上高地 初夏 その1
2014年6月6日


地図とコンパスのイラストデータ
行程 11:55大正池…12:20田代湿原、田代池12:35…12:55田代橋、穂高橋…13:20バスターミナル(ランチ)13:55…14:15小梨平…15:00明神15:15…15:20穂高神社奥宮15:35…16:25岳沢登山口…16:45河童橋
コースタイム
(歩行時間)
3時間30分
同行者 フジさん
その他 バス&電車 上高地〜松本往復 円/1人
西糸屋山荘泊


登山靴のイラスト 以前から行ってみたかった初夏の上高地に、女子登山皆勤賞のフジさんと行くことになった。木曜日の夜に松本まで入り、金曜日と土曜日に観光&ハイキング、日曜日は休養のためにとっておく、という計画。出発日の前日に関東甲信が入梅し、後ろ向きの予言ばかり繰り出す気象情報に、どうしたものかと悩む計画部。しかし、「どんな天気でも絶対楽しめると思う」というポジティブなフジさんの言葉に腹をくくり、予定通り出発した。

松本で迎えた朝は、雨は降っていないものの雲多く梅雨空。今日は秋に来たときと同じく、大正池から歩き始めて岳沢小屋を往復する計画だった。しかしこの空の下で雪の残る道を歩くのは億劫で、計画変更。大糸線で穂高神社に参拝してから、上高地に向かうことにした。乗り鉄のフジさん、計画変更にもほくほくしています(笑)。

松本駅から大糸線に乗り、穂高駅で下車。この駅に降りるのはこのとき以来。

駅から徒歩5分で穂高神社。奥宮(上高地明神)と嶺宮(奥穂高岳山頂)にはそれぞれ複数回行ったことがあり、本宮にはようやく参拝できた、という感じがする。

拝殿は新築されて間もないのか、とてもいい木の香りがする。そしてそこから覗く本殿の感じがとても素敵だった。

かっこいい安曇族の族長?こんなふうにして筑紫の海から信州の山へとやってきたのでしょうか。

紺地に白で槍穂高連峰を描いた、マウンテンハードウェアの手ぬぐい広告 松本駅に戻り、松本電鉄に乗り換える。車内には槍穂高連峰をデザインした手拭い広告。これが明日後半の我々の行程を変えることになろうとは・・・。

新島々でバスに乗り換え約1時間。釜トンネルを抜けると左手に焼岳が迫り、続いて大正池に映る穂高が見えてきた。毎度興奮する眺め。

(写真はフジさん撮影。トリミングあり。)

大正池ホテルでバスを下車。焼岳正面のここから河童橋方面へ歩いていきます。

行く手には穂高連峰。岳沢小屋から上はガスの中かもしれないと、半ば覚悟していた。しかし予想以上に上まで見える眺めにテンションが上がる。

ボードウォークから始まる遊歩道。

いったん大正池畔(中千丈沢の押し出し)に出て、ここから樹林帯に入る。
溶岩流で立ち枯れた大正池の中の木々は、年々減っているそうです・・・。












樹林を抜けると、緑の草原(湿原)を挟んで
穂高連峰が視界いっぱいに飛び込んでくる。
新緑と残雪豊富な穂高の眺めは、この季節ならでは。












上の写真から右へ1分。田代池から霞沢岳方面を見上げる。
山頂はガスの中。










ふたたび樹林帯に入り・・・、

田代橋・穂高橋まで来ると、また展望が開ける。
ここからは梓川の左岸(写真では右側)を歩いていきます。

ひたすら気持ちのいい遊歩道。これまでのどの季節よりも人がまばらで、とても静かなのがうれしい。












明神岳(左)と六百山(右)。
後で行く明神は、この谷の奥の方になる。





ここの景色は日本離れしていると、来るたびに思う。夫も「これはカナダだよなぁ」と、言ったりする。

けれどこれは紛れもなく日本ならではの美しい景色。しかもここは入り口にすぎず、この奥にはもっとすごい眺めが展開するのだ。河童橋で記念写真を撮って帰るだけの人たちは、どれだけ多くのものを見逃していることか。

と、考えていて、あることを思い出した。以前夫の両親が信越を旅行した後、河童橋からの穂高の写真を見ながら、「ぴよこさん、これを見てみられぇ。この上の山が綺麗じゃったなぁ。どういう山じゃったかな、そうじゃ、










立山じゃ!










あはは(^○^) おかあさん最高! (立山にも行ったので混同したらしい。)

けれど考えてみれば、「この上の山」が立山だというのは間違いではないですよね。ここから北アルプスに入って、(走らず)1週間余り北へと縦走していけば、立山にたどりつけるのだから。そしてここから立山まで天空に連なる絶景の連続は、こちらのページから少しずつご覧ください(笑)。












梓川の流れがクランク状に向きを変える付近。
連なるカラマツ林。
秋の色とはまったく違うことに、
当たり前とわかっていながらも感動する。












梓川の右岸のもこもこしたのは、ケショウヤナギの新緑。










カラマツ林の遊歩道を進む。足元にはラショウモンカズラやエゾムラサキがたくさん咲いている。












河童橋が見えてきた。
青空のボリュームも増えたような・・・。












素晴らしい空!
(フジさん撮影、トリミングあり。)












岳沢を拡大するとこんな感じ。
岳沢小屋が見えているのがわかりますか?
(中央の雪渓末端付近の左側)












バスターミナルでおやきを食べているうちに、
吊り尾根の全容が現れた。
梅雨時にやってきた甲斐があった(^ ^)v












河童橋は渡らず左岸の道を横尾街道に入り、
小梨平キャンプ場に立ち寄る。
穂高が迫ってくるようなここは、私のお気に入りの場所。












奥穂(右の突起が南稜の頭)やジャンダルム、馬の背方面を拡大。












反対側は、新緑のカラマツ林の上の六百山。










横尾街道に戻り、明神へ向かう。さっきまで南側を眺めていた明神岳、こんどは東側が見えています。

河童橋から約1時間で、小梨の花が咲く明神に到着。りんごジュースで喉をうるおし・・・、

梓川を渡って穂高神社奥宮へ。

神秘的な一の池。

帰りはそのまま右岸の遊歩道を歩く。木道が修復中で、一部管理道を歩くことになったものの・・・、










緑のフキの間に延びる二本の木道

うふふ・・・(*^ ^*)
ボードウォークに戻ればこの通り。










途中少しだけ雨に降られたものの、ほとんど濡れることもなく・・・、

岳沢登湿原まで戻ってきた。
岳沢登山口は橋の右手に見える看板のところ。












岳沢湿原から見る六百山。
沈静作用があるかのような景色を眺めて河童橋まで戻り、
すでに定宿化した西糸屋にチェックイン。


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