恐羅漢山 1346m (9)
牛小屋高原〜夏焼峠〜1131.8mピーク〜恐羅漢山
〜旧羅漢山〜水越登山口〜二軒小屋
2010年2月21日


旧羅漢山から振り返る恐羅漢山

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:20牛小屋高原駐車場…9:55夏焼峠10:00…10:10 1131.8mピーク…11:15恐羅漢山山頂11:25…11:30ランチ12:30…12:50旧羅漢山山頂13:30…14:25旧羅漢山水越登山口14:30…15:05二軒小屋駐車場

コースタイム(歩行時間) 3時間45分
同行者 ユッキー(Kさん)、夫
その他 入浴@いこいの村ひろしま 500円/1人


登山靴のイラスト この冬2度めの恐羅漢山。今日は九州遠征が中止になったKさんが参加してくれることになり、車が2台あるので、恐羅漢山と旧羅漢山の縦走を計画。当初は台所原に下りて山頂に登り返し、さらに旧羅漢に縦走して水越峠に下山、と目論んでいたが、明日は会社なので疲れたくないという夫の要望を入れ、稜線を歩くだけに変更した。

(「次回からpuppy(子犬)でお願いします」と、比婆山で子犬状態だったKさんに言われたのですが、夫と私でこの子犬の名前を考えました。名づけて「ユッキー」!)

さて、戸河内IC外の駐車場でユッキーと落ち合い、車を2台連ねて内黒峠を越える。1台を二軒小屋の駐車場に置いて、もう1台でスキー場の駐車場まで上がってみると・・・、











私たちの目の前に駐車した車から、なんだかこのサイトで見覚えのあるスノーシューを取り出している人たちがいる。続いて取り出されたオスプレーのザックを見て、その人たちが山本隊長と岡チャン隊員さんだと確信。おそるおそる「山本隊長・・・、ですよね?」と話しかけてみると、たいへん穏やかな物腰で「そうですよ」という返事。

隊長隊の今週末の目的地が恐羅漢山なのはわかっていて、「今日はどこかで出会うかも」とは思っていた。けれどこんなにピンポイントに駐車場でお目にかかれるとは! これまで何度もニアミスを繰り返していただけに、うれしさもひとしおでした!






出会いの興奮もさめやらぬまま、快晴の空の下、早速雪道に入り、いつものようにまずは夏焼峠(ナツヤケのキビレ)を目指す。

これまで2度下山に使った尾根にはこんなしっかりしたトレースが。

夏焼峠までは沢を横切り、尾根を乗り越してはトラバースで登っていく。

前方の空の、へこんだところが夏焼峠。

キビレから1131.8mピークに登っていく途中、おなじみのこのブナの大木が迎えてくれる。

恐羅漢山の横顔を見て・・・、

1131.8mピーク(夏焼の丘)に到着。早速地図を確認するユッキー。
「連れて行ってもらう」のでも「ついて行く」のでもない、こんなふうに主体的に登ることができる人と歩くのはとても楽しい。

振り返ると、砥石郷山を背景に、ちょうど山本隊長が登って来られるところだった。

ピークを後に、いったん緩く鞍部まで下る。広い尾根筋は雪原となっていて、行く手には山頂部が見える。

鞍部から登り返し。ブナ林の下を行く。

曇ったサングラスで見ると、雪の妖精になります(笑)。

かなり登ってきた。この付近の雪は、陳腐な表現ながらダイヤモンドを散りばめたようにキラキラと輝いて、それは美しい。

ちょうど立山尾根分岐の付近で、先を行く大パーティに追いついた。

山頂に到着。周囲はスキーヤーや登山者で大賑わい。

展望抜群の山頂から眺める深入山。この時点ではしっかり白くなっていたのに、帰りに下を通ると、すでにまだら模様になっていた(-。-)

大パーティで賑やかな山頂を後に、旧羅漢への縦走路に入る。5分ほど下った眺めのいい場所で、ランチをとることにした。夏焼峠から私たちの後を来られていた山本隊長隊は、そのまま旧羅漢山へ。

山頂の喧騒をよそに、通る人もまばらな、とても静かな一画。ユッキーは夫のスノーショベルを使ってテーブル作りに大活躍。一方、夫はいつものようにおさんどん係(笑)。



←ユッキーのお友達のリクエストにより、ランチタイムの写真をお届けします。今日のメニューは、野菜卵餅入り熊本ラーメンと、おふくろ弁当の天むす。

ランチをとりながら山頂の方(上の写真の奥の方)を見ていると、見覚えのある人たちが下りてくるのが見えた。高岳と比婆山で出会ったかめの山登りさんご夫妻でした。再三の偶然にお互いびっくり。ひと冬に3度も出会うなんて、よほどご縁があるのでしょう。

1時間もランチタイムをとった後、ようやく旧羅漢に向けて歩き始める。緩いブナ林を下っていくと・・・、

杉とブナが混在する平太小屋原の鞍部。無雪期と違ってぬかるんでいないので、とても歩きやすい。

鞍部から少しだけ急な坂を登り返すと・・・、

大岩のある旧羅漢(匹見羅漢)山頂。ここでコーヒータイム。

山本隊長に大福をねだろうと思っていたのに、「あんまり遅いから広見山まで往復してきたよ」と先制パンチをくらい、あえなく撃沈;; 大福は次の機会にお願いします(笑)。

上の写真の大岩の後ろにも岩があり、そこに登ると・・・、

たったいま山本隊長が往復してきたばかりの広見山〜半四郎山が真正面に見える。この右側には春日山の姿も・・・。恐羅漢山山頂からは西側の眺めは得られないので、ここの眺望は貴重なもの。

半四郎〜広見の左側は安蔵寺山と大神ガ岳方面。

旧羅漢から下りはじめる。右前方に冠寂地山塊と羅漢山がよく見える。

傾斜をほとんど感じない広い尾根を下っていくうちに、樹林帯に入った。

とてもなだらかな雪面と、少しだけ傾斜を感じる下りが交代する。

振り返るとこんな感じ。明るく穏やかな雪原を歩くのは素晴らしくいい気持ち。

十方山が真正面に近づく。ここを下ると、展望はまったくなくなる。

尾根がはっきりしてきた。左(広島県)側は雑木林、右(島根県)側は植林帯。この付近から左側にコンパスを振り、ショートカットして林道に下りようと事前に地図に線を引いていたが、疲れてきたのと雪が少し重くなってきたのとで、トレースの誘惑に負けてしまった(-. -)

ものすごく急な尾根を下る。雪が重くて、ユッキーも子犬の本領が発揮できない様子。それでも少し傾斜が緩むと跳ね回っていましたが(笑)。

水越登山口に下りた後は、林道を二軒小屋に戻る。先週も歩いたこの林道。今日は雪がたくさん積もっていて、先週よりよほど歩きやすかった。



林道の途中にバウムクーヘンのような、ロールケーキのような、面白い雪の造形があった。「かめの山登り」さんのこちらのページで激写されています。

30分ほど林道を歩いて、二軒小屋駐車場に戻る。

輝く雪景色に、うれしい出会いがふたつ、静寂のランチタイムと楽しいコーヒータイム、そしてその後の心地よい疲れ。どうやら今週も頑張れそうです〜。


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