比婆山(9) ワカン+スノーシュー
六の原〜出雲峠〜烏帽子山〜御陵〜スキー場〜六の原
2008年3月8日


烏帽子山から御陵へ

地図とコンパスのイラストデータ
行程

10:00六の原駐車場…10:20衣服調節10:3010:55出雲峠11:0511:35休憩11:4012:00烏帽子山山頂13:0513:45御陵付近14:1515:05スキー場管理棟…15:20駐車場

コースタイム(歩行時間) 3時間20分 (15,400歩)
同行者 Sさん、夫
その他 入浴@かんぽの郷庄原 600円/1人


登山靴のイラスト 「雪の御陵はどんなのかしら?」
見てみたくはあれど、この冬の比婆山は山頂部で3mの積雪・・・、という情報に、「きっと御陵までは行き着けないだろう」と2月中は思っていた。3月に入り、少し雪が減った頃をみはからって、いざ六の原へ!

公園センター前から見上げる御陵の稜線。朝はまだ空気が冷たく、樹氷で真っ白になっているのがわかる。

今日のコースは、定番の出雲峠〜烏帽子山〜御陵〜スキー場。写真は出雲峠手前から見上げる御陵(左奥のピーク)。

避難小屋はこんな様子。読図部長候補のSさんの手には地図とコンパスが!

峠から杉林に入る。杉は花粉を出すのでキライ。でも雪模様はとても美しい。

烏帽子山まで直登ルートを進む。修行僧さんが1月に登られたときにはかなり苦労されたようだが、その後山本隊長を含むたくさんの人が登ったおかげで、しっかりとしたトレースがあり、急登ではあるものの楽に歩けた。

ワカンのクランポンがサクッサクッと雪を切る音だけが聞こえる静かな尾根。しばらく急登をこなすと、展望が開ける。写真は道後山〜岩樋山の稜線。

思っていたよりもずっと短い時間で、山頂部に出る。振り向くとこんな景色。

無雪期には灌木の間を縫うように歩く山頂部が、この冬はこの通りの大雪原。まだ1m以上は雪があるようだ。雲がちだった空が、この頃から次第に晴れてきた。風もなく最高のコンディションの中、ゆっくりとランチをとる。

ところでSさんのランチメニューは、
先々週: 食が進むキムチ鍋
先週: 優しい味のホワイトシチュー
今週: 豪快、焼き肉。

・・・読図部長は調達部長を兼任かもしれません(笑)。

山頂から見る毛無山(手前)〜伊良谷山〜牛曳山の稜線。

六の原(下の谷間)のはるか上方に、道後山〜岩樋山。
矢印は県民の森公園センター。
こんな位置関係になっているのですね。


大膳原を隔てて、吾妻山。
稜線には雪庇ができている。


烏帽子岩(写真右端)から、北西方向を眺める。

こちらが御陵。気前よくふりそそぐ陽光に、朝の樹氷は溶けてしまったようで、少し残念。

ランチ後、前方に福田頭を見ながら、御陵に縦走開始。福田頭の右下には、吾妻山に行くときに通る谷筋が白くなっている。

あっという間に烏帽子山と御陵との鞍部。そしてここから御陵までは、明るい陽光の中、至福の雪歩きとなった。








振り返ると、真っ白い烏帽子山山頂部が見える。












西側には吾妻山の稜線。




比婆山のモンスター。




幹の間に、毛無山の白いピークがのぞく。




違う世界に入ってしまったような・・・。





そして・・・、













雪の御陵。
うっかりしていると見過ごしてしまいそう。
実際、私たちも通り過ぎたことに気がつき、
引き返してこれを見つけた。




モンスターと化した門栂を過ぎた付近。
この先の小鞍部から左へ、スキー場に向けて下る。

スキー場へは、いつもの巻き道ではなく、小さな谷筋を右に見るほぼ真っ直ぐなトレースがついていた。3月に入ってもう下りの浮遊感は望めないと思っていたが、意外にもふわふわの雪の中でとても楽しい。

毛無山を眺める下り。

ブナ林を出てしまうのがもったいなくてしょうがない。

スキー場へは北側から入ることになった。スキーヤーの邪魔にならないように、ゲレンデの端の方を歩く。森の中の雪とは違い、ゲレンデの雪はすでに緩んでしまっていた。やがて管理棟を経てキャンプ場経由六の原へ。

比婆山というところは、どの季節に来ても、どんな天候でも、満足せずに帰るということはないところだが、今日はそんな中でもさらに至福の1日を過ごして、3人とも満ち足りた思いで帰途についた。


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