレンデを横目に見つつ、ボードを操って滑る人たちの側を登ることになる。ここが今日いちばんの急登。

振り返ると臥龍山を背負って登っていることに気づく。

ゲレンデ最上部で急登は終わり。右折してなだらかな尾根上を進むと、964mのピークにたどり着く(写真)。賑わうリフト降車場が樹間から間近に見えるが、ピーク自体は静かなもの。

964mから先はずっと樹林帯で展望はない。全般的に広くなだらかな尾根で、しかも曲がりくねっているので少々わかりにくい。途中までは丁寧にコンパスを振って、間違わないように尾根を選んで選んで登っていた。

ところが、斜度が少し増して比較的長い登りとなったところで、それが山頂への最後の登りだと思い込み、どういうわけかそれまでの経緯や把握していた現在地点よりも、その思いこみの方が勝ってしまい・・・、

到着したピークでランチを広げてしまった。コンパスが違う方向を指しているのには気がついていたし、木々を通してしか空山が見えない突き抜け感のなさに「ここは山頂ではない・・・かも・・・」という違和感がぬぐえなかったにも関わらず・・・。

その違和感は、下山を始めて10分、わざと尾根を外れて山頂部を振り返ってみたときに確信に変わった(トップの写真)。ランチをとったのは山頂のひとつ手前のなだらかなピークだった。帰宅後GPSロガーの軌跡を見ると、そこまではちゃんと県境尾根を外れずに歩いていただけにちょっと悔しい。長めの登りにすっかり気をとられてしまった。それにしても何度かこういう経験をするたびに思うけれど、コンパスは嘘をつかないのですよね。あんなに小さくてアナログな道具なのに、けなげだ。

登りでは「道でもあるのか」と思うほどすっきりして見えたところも、下りではこんな藪。

964mピークを過ぎ、リフトが間近に見えるところまで戻ってきた。

見下ろすと、西八幡原と東八幡原ががよく見える。

県境尾根の南側の伐採地に入り、ゲレンデからはみ出してちょっと冒険してみたスキーヤーたちの跡を前にしてコーヒータイム。視線を上げれば、臥龍山と掛頭山の大展望。

こちらは臥龍山と深入山(右奥)。さすがにスキーヤーもここまでは入っていない(きっとゲレンデに戻るのが大変だから)。

コーヒーを飲みつつ眺めていると、写真の右側に写っている尾根がとても気持ちよさそうに見える。下ってみることにした。

その尾根上から、登路にとった県境尾根を見るとこんな感じ(木々に縁取られているところ)。

思った通りふわふわの雪と適度な傾斜で、最高に気持ちのいい尾根だった。(矢印が夫。)

あまり下りすぎて谷に入ってしまうと登り返すのが大変なので、途中でルートを見極め、左側へと下りていく。

するとうまく林道に乗った(^ ^)v
林道の上に見えるのが県境尾根。そのまま林道を下る。

本日の嶽ロール。

振り返るとこんな様子。右側が県境尾根。左側が下った尾根。

高岳です!

最後まで林道を下りてみることにした。

すると出発地点の虫送峠に下りてきた。夫は朝登り始めの時点でこの林道の存在に気づいていたそうで・・・。ワタシ、やっぱり視野が狭いでしょうか?(笑)

「嶽(2) 東面ルート」


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