高尾山 599m  2013年5月25日


薬王院の山門脇の天狗さま

地図とコンパスのイラストデータ
行程

9:30京王線高尾山口駅…9:35稲荷山コース登山口…10:15あずまや10:20…10:55分岐…11:05もみじ台11:15…11:35一丁平12:00…12:20分岐…12:25高尾山山頂12:50…13:00薬王院奥の院…13:05本社13:10…13:15本堂13:25…13:30仁王門…13:50ケーブル高尾山駅前14:25…14:40びわ滝14:45…15:08六号路登下山口…15:15ケーブル清滝駅前(高橋家)15:50…15:55高尾山口駅

コースタイム
(歩行時間)
3時間50分
同行者 マリコさん
その他 京王線新宿〜高尾山口 370円/片道


登山靴のイラスト 一昨年の秋に焼岳の垂直のハシゴ場で出会い、その晩偶然西糸屋で同じ部屋になったマリコさんと、「高尾山に一緒に行きましょう」と約束をした。5月に横浜出張に行くことになり、その機会を捉えて週末は東京に移動。

三鷹市に住むマリコさんにとって、高尾山は小学生の頃から数えきれず登ってきたおなじみの山。コースはどれにする?と聞かれて、尾根好きを自負する私、登りは稲荷山コースと答えたものの、後はお任せすることにして、当日を迎えた。

ふだん会社まで徒歩通勤の私にとって、高尾山への第一関門は新宿駅。土曜日だから人は少ないはずなのに、朝7時台の新宿駅の雑踏は、広島駅のラッシュ時を超えている。その中をなんとか人にぶつかることなく泳ぎ切り、京王線のホームについて脱力。

高尾山口駅でマリコさんと合流。駅とその周辺にはたくさんの人。改札を出る前にトイレ・・・と思ったら、20人以上の列が出来ていてびっくり。

駅舎を出て、高尾山ケーブル清滝駅の方へ歩いていく。ケーブルにも行列が・・・。でもきっとこれでも少ない方なのでしょう。

稲荷山みはらしコースの登山口は、ケーブル駅の左手すぐ。

階段を登って折り返し、もう一度折り返して尾根を回り込むと・・・、

すぐにお稲荷さん。

登山道上の行列・・・。しばらくは尾根を右側にするトラバース道が続く。

木の根が浮き出す尾根に乗った。
登り坂もあるけれど、ずっとおしゃべりをしながら歩いていても、きついと感じる場所はまったくない。

展望あずまやに到着。

残念ながら展望はいまひとつ。
ま、たとえクリアに見えても土地勘のない私には何がなんだか・・・ですが。

びっくりするほど整備された登山道。人が多すぎるから、こうしないと どんどん地面が削られてしまうのでしょう。

一瞬、登山道上からたくさんの人が消えた。いい感じです。

緩い下り。この先の鞍部付近から花が増えてきた。

鞍部から尾根を外れ、高い木々の中を歩いていくと、この分岐に出る。山頂へは階段を直進。

ここでマリコさんが、「これでは歩き足りないから一丁平まで行かない?」と。もちろんお任せします〜。

「これより奥高尾」の標識 山頂部をトラバースしていくと、この分岐に出た。ここから陣馬山への縦走路に入る。「奥高尾」。。。なかなかいい響きです。

分岐から登り返したところがもみじ台。満開の赤い花のように見えるのは、実はもみじのプロペラ。(マウスポインタを写真に当ててみてください。)

もみじ台から階段状の下り。この辺りは桜がきれいなところだそうです。

直登道と巻き道の分岐。巻き道に入る。

気持ちのいい巻き道を通り、登りが現れると一丁平は近い。

広場のような一丁平。お弁当を広げている人多し。ここで休憩。ついでに城山まで行けば良かった。(「八王子」の地形図しか持っていなかったので、ここから城山が近いことに気づかず・・・。)

一丁平で折り返し、尾根道を下りる。もみじ台との鞍部まで下りて、こんどはさっき下った階段の横のトラバース道に入る。さすが山慣れたマリコさん、ルートの選び方が的確です。

トラバース道のフタリシズカは、二人ではないのが多い。

(ワタシ)「ファミリーシズカ?」
(マリコさん)「一夫多妻よ!」
(ワタシ)「じゃあ、アラブシズカ?」
(マリコさん)「ムスリムシズカだわ!」

「ここれより奥高尾」の標識のある分岐まで戻ってきた。ここから山頂西側の階段をひと登りで・・・、

高尾山山頂。富士山は今日は見えず。

山頂は、ケーブルで登って来た観光客も混じって喧噪の中。それでもまだ雑誌で見る写真のような、立錐の余地もないほどの大混雑ではない。

山頂からは、薬王院へ行くため一号路を下る。まずはこの奥の院。

続いて御本社。

さらに御本堂。

仁王門を出ると、趣のある参道を通る。ここでマリコさんに呆れられつつも「高尾山棒かりんとう」を購入。

そしてとても立派な山門を出る。

山門からも続いて一号路を下る。写真は男坂(左の階段)と女坂の分岐を、ケーブル駅側から振り返ったところ。

タコ杉。ちょうど観光客の人が入ったので大きさがわかります。

観光客で賑わう一号路を下って来たもうひとつの理由がこの行列。私が天狗焼きを食べたいと言ったのです。

写真の瓦屋根が天狗焼きの売り場。奥の建物はケーブル高尾山駅。行列に約15分並ぶ。

もっちりした皮と黒豆あんの天狗焼き♪
これはおいしかった。また食べたい!

そのまま一号路を下るのは味気ないというので、ケーブル駅から少し引き返し、谷へ下る道に入る。一号路と六号路琵琶滝をつなぐこの道は、2.5万図にも載っています。

ジグザグに谷へと下っていく道。上の写真の標識には「上級者向け」と書いてあったけれど、それはあくまでも「高尾山における上級者」ということで、実際には深い自然を感じられるとてもいい道だった。

下りきったところに琵琶滝があり、六号路に合流。谷の右岸をゆるゆると下っていく。

最後に橋を渡ると、舗装路になった。

ケーブル清滝駅前は、もう午後3時をまわっているのに、これから登ろうとする人たちもいて、朝と変わらない賑わい。マリコさんがいつも帰りに寄るという蕎麦屋(写真奥の建物)でとろろそばを注文。香りのいいお蕎麦で1日を締めくくった。


以前は都内に住んでいた叔母から、「高尾山に行ってきた」と何度も聞いていたので、この山が首都圏の人にとって身近な山なのだという知識は子どもの頃からあった。ただ、山登りをするからと言って遠方からわざわざ行くような山ではなさそうだし、ミシュランに載って以来の混雑ぶりを雑誌の写真で見るにつけ、「たぶん行くことはないだろうなぁ」と考えていた。

しかし今回マリコさんという先達を得て登ってみた高尾山は、新宿から登山口まで準急でたった40分という近さからは想像できないほど自然豊かで、とても魅力ある山だった。山中に歴史ある薬王院があり、多彩なコースどりが可能なところは、宮島の弥山に良く似ている。同じくミシュランに載ってしまった宮島と同様、確かに人は多すぎる。けれどそれだけで敬遠してしまうのはもったいない。機会さえあれば季節やコースを変えて何度でも訪れてみたい山だ。天狗焼きやお蕎麦もありますしね(笑)。


高尾山 5月の花

コゴメウツギ

ホウチャクソウ

シャガ


マルバウツギ

ツクバネウツギ

ノリウツギ


タツナミソウ

ウマノスズクサ

ユキノシタ


ミヤマヨメナ

フタリシズカ

オダマキ

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