嶽 989m (2) 東面ルート
2013年2月24日


大佐山から見る嶽
右上の尖ったピークの左側の尾根に重なって見えるのが嶽山頂

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:35虫送峠…10:20 964P…10:40前回ランチP…10:50嶽山頂11:50…12:10小ピーク12:15…13:30 R191…13:35虫送峠

コースタイム(歩行時間) 2時間55分
同行者
その他


登山靴のイラスト 1月に嶽山頂に到達しなかったので、以来どうも寝覚めが悪い(笑)。東北地方の豪雪にも関わらず今年の西中国山地は雪が少なく、再挑戦は来シーズンになるかと思っていたけれど、なんとか積雪があるうちにまたチャンスを作ることができた。

せっかく行くのに前回と同じ県境尾根ではおもしろくないので、前回下山した尾根を登り、964mピークから山頂までは県境尾根、そして下山は山頂から南東の小ピークに向かい、そこから東へ尾根を下りるオリジナルルートを計画。前回のようにデータがあるのに思いこみを優先したりしないよう、事前に地形図を凝視し、隠れた小コブに全て印をつけ、下山路の尾根が分岐する地点には標高を記入して、万全の準備で出発。(下にGPSロガーの軌跡を載せています。)

虫送峠を出発。今日はワカンを利用。
前回は峠の西側の小ピークに登ったけれど、今回は林道を利用。この写真は前回記録の下から2枚めの写真の場所を反対側から撮ったもの。

右手前から左上に斜上するのが前回登った県境尾根。林道はそのすぐ下を通っている。

前回記録の下から6番めの写真の場所を反対側から見るとこうなる。矢印の尾根に乗ります。

展望が開ける尾根の上。締まった雪の上に新雪が積もり、コンディションは最高。ワカンでも沈まない。

登っていくと、虫送峠から高岳に至る長い県境稜線がよく見えるようになる。

この写真の中央部、右上から左下へと流れる尾根が下山に予定しているルート。ちょうど伐採地の境目となっている。

やがてゲレンデのすぐ横に至り、県境尾根に合流。
この写真は964mピークの南東にあるコブ。黄色の矢印がリフト降車場。週末に思ったよりたくさん雪が降ったらしく、ふかふかの雪の感触がうれしい。

964mからはコンパスの出番。いったん下って次の小ピークに至ると、雪の中から「陸軍」の標柱が顔を出していた。

丁寧に地形図を見て、コンパスを頼りに進んでいく。ここは前回思いこみが生じた登り。今回は余裕です(笑)。

前回ランチのピークから少し進んだところ。この付近は広い雪原がなだらかに広がり、とても気持ちがいい。

山頂が近くなると、ブナの木が見られるようになってくる。

そして嶽山頂。ここにも「陸軍」の標柱が顔を出している。
(マウスポインタを写真に当ててみてください。)

山頂でランチの後、展望が得られる場所を求めてうろうろ。南の尾根を少し下りると、この山がよく見える。最初春日山かと思ったけれど、それにしてはちょっと近すぎる。Kさんの記録によると無名峰だということです・・・。

山頂からは木々を隔てて北側に空山、南東側に恐羅漢山などが見えるけれど、どれも木の枝が邪魔をして少々フラストレーションがたまる。

ランチ後、山頂から南側の小コブに移動し、そこを下り始めると、高岳(左)から恐羅漢山までの展望が得られた。恐羅漢山の左側奥に見えるのはたぶん十方山ですが、ちょっと自信がありません。

コブから鞍部までの下り。

そして南東ピークへ登り返し。まるで道のようなスペースができています。

南東ピークに到着。左は臥龍山から右は恐羅漢山までの大パノラマ。木々に遮られる部分があるので写真には向かないけれど、肉眼では思わず声を上げてしまう。

ちなみに上の写真に写っているのはこんな山々。

大箒山から床尾山は、ここから見ると深入山の左側に見える。

嶽を振り返るとこんな感じ。

南東ピークから東に向きを変えて、鞍部に下りる。なんとも奔放な姿のミズナラの木。

次のピークに登り返し、下っていくと、こんどは大きなブナの木。向こうには臥龍山がよく見える。

見上げるとこんな感じ。

臥龍山と深入山の展望。
この先で向きを変え、左下へと伸びる尾根に乗ります。

はっきりとした尾根。伐採地の境目なので、わかりやすくもある。

振り返るとこんな眺め。

次第に痩せ尾根になってくる。

左側には、ウツナゴヤ谷を隔てて今朝登った尾根が見える。

深いウツナゴヤ谷。

緑の矢印が夫、黄色の矢印が出発地点の虫送峠。道路はR191。

尾根はどんどん細く、急になる。このまま下るとR191の西側法面のガケに当たることが事前にわかっていたので(下の軌跡図のA地点からB地点がガケ)、計画では標高820m付近で尾根を乗り換え、下の図の黒線の尾根からB地点に下りようと思っていた。しかし伐採地との境目の方が断然歩きやすい。少し迷ったが、結局そのまま尾根を下りていく。

ガケの手前まで来て谷を見下ろすと、なんとか渡れそうに見えた。そこで左側の急斜面を下りる。

そして谷を渡る。
この後、谷の左岸を下流にトラバースし・・・、

ぐいっと登ってR191に出た。

虫送峠までは国道上を5分。振り返るとさっき下った尾根がきれいに見える。

戻ってきましたー!
ここで今日はコーヒータイムをとっていなかったことに気づき・・・、

ふたたび林道に上がって、下山路の尾根を見上げつつコーヒータイム。

デザートは、パティシエールグレイシャー製ガトーショコラ♪

今日は事前の計画通りのルートを完成させることができ、充実感が大きかった。ようやく勘が戻ってきたと思ったら、雪の少ない今シーズンの西中国山地ではそろそろ雪のシーズンも終わりそうなのでした。残念〜。



虫送峠から最初の小ピークは、軌跡では北側を通ったことに
なっていますが、実際には林道で南側を通りました。

下山路の尾根の最後の方で逡巡しているように見えるのは、
登り返してB地点に下りようかと悩んだから。

軌跡上にときどきスパイクがあるのは(たとえばウツナゴヤ谷の「ナ」の下)、
展望を求めて動いたり、気になるものを見に行ったりしたからです。

(この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものです。)

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