桜島 (愛宕山〜春田山〜湯の平展望所)
2013年1月4日


フェリーから見る桜島(午後)
矢印が湯之平展望所
地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:25赤水湯の平口…10:03愛宕山…10:35休憩10:40…11:07春田山分岐(下側)…11:12京大地震観測所前…11:25四差路(春田山分岐上側)…11:35湯之平展望所

コースタイム(歩行時間) 2時間05分
同行者
その他 桜島フェリー 片道150円×2/1人
アイランドビュー(バス)
   ビジターセンター〜赤水湯の平口 130円/1人
    湯之平展望所〜桜島港 190円/1人


登山靴のイラスト 桜島は、鹿児島市街のさまざまな場所から見ることができる。こんな雄大な景色を毎日眺めていれば、それは西郷どんや大久保さあのような、真に日本のことを考える大きな人間が育つのも道理だろうという気がする。(ちなみに私は熱血西郷どんよりは理知的冷徹な大久保さあが好き。「翔ぶが如く」の大使遣韓をめぐる閣議で2人が激論するシーンは圧巻でした。)

それにしても、一昨日鹿児島中央駅からシティビューに乗り、城山や西郷洞窟を経て仙巌園に向かう途中、運転手さんが、

「桜島が見えてきました。ちょうどいま、















                          噴火しています ・・・」














                                w(°0°)w










と、いかにも「いつもんこつごわす」みたいな口調で言うのでびっくり。見れば大きな噴煙が上がっている。その後2.5日間という短い滞在の間にも、確かにしょちゅう噴火していることがわかったのですが・・・。

こちらは島津家別邸のあった仙巌園から見る桜島(1月2日夕刻)。斎彬が後の篤姫に、将軍家に嫁ぐように言ったのもここ(ということになっている)。歴代の大河ドラマの、あんなシーンやこんなシーンが思い出されます。

さて今日(4日)はフェリーに乗ってその桜島に向かいます。乗船時間約15分。フェリー&山ということで、つい宮島と比べてしまう。朝は逆光になるのも宮島と同じ。

こちらが錦江湾を行き交うフェリー。客室には売店やそば屋や、ソファのある展望室があり、宮島航路、負けているな、という気がする。

フェリーの背後に写っているのは霧島連山(右端が高千穂峰)。

桜島のフェリーターミナル。人は陸橋を歩いて建物へ。本土側も島側も歩車完全分離。宮島、ここでも負けています。そもそもフェリーは終日運行。真夜中にも便があるというのは、万が一桜島が大噴火した場合のことを想定しているのだろうかと、思ったりする。

フェリー乗り場を出て、まずは徒歩10分足らずのビジターセンターへ。







大好きジオラマ!
左下がフェリーターミナル周辺。右上が(噴火により)大隅半島とつながった部分。
山は左から北岳、中岳、南岳。現在の火口は南岳の向こう側の昭和火口。

今日はこのビジターセンターからアイランドビューという周回バスに乗り、赤水湯之平口で下車。
それからジオラマ上に見えるくねくねした車道を歩いて、湯之平展望所へ。
下りはふたたびアイランドビューに乗り、左側の車道からフェリーターミナルへ下りてこようという計画。
楽をしようと思ったわけではなく、舗装路の下りは体によくないから歩きたくなかった。
(開聞岳に登るため登山靴で行っていたので。桜島だけならウォーキングシューズで充分です。)





赤水湯之平口のバス停。ここから歩き始めます。

最初に車道がカーブする地点に、愛宕枚聞(ひらきき)神社がある。

この看板に書かれている通り、桜島の上部は立ち入り禁止。一般の人が入れる最高地点が湯之平展望所になる。もちろんアイランドビューに乗ったままでも行けるけれど、それよりも歩いた方が絶対におもしろい。

大きな錦江湾を見下ろす。ヘアピンカーブを繰り返す道は眺めがいい。歩道が完備されているので、安心して歩ける。

愛宕山まで登ってきた。三角点は左側の森の中にあるようだ。

さらに登っていきます。こんな雄大な景色の中を車で「わーっ」と言ってさーっと通りすぎてしまうだけではもったいない。

おや、噴火です。最初に白い水蒸気が上がるのが見え、続いて黒い噴煙が上がり始める。

成長中。

完成〜(?) あとは拡散していくばかり。

溶岩のオブジェの間に、湯之平展望所(矢印)が見えてきた。直線距離では近いけれど、山肌に沿ってくねくねした車道を歩くのでまだまだ時間がかかる。

外国の景色のようです。
中腹の丘を拡大すると・・・↓、

焼岳とそっくりな噴気畑。

足下は火山灰の風紋。「灰」と言っても実際には粒子が大きく、靴底に独特の感触がある。

引ノ沢にかかる橋を渡る。

下流はこんな感じ。

春田山が見えてきた。ついでにあそこに行きます。

春田山へは、写真の車道分岐を右へ入り、次の分岐を左にとる。

山頂へ至る分岐にはゲートがあり、それ以上入ることはできなかった。京都大学火山観測所の敷地のようです。

そのまま春田山の車道を歩いていくと、右に引ノ平作業道が分岐する。ここにもゲートがあり、入ることはできない。しかしこの付近からの眺めは圧巻。後で行く湯之平展望所よりも爆裂火口に近く、違う角度から眺めることができる。

道なりに車道を下っていくと、春田山の北斜面にはつららができていた。

四差路に出て右折。登り5分で・・・、

湯之平展望所に到着。バスや車でやってきた観光客で賑わう。







湯之平展望所からの眺め
展望所は外にテラスが巡らされ、360度の展望を楽しめる。





火口の反対側には錦江湾と桜島市街。中央が鹿児島港。矢印が鹿児島中央駅の観覧車。

展望を満喫して、アイランドビューで下山。

下山後に観光を少々。桜島大根の葉っぱがレゲエの人みたいなのでびっくり(笑)。

こちらはフェリーターミナル近くの月読神社。フェリーターミナルの近くには遠藤保仁選手(&兄弟)が通った桜島小学校もある。島にもしっかりと生活があるのだということがわかります。

フェリー乗り場の桜島小みかん。大きな木になると、2万個もなるのだとか・・・。

帰りのフェリーから桜島を振り返る。午後は順光になり、きれいに見える。

そして錦江湾の南側には、昨日登った開聞岳がちょこんと見えていた。

年末年始は昨年に続いて雪山で・・・とも思ったけれど、12月に心の準備ができる前に異常に寒くなってしまい、その気がなくなった。お正月はちょうど寒波の中で南九州でも4〜5℃の寒さ。中部山岳地帯は元日をのぞいて大荒れ。結果的に、雪のない山を選んだのはいい選択だった。


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