大和葛城山 958m (北尾根コース〜櫛羅の滝コース)
2019年1月3〜4日


近鉄御所線から眺める葛城山

地図とコンパスのイラストデータ
行程

1/3:  11:00葛城山ロープウェー駅バス停・・・11:02北尾根分岐・・・11:28ベンチ・・・11:55自然探究路分岐・・・12:12稜線分岐(ダイトレ合流)・・・12:15分岐(ランチ)12:40・・・12:53弘川分岐・・・13:05葛城山山頂13:20・・・13:25葛城高原ロッジ

1/4:  8:25葛城高原ロッジ・・・8:30葛城山頂・・・8:45葛城天神社8:50・・・9:05崩壊地・・・9:40沢・・・9:45渡渉地点・・・9:47北尾根分岐・・・9:50ロープウェー駅バス停

コースタイム(歩行時間) 登り: 2時間05分
下り: 1時間20分
合計: 3時間25分
同行者
その他 葛城高原ロッジに宿泊♪


登山靴のイラスト 昨年お正月の「関西私鉄初詣と山歩き旅」に続き、今年も年始の山は関西へ。ついこの間金剛山から見て気になった葛城山を目的地とした。日帰り可能な山だが、あえて山上の葛城高原ロッジに宿泊。のんびりして山の朝夕を楽しむつもり。

今回移動に使う関西私鉄は主に近鉄。乗換駅の位置関係を路線図を眺めつつ把握するのが楽しい。新大阪駅から約1時間半で、近鉄御所(ごせ)駅に到着した。

駅前からロープウェイ行きバスに乗ります。車体に鹿の絵が(o_o)

11時前にロープウェイ駅に到着。しかしロープウェイに乗るわけではありません。

駅舎の右手の坂を登ると、獣柵がある。ここを開けて登山道に入ると、数分で北尾根コースと櫛羅(くじら)の滝コースの分岐がある。

分岐を右折。北尾根コースに入る。
いきなり壁のような登り。

すぐにつづら折れの山道となる。

ときおり御所市方面を見下ろす山道。

こんなえぐれた道も・・・。

ベンチのある展望台。

左側に見下ろすカントリ谷はものすごく急峻で深い。
いちばん高く見えるピークにロープウェイ駅の建物が見え、山頂はその向こう側になる。

ちなみに櫛羅の滝コースは、駅舎ピークの左側にあるジョウモン谷右岸。

またもやえぐれた道に・・・。
比叡山の雲母坂を思い出した。

日差しが出るととても気持ちが良い。ただ、今日の金剛葛城山脈は雪雲を集めてしまい、日が陰る時間も多い。

自然探究路分岐。ここを左折して探究路に入る計画だったが、通行止めになっていたので直進。稜線分岐を目指す。

なんだか気持ちの良い登りになってきました。

稜線に当たって左折。ここからはダイヤモンドトレールになる。

もっと雪があるかと思って6本のアイゼンも持って来たが、以外なほど積もっていない。

稜線上にある自然探究路分岐。ここでランチをとった。

稜線上の登り。この後下って・・・、

登り返す。

写真は振り返ったところ。後ろに写っているピークの向こう側で稜線に合流した。

弘川分岐を経て、電波搭を通過。だんだん上空が開けてきました。

絵心のある方がいらしたようです。
2019年、おめでとうございます〜。

白樺食堂までやってきた。
ここでコーヒーを飲みたかったが、お正月で閉まっていたので、そのまま山頂へ。

山頂部はススキの原でとても明るい。

到着しましたー!

東側は橿原や飛鳥の里。

こちらは大阪平野、大阪湾、六甲山。

そしてすぐ隣に、巨大な金剛山。

山頂直下に今日の宿が見える。
まだ1時半にもならないけれど、チェックインしてゆっくりします。

午後4時過ぎ、お風呂に入って体が温まったので、夕食前の散歩に出てみた。気温ゼロ度。さっきはぬかるんでいた足元がもう凍り始めている。

←ふたたび橿原を見下ろす。大和三山(耳成山、畝傍山、天乃香具山)が見えています。

こちらは暮れなずむ明石海峡大橋。

ランプのイラスト ロッジに戻り、お待ちかねの夕食は鴨鍋。年末にツマ実家でも鴨鍋を食べたので、このところ鴨三昧。標高が高いので寒くて眠れないのではと心配していたが、部屋にはコタツとファンヒーターがあり、ぐっすり眠れた。


翌朝7時前、ご来光を見に、きりっと冷えた屋外に出る。

赤く染まる山頂部。

金剛山にも日が当たる。

やっぱり山の朝夕を体験できる山上の宿はいいなぁ。無駄なようでも泊まる価値がある。

お世話になりましたー!

下山はロープウェイでもいいと思っていたが、待っている間にかなり下りられそうだったので、結局櫛羅の滝コースを歩いて下りることに。

今朝はこんな霜の花があちこちにびっしり。

いったんロープウェイ駅近くまで行きます。

駅の横にある葛城天神社にお参り。

引き返して櫛羅の滝コース分岐をとる。

このコースは台風で崩落し、昨年4月まで通行止めになっていたとか。途中歩きにくい場所もあるようだ。

トラバース道を折り返して谷底に下り、二つ目の橋を渡る。
(写真は振り返ったところ。)

するとしばらく谷の右岸の道となる。桟道がかかっています。
この後、杉林に入って急降下し・・・、

ふたたびトラバース道となる。
行く手に崩壊地が見えてきた。ちょっと奥黒部平ヒュッテから黒部湖への道を思い出します。

崩壊地を見下ろす。

広い尾根に移り、植林帯の下り続く。

やがて大きくえぐれた登山道を下るようになる。とても歩きにくい。

またもや階段・・・。
こっちを登らなくて良かった。

ジョウモン谷へと尾根を回り込むと、ようやくロープウェイ駅が見えてくる。

カントリ谷に下り立った。
ここから左折すると櫛羅の滝に行けるようだったが、この時点では10時のバスに乗るつもりでいて、時間がなかったのでパス。

しばらく沢の右岸を下ると、渡渉地点がある。

渡渉地点からすぐに北尾根コース分岐(左側の矢印が往路)。これで一周しました。

10時のバスに乗ろうと9:50に下山完了したが、季節運行だったのでタクシーで御所駅に移動。「やまのおかし」のために「あけぼ乃」の前で下ろしてもらった。

さて、今日後半は観光。
昨年奈良に泊まったとき、近鉄の車窓から平城宮跡に再建された建物を見てあまりの巨大さに驚いた。今年はそれを間近で見るつもり。

御所駅から平城宮跡の最寄り駅(西大寺)に行くには、尺土駅と橿原神宮前駅で乗り換えることになる。そこで橿原神宮にも初詣。

午後2時ごろ、平城宮跡朱雀門前広場に到着。

人と比べると朱雀門の大きさがわかる。

敷地内に近鉄が走っているのが楽しい。駅はありません(笑)。

西側には、昨年登った生駒山が見える。

敷地の北側にある大極殿の建物。

平城宮跡は想像を超える広さが公園となっており、これを古の姿に戻そうという一大プロジェクトが進行中。タクシーの運転手さんは、「税金ですよ」と、なんとなく批判的な口ぶりだったが、江戸時代の人がすでにこの場所の価値に気づき、以来ずっと保護、発掘を続けてきたというのは、すごいことだと思う。広大な土地にはビルも電線もない。1000年を超える昔の姿に思いを馳せることができる貴重な場所だった。



平城京が栄えた8世紀にも、こんな空が広がっていたのだろう。

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