藻刈川沿いの道から見上げる高取山
左のピークに高取神社の建物が見える。
大都市圏にぽこんとある山なので、
かなり離れないと全容は見えません。
データ | |
行程 |
11:20高速長田駅…11:30長田神社11:35…11:50登山口…12:00分岐…12:20白川大明神…12:27安井茶屋…12:30月見茶屋12:55…13:00高取神社13:05…13:15高取山山頂…13:25荒熊神社13:30…13:32分岐…13:55分岐…14:05堂の下バス停 |
コースタイム(歩行時間) | 2時間05分 |
同行者 | 単独 |
その他 | 神戸市営バス 堂の下〜JR新長田駅 200円 阪急三宮から高速長田までは電車で行きましたが、ICカードを使ったので料金は未確認。 |
今年のアニバーサリーはどこに行こうかなぁ、六甲縦走路も比叡山も半分残っているけど・・・、と思案していると、「12月初旬はサンフレッチェの最終戦を観に神戸に行くからな」と、夫から先制パンチをくらってしまった(-o-)
サンフレッチェが優勝しそうだからファンになった「にわか」の人たちと違い、夫の場合はJリーグ発足前からの筋金入りのサポーターなので、こんな場合反論しても無駄。それならと、人混みが苦手なツマは高取山に登り、夕方合流することにした。 加藤文太郎を描いた『孤高の人』も『単独行者(アラインゲンガー)』も、湯俣の谷で文太郎が力尽きる最後のシーンで、その魂が妻子の待つ家へと帰っている。その家があったのが長田神社の近く・・・、ということで、いくつもある高取山の登山道から、長田神社を経て登る道を選んだ。 |
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高速長田駅を出て山の方を見ると、長田神社商店街の大きな鳥居が見える。商店街は関西らしくディープでエスニック。外国人が歩いたら喜びそうだ。加藤文太郎、こんなエリアに住んでいたんですね。 新湊川を渡ると、左手に斜めに走る道がある。そこを入っていくと・・・、 |
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もう一度商店街の鳥居。その奥に見えるのが、長田神社の東側鳥居。 | |
神社にお詣りし、正面鳥居を出て右(写真では左)に曲がる。 | |
すると藻刈川沿いの遊歩道となる。しばらく川を遡っていきます。車道に出たところで2.5万図を頼りに左折、橋を渡る。 | |
小学校を左に見て坂道を登っていくと、こんな歩道橋が見えてくる。下の階段を登って左折。 | |
すると道路の向こう側に階段が見える。これが登山口。 | |
登山口の階段を登り、住宅街を抜けていくと、人家が途切れ、登山道になる。最初の分岐を右折。(左側でも山頂には行けると思います。) | |
ジグザグに尾根を行き来する道。 | |
毎日登山の人がたくさん登るのだろう、道はとても歩きやすい。すぐ下に大都市圏があるというのに、静かなものだ。神戸と広島は、都市と山がとても近いところがよく似ている。 |
尾根上から左側の谷を見ると、見事な紅葉が目に入る。 | |
別の尾根に突き当たったところで左折、わずかに下ると白川大明神(御嶽白川社)。ここで清水茶屋からのコースが合流する。上の写真の紅葉はここのものでした。 | |
白川大明神から石段を登っていくと、彼方に菊水山(左)や鍋蓋山(中央)らしき山容が見えてくる。ちょうど時雨れ始めて、クリアに見えないのが残念。いちばん右の大きいのが摩耶山のようです。 それにしてもこの写真を見ただけで、六甲縦走路を1日で歩くことのとんでもなさがわかる。(←まったくその気ナシ。) |
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安井茶屋を通過。雨宿りをしている人がいます。 | |
さらに紅葉の中を登る。 | |
大きく折り返すトラバース道。この写真の先にも展望地があり、そこでまた折り返す。 | |
山頂近くにある月見茶屋。ランチ代わりにおでんを注文。 店番をしていた女性の話。「ちょっと手伝ってくれって言われたもんで始めたけど、もう17年もたってしもうた」、「私も昔は山が好きで、関東に住んでいたからあちこち駆け回ったよ」、「あの小屋のおやじさんもこの小屋のおやじさんも、みーんな昔からよう知っとる」。。。 他にお客さんのいない店の中で、豊かな時間を過ごさせていただきました。 |
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月見茶屋を出ると、すぐに高取神社の鳥居と石段がある。 | |
高取神社。加藤文太郎も何度も来たことでしょう。ここからも展望はいいけれど・・・、 | |
奥宮の階段を登ると、おそらくこの山いちばんの展望が広がる。 | |
奥宮前から見下ろす神戸市街地。矢印のある付近が、加藤文太郎が働いていた和田岬。拡大すると・・・、 | |
こんな感じ。クレーンのあるところが三菱重工神戸造船所のようですね。エンジニアだった加藤文太郎。雪洞に吹き込む粉雪の流れ方を見てディーゼルエンジンの燃焼室のヒントを得る、という小説のシーンはとても興味深い。 ところで、右側に見えるアーチ状の建物はヴィッセル神戸のホームズスタジアム。夫、ただいまあそこで紫に染まっています(笑)。 |
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こちらは須磨アルプス。写真ではわかりにくいが横尾山と栂尾山の間に明石海峡大橋が見える。 奥宮からさらに上へと登り切ったところが高取山の山頂。灌木に囲まれて展望はなかった。 |
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引き返して奥宮の石段を下りる。(写真は奥宮石段の下。) | |
奥宮からしばらくトラバース道を通り、尾根に乗って左折すると、荒熊神社の石段が見えてくる。石段を登るとこんな鳥居。 | |
こちらが高取山の三角点。神社の上の小高いところから移設したものだそうです。 | |
石段を下って縦走路に戻り、妙法寺方面を目指す。この分岐は直進。 | |
六甲縦走路の起点鉢伏山&旗振山(左の双耳峰)から須磨アルプスにかけての展望。 | |
木漏れ日が気持ちいい尾根道。今日はお昼頃まで時雨れたり風が吹いたりして寒かったけれど、午後になって天気がよくなってきた。 | |
この分岐は左折。 | |
やがて住宅街に下る。適当に道を選んで下りていくと、バス通りに出て、堂ノ下バス停が見える。バスに乗ってJR長田駅へ移動。 夜は夫と合流し、宝塚在住のムラちゃん&ワカさんと一緒に夕食をとる。大胆にも紫の服を着たままだった夫、食事の場所で見知らぬ人から「優勝おめでとう!」と声をかけられて喜んでいた。 |